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【今日は何の日?】6月24日=金沢市電が坂道で暴走し転覆事故 ~ 中学生が死亡(1965年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
ちょうど60年前の1965(昭和40)年。午後3時49分ごろ、石川・金沢市兼六町の兼六園下交差点(写真㊦)で、急坂を下りてきた北陸鉄道の小立野発野町駅前行きの市内電車が、ブレーキ故障のため停車できずに脱線。約30m暴走して転覆するという事故が起きました。
車内には学校帰りの中高生など22人が乗っており、乗客4人と車掌男性(23歳)の5人が重体。乗客5人が重傷。運転士男性(25歳)ら14人が軽傷を負いました。夜11時過ぎには重体だった金沢市立紫錦台中学の3年生男子生徒(14歳)が出血多量のため死亡しました。
電車の窓ガラスの破片が飛び散り、生徒のカバン、革靴などが散乱した現場は兼六園の東北寄りを曲がって下る兼六坂の下。最高1,000分の67という急こう配が520mにわたって続く場所です。
事故後はすぐに金沢市消防本部の救急車、石川県警本部のパトカーなどで重傷者を市内の8病院へと収容する一方、石川県警金沢中署員や通行人ら約30人で、すぐに転覆した車両を起こしました。
金沢中署の調べによりますと、始発の小立野駅を発車してから手動式ブレーキが折れて効かなくなっていたとか。運転士はそれを知りつつ、そのまま運転を続けていたことから、業務上過失傷害の疑いで調べを続けています。
北陸鉄道によりますと、同電車は5月16日に年1回の車体検査を終え、毎週1回はブレーキ、車輪の点検も実施しているとのこと。石川県警では夕方、同社に対して、同日中に市内電車の全車両のブレーキを検査するように警告しました。
当時は急激な自動車増加により、全国各地で通行の邪魔となりがちな路面電車の廃止論が高まっており、この事故の発生が、金沢市電の廃止を後押しする形にもなりました。同電車は2年後(67年)の2月に金沢市内の全線が廃止されています。
参照 : 昭和40年6月25日付の読売新聞朝刊、同夕刊
文 / 高木圭介
●この日に起きた他の出来事
・ 亡き祖父の遺志を受け継ぐ、14歳のちょんまげ少年が断髪式・佐世保(1965年)
・ 衝撃のホームドラマ『岸辺のアルバム』が放送開始(1977年)
・ 映画『スターウォーズ』が満を持して日本公開(1978年)
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