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高齢者レクリエーション 高齢者レクリエーションのノウハウ 2024/06/07

#7月のレクリエーション#七夕のレクリエーション#夏のレクリエーション

【介護施設】七夕におすすめのレクリエーションのアイデア5選

構成・文/介護のみらいラボ編集部 thumb.jpg

7月は梅雨が明けるまで雨が多く、外出しづらい時期です。また、気温も高くなるため、屋内で開催できる七夕レクを考えている介護職の方は多いでしょう。

たとえ屋内であっても、体を動かしたり、頭を使ったりしながらレクリエーションを楽しめば、利用者さんたちにとってよいリフレッシュの機会になります。さまざまなアイデアで、七夕レクを楽しんでもらいましょう。

この記事では、屋内での七夕レクを考えている介護職の方に向けて、準備に手間や時間かからない、定番のレクリエーションを5つ紹介します。あわせて、七夕レクを実施する際の注意点も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

1.七夕とは?レクリエーションを行う目的も

七夕とは、「織姫と彦星が、7月7日だけ天の川を渡って会うことが許される」という中国の伝説から生まれた行事です。願い事を書いた五色の短冊を笹に飾ったり、折り紙などで作った色とりどりの七夕飾りをつるしたりと、七夕にはさまざまな風習があります。

介護施設で七夕レクを行う際は、事前に目的や意義を説明することが大事です。例えば、折り紙などで七夕飾りの製作を実施する場合なら、「七夕飾りの製作は、手指のトレーニングにもつながる」という点をきちんと説明しましょう。

そうすることで、利用者さんは目的意識を持ってレクリエーションに参加できます。完成したときの充実感や達成感も増すでしょう。また、人によって異なるゴールを設定したり、早くできる方にほかの利用者さんのサポートを任せたりすれば、より幅広い方がレクリエーションに参加できるようになります。

2.介護施設で七夕に行えるレクリエーション・定番5選

ここからは、準備に手間や時間がかからない、定番のレクリエーションアイデアを5つ紹介します。レクリエーションの内容や準備に迷ったときは、ぜひ参考にしてください。

七夕飾り製作

先に、「七夕には願い事を書いた短冊を笹に飾ったり、色とりどりの七夕飾りをつるしたりする風習がある」と紹介しました。レクリエーションでは、その風習にあわせて短冊や折り紙、笹を用意し、みんなで七夕飾りを製作するのがおすすめです。

七夕飾りを製作する際は、短冊や折り紙、画用紙、はさみ、ペンなどを用意して、さまざまなデザインの飾りを作ってもらいましょう。長寿を象徴する鶴や金運アップを祈願する巾着など、七夕飾りにはモチーフごとの意味があるため、それぞれの由来を伝えながらレクリエーションを楽しむのも1つのアイデアです。

ただし、利用者さんによっては、七夕飾りの製作を子どもっぽく感じる可能性もあります。参加を促すときは、手指のトレーニングを兼ねていることを説明するなど、伝え方を工夫しましょう。

●関連記事:七夕飾りの工作アイデア3選!

七夕クイズ

七夕クイズは、七夕の由来や言い伝えなどに関連するクイズを出題し、利用者さんに答えを当ててもらうレクリエーションです。楽しみながら答えを考えてもらうことで、利用者さんの頭の体操やコミュニケーションの活性化につながります。

七夕クイズの準備をするときは、利用者さんが内容を理解しやすいように、ホワイトボードや用紙に印刷したイラストなどを用意しましょう。

【設問の例】

・織姫と彦星はどのような関係だったでしょう(答え:夫婦)
・織姫の仕事は機織りですが、彦星の仕事は?(答え:牛飼い)
・夏の大三角形に含まれる星で、彦星を指すのは?(答え:アルタイル)


クイズを出すときは、選択肢をいくつか用意しておくと、回答がスムーズになります。グループ対抗戦にする、正解者に景品を用意するといった工夫をしてみるのもおすすめです。

七夕星釣りゲーム

七夕星釣りゲームは、約2,000億個が連なっていると言われる天の川をイメージして、利用者さんに星を釣ってもらうレクリエーションです。ゲームを通じて、利用者さん同士のコミュニケーションを促したり、集中力を鍛えたりする効果が期待できます。

七夕星釣りゲームをする際は、ダンボールや折り紙などで作った星と、先端に磁石を付けた釣り竿を用意しましょう。床にレジャーシートなどを敷いてクリップを付けた星を並べれば、ゲーム用の釣り堀ができあがります。利用者さんが竿の先端を星に近付けると、クリップが磁石にくっ付いて釣り上げられる仕組みです。

利用者さん自身に星を作ってもらったり、チーム対抗戦にして釣り上げた星の数を競ったりすれば、さらに盛り上がるでしょう。なお、星を魚などにアレンジすれば、七夕以外のレクリエーションにも応用できます。

七夕ゼリー作り

七夕の1週間後の7月14日はゼリーの日です。それにちなんで、七夕レクで涼やかなゼリーを作るのもよいでしょう。のどごしのよいゼリーは高齢者の方でも食べやすく、暑さで食欲が落ちやすい夏のおやつにもぴったりです。

七夕ゼリー作りを行う際は、野菜や果物のジュースと寒天(またはゼラチン)、ゼリーを固める際の型を用意しましょう。溶かした寒天またはゼラチンをジュースに混ぜ、型に入れて冷やし固めるだけで、簡単においしいゼリーが作れます。

星の抜き型を用意したり、かき氷シロップなどでカラフルに色付けしたりすると、より七夕らしい雰囲気を演出できますよ。小さめに切ったフルーツなどを入れて楽しむのもおすすめです。

●フルーツゼリーの作り方はこちら

盆踊り

盆踊りの定番曲や七夕にちなんだ曲をかけて、利用者さんに踊りを楽しんでもらうレクリエーションです。盆踊りには、全身運動、気分のリフレッシュ、コミュニケーションの活性化など、さまざまな効果が期待できます。

椅子に座ったまま踊ったり、ほかの利用者さんの踊りを見学したりと、利用者さんの状態にあわせて楽しめるのも盆踊りの魅力です。懐かしい曲を流せば、利用者さんが昔の記憶を呼び起こすきっかけにもなるでしょう。

介護施設で盆踊りをする際は、広めのスペースと座って踊る方用の椅子、音楽を流すためのプレーヤーなどを用意してください。利用者さんが恥ずかしがらずに輪に入れるよう、スタッフの方が率先して踊って盛り上げるのがポイントです。

3.介護施設で七夕のレクリエーションを実施する際の注意点

介護施設で七夕レクを実施する際の注意点は、以下の3点です。

・笹は倒れないように固定する
七夕飾りをつるすための笹は、スタンドで固定したりひもで柱にくくり付けたりして、利用者さんが触っても倒れないように工夫しましょう。

・内容が幼稚になりすぎないように配慮する
レクリエーションの内容が幼稚すぎると、参加することに抵抗を感じる利用者さんもいます。落ち着いたデザインの七夕飾りを依頼したり、難しめのクイズを混ぜたりして、子どもっぽくなりすぎないように配慮しましょう。前述したように、「手指のトレーニングを兼ねている」と説明するなど、参加を促す際の伝え方も工夫してみてください。

・誰でも楽しめる内容にする
身体機能や認知機能に関係なく、幅広い利用者さんが楽しめるように、理解しやすく取り組みやすいレクリエーションを考えましょう。一部の利用者さんだけが参加するのではなく、施設全体でイベントを盛り上げることが大切です。


七夕レクでは、施設の利用者さん全員が安全かつ楽しく取り組めるように配慮することが大事です。利用者さんのなかに乗り気でない方がいる場合は、気が向いたときに参加できるような声かけをしつつ、無理強いは避けてください。

まとめ

七夕のレクリエーションは、幅広い利用者さんが楽しめるように、理解しやすさ・取り組みやすさに配慮することが大事です。代表的なレクリエーションとして挙げられるのは、七夕飾り製作や七夕クイズ、星釣りゲーム、ゼリー作り、盆踊りなどです。それぞれにどのようなメリットがあるのか、どのような目的で実施するのかを説明すれば、利用者さんもポジティブに取り組めるでしょう。

マイナビ介護職では七夕だけでなく、毎月の行事にあわせたレクリエーションを紹介しています。また、介護の現場で活躍する方に向けたお役立ち情報やスキルアップ情報なども多数掲載していますので、ぜひ参考にしてください。

※当記事は2024年1月時点の情報をもとに作成しています

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