介護マンガ 第9回 もちつもたれつ
漫画:北川なつ (きたがわ なつ)漫画家。介護福祉士・ケアマネジャー資格保有
「もちつもたれつ」
介護されている人は、一方的にされるばかりの存在でしょうか?もちろんそうではありませんよね。マンガではゴキブリ退治というわかりやすいエピソードでしたが、足腰のお守りにと、小さなワラジを手作りして、他の利用者や職員に配る女性がいました。ある先輩職員は、自身が離婚でもめていた時に、人生経験豊富な入居者さんに、ただ話を聞いてもらっただけで少し救われたと言っていました。
日常の中のちょっとしたことでもあります。慌ただしく動き回っていた時に、100歳を過ぎた女性利用者さんが、さりげなく後ろから服の乱れを直してくれたことがありました。
また目に見えるものだけではありません。懸命にリハビリする姿や「人生は生涯勉強」と新聞を熱心に読まれる姿にパワーをもらうことだってあります。
介護する人される人の関係の前に、人と人です。誰だって誰かの役に立てれば嬉しいもの、もちつもたれつですよね。
こちらもおすすめ
利用無料、転職義務なし!マイナビ介護職に登録して自分に合う求人があるか聞いてみる
SNSシェア
プロフィール
北川なつ (きたがわ なつ)
漫画家。介護福祉士・ケアマネジャー資格保有。
特別養護老人ホームやグループホームで勤務を経験した中で介護福祉士国家資格・ケアマネの資格を取得。絵本作家、イラストレーター。著書に『マンガ 介護する人・される人のきもちがわかる本』・『新装版 認知症のある人って、なぜ、よく怒られるんだろう?』など多数。