新聞紙を使った高齢者レクリエーション6選!新聞紙を使うメリットも
構成・文/介護のみらいラボ編集部高齢者介護施設で、大がかりなレクリエーションを実施しようとすると準備が大変です。しかし、まったく道具を使わないような単純なレクリエーションばかりでは、利用者さんが飽きてしまいます。
「準備の手間を省きつつ、利用者さんが楽しく過ごせるレクリエーションが知りたい」「利用者さんに楽しんでもらいつつ、介護スタッフの負担も減らしたい」と考えている介護スタッフの方は、手軽で楽しい新聞紙を使ったレクリエーションを取り入れてみてはいかがでしょう。
当記事では、新聞紙を使ったおすすめの高齢者レクリエーションを6種類紹介します。レクリエーションに新聞紙を取り入れるメリットも説明しますので、身近にあるもので実施できるレクリエーションを探している方は、ぜひ参考にしてください。
1.高齢者レクリエーションに新聞紙を使うメリット
レクリエーションに使う道具あるいは材料として、新聞紙はとても便利です。第一に、新聞紙はどこの施設でも入手しやすい上に、さまざまな用途に活用できます。第二に、施設として新聞をとっていれば古新聞が毎日増えるので、参加人数を気にすることなくふんだんに使うことができます。
また、新聞紙は高齢者にとって身近なアイテムのため、使うことに抵抗がなく、興味を持たれやすいというメリットもあります。通常であれば、そのままゴミになるだけの古新聞を再利用できるという点も、メリットといえるでしょう。
2.新聞紙を使った高齢者レクリエーションのアイデア6選
ここでは、新聞紙を使った高齢者向けレクリエーションのなかから、代表的なものを6つ紹介します。ほとんどのレクリエーションが特別な道具を必要としないため、すぐにでも実践できるはずです。
なお、レクリエーションを実施する際は、指サックや指ぬらしを用意しておくと、よりスムーズに新聞紙を扱うことができます。
文字探しゲーム
文字探しゲームは、配られた新聞紙のなかから、指定された文字を見つけるゲームです。探す文字の数を増減させたり制限時間を設けたりすることで、難易度を調整することもできます。
<準備するもの>
● 新聞紙:1枚
● 色ペン
<レクリエーションの流れ>
(1) | 参加者全員に色ペンと新聞紙1枚ずつを配布する |
---|---|
(2) | 探してもらう文字を発表する |
(3) | 見つけた文字には、色ペンで丸を付けてもらう |
ひらがなはもちろん、数字、漢字、人物など、さまざまな文字を指定することができるので、遊び方のバリエーションが豊富です。
数字探し | 【例】新聞紙のなかから1~10の数字を順番に探してもらう |
---|---|
漢字探し | 【例】「くさかんむり」など、特定の部首が付いた漢字を探してもらう |
人物探し | 【例】新聞紙のなかから、女性や子どもなど、条件に合った人物を探してもらう |
なお、紙面によっては指定する文字が記載されていない可能性もあるので、注意しましょう。また、口頭で指定するだけでなく、指定する文字をホワイトボードなどに書いておくと伝わりやすくなります。
新聞紙たたみ
新聞紙たたみは、新聞紙を何度も折りたたむことで、手や指、腕の運動機能を高める効果が期待できるレクリエーションです。新聞紙が1枚あればいつでも実施できます。
<レクリエーションの流れ>
(1) | 参加者全員に新聞紙を1枚ずつ配布する |
---|---|
(2) | 可能な範囲で、できるだけ小さく折りたたんでもらう |
椅子に座った状態で、足を使って折りたたんだり開いたりするレクリエーションもおすすめです。新聞紙が破けないように力を加減しながら足指を動かすことで、ふくらはぎや太もも、腹筋などの運動にもつながるでしょう。ただし、足を使用する場合は、バランスを崩して転倒しないように注意してください。
同じ形を作るゲーム
お題となる図形を用意し、同じ形を新聞紙で再現してもらうゲームです。想像力を働かせながら手指を動かすことで、マルチタスクトレーニング(同時に複数の動作を行うこと)と同じ効果が期待できます。
<準備するもの>
● 新聞紙:2枚
● お題となる図形(厚紙などで作っても、ホワイトボードに書いても可)
<レクリエーションの流れ>
(1) | 参加者全員に2枚ずつ新聞紙を配布する |
---|---|
(2) | お題となる図形をテーブルの上に置くか、ホワイトボードに書く |
(3) | お題と同じ形を新聞紙で作ってもらう |
(4) | 完成したら作り方のコツなどを発表してもらう |
折りたたむ、丸める、ちぎるなど、図形を再現する方法は、利用者さんの創意工夫に任せることが大切です。
新聞紙を使った工作
新聞紙は、工作レクリエーションの材料としても利用できます。正方形に切り取って折り紙の代わりに使ったり、簡単な加工を施したものを組み合わせたりしながら、楽しい工作レクリエーションを企画しましょう。
ここでは、新聞紙を使った代表的な工作レクリエーションとして、「くるくる棒」を利用した小物入れの作り方を紹介します。
<準備するもの>
● 新聞紙
● 底板(ダンボールや厚紙など)
● ハサミ
● 細長い棒(ストローや割りばしなど)
● 接着剤
<レクリエーションの流れ>
(1) | 新聞紙を16等分にする(半分に切る作業を4回繰り返す) |
---|---|
(2) | (1)の端に細長い棒を当てて、そのままくるくると巻く |
(3) | 巻き終わりの端を接着剤でくっつける(くるくる棒の完成。これを16本作る) |
(4) | 作りたい小物入れの大きさに合わせて底板をカットする |
(5) | 底板の左右両端にくるくる棒を1本ずつ貼り付ける |
(6) | 底板の上下両端に合わせながら、左右に貼り付けたくるくる棒の上に、別のくるくる棒を1本ずつ貼り付ける |
(7) | (5)(6)の要領で、くるくる棒を互い違いにしながら好みの高さまで貼り付ける |
(8) | 接着剤を乾かしたらできあがり |
長めのくるくる棒を大量に用意すれば、かごなどを作ることも可能です。
● トートバッグ
● グローブ
● スリッパ
● キャップ帽子
● コサージュ
色合いが寂しい時は、絵の具を塗ったり折り紙で飾り付けたりしてアレンジすると、華やかな作品になります。
玉入れ
新聞紙で作った玉をカゴなどに投げ入れ、制限時間内にいくつ入ったかを競うゲームです。事前に玉を作っておく遊び方と、作りながら投げ入れる遊び方があります。
<準備するもの>
● 新聞紙(1/8の大きさに切っておく)
● カゴ
<レクリエーションの流れ>
(1) | テーブルにカゴを置く |
---|---|
(2) | 1/8の大きさに切っておいた新聞紙の束を投げる位置に置く |
(3) | 制限時間を決めたら、新聞を丸めてカゴに投げ入れてもらう |
(4) | カゴに入った玉を数える |
個人戦とチーム戦を行う、片手だけで行う、丸めた玉は捨てずに足玉入れゲームに流用するなど、バリエーションを持たせるとより楽しみやすくなります。
新聞棒を使ったレク
何枚かまとめた新聞紙を棒状に丸め、スティックやバットの代わりにするレクリエーションもおすすめです。ここでは、比較的簡単に実施できる新聞棒サッカーゲームを紹介しましょう。
<準備するもの>
● 新聞紙
● セロハンテープ
● ボール(軽いもの)
<レクリエーションの流れ>
(1) | 新聞紙数枚をまとめたら、端からクルクルと丸めて棒状にし、セロハンテープで貼り付ける |
---|---|
(2) | チームを2つに分け、向き合った状態で椅子に座ってもらう |
(3) | 足元にボールを置き、新聞棒のみを使って打ち合う |
(4) | ボールをゴールまで運んだチームに得点が入る |
新聞棒の太さや長さ、強度は利用者さんが扱いやすいように調整してください。なお、棒状に丸めた新聞紙を使えば下記のようなレクリエーションを行うことも可能です。
● 棒倒し
● 棒投げ
● 輪っか拾い
● 輪っかリレー
● キャッチ棒
● ゴルフ
まとめ
新聞紙は、レクリエーションの素材としてうってつけです。大量に入手しやすい上に、高齢者にとってなじみやすく、受け入れられやすい点もメリットの一つでしょう。折る、丸めるなどの扱いも簡単なため、利用者さんの身体能力に合わせて、楽しいレクリエーションを企画してください。
「介護のみらいラボ」では、高齢者向けのレクリエーション情報を多数紹介しているほか、介護業界の最新ニュースや、スキルアップに役立つ情報も満載です。レクリエーションのマンネリ化を避け、高齢者に楽しい毎日を過ごしてもらおうと考えている介護職員の方は、ぜひ参考にしてください。
※当記事は2022年5月時点の情報をもとに作成しています
●関連記事: 高齢者向け【紙コップ】レクリエーション!工作やゲームを紹介
【日本全国電話・メール・WEB相談OK】介護職の無料転職サポートに申し込む
スピード転職も情報収集だけでもOK
マイナビ介護職は、あなたの転職をしっかりサポート!介護職専任のキャリアアドバイザーがカウンセリングを行います。
はじめての転職で何から進めるべきかわからない、求人だけ見てみたい、そもそも転職活動をするか迷っている場合でも、キャリアアドバイザーがアドバイスいたします。
SNSシェア