夜勤専従の介護職員とブロガーを両立。自分らしい生き方を実現させるために「介護士の副業をすすめる理由」|たんたん(深井竜次)さんインタビュー(2)
文/佐野勝大介護士ブロガーたんたん(深井竜次)さん
月100万円以上を稼ぐ介護士ブロガーとして、高い注目を集めている「たんたん」こと深井竜次さん(26歳、以下たんたんさん)。介護士として働きながら、『介護士働き方コム』というブログを運営しています。副業の魅力や、介護士プラスαという働き方の重要性について、お話を伺いました。
介護士ブロガーになってから、人生が180度変わった
夜勤専従の派遣職員という働き方とブロガーというダブルワークによって、介護士にありがちな待遇や環境の悩みを乗り越え、自分らしい生き方を実現できたというたんたんさん。収入や時間以外にも多くの財産を得ることができたそうです。 「まず、人脈が大きく広がりました。介護職の採用コンサルティングや育成支援、コミュニティ運営などを手がける会社の代表など、業界のさまざまな方との交流が生まれたのです。また、ブロガーとして活躍している方々など、業界の枠を超えて多くの人とつながることができました。介護の仕事だけをしていたら出会えなかったような方々と接することで、視野が大きく広がったと実感しています」(たんたんさん・以下同) 介護士向けのブログを始めてから、人生が180度変わったというたんたんさん。そのほか、情報発信によって価値を生み出すことで、多くの人から必要とされるようになったといいます。 「前回もお伝えしたように、出版社からの執筆依頼もそうですし、今回の取材だってそうです。自分に『会いたい』と言ってくださる方が増えました。交友関係が広がることで、新たなビジネスの芽を育むことも可能になってくるでしょう」
もしものときのセーフティネットとして、介護士の副業は有効
取材を受けるたんたんさん
複数の収入源を得るということは、将来のリスクを分散させることにもつながります。特に、介護の仕事は肉体労働。身体が資本なので、身体を壊して離職せざるを得なくなった場合、路頭に迷うことになりかねません。 「正直、介護はリスキーな仕事です。腰痛などに悩まされて、離職される方も少なくありません。今は健康だから大丈夫だと思っていても、いつどうなるかは誰にもわからないもの。もしものときのセーフティネットとして、介護士の副業は有効だと思います」 しかも、「介護士ブロガー」というポジションを確立させ、ブログの収入だけで月100万円を稼げるようになったたんたんさんなら、マーケティングやブランディングのプロとしても活躍できそう。ダブルワークは、将来の選択肢を増やすことにもつながっていくのです。 「副業を通して身につけた知識やスキルを上手く活かせば、本業の介護士としての市場価値を高めていくこともできます。たとえばブロガーなら、介護施設のブログやSNSを立ち上げ、情報発信をしていくといいかもしれません。施設の魅力を上手に表現することで、入居率のアップや人材の獲得に貢献できる可能性が高まります」
頭で考えるよりも先に行動し、継続することが大事
特養に勤めていた時代の経験について議論する
介護士プラスαという働き方の魅力はよくわかったものの、なかなか一歩が踏み出せないという人も多いでしょう。ただ、「忙しい」「時間がない」と躊躇していては、いつまで経っても現状を変えることはできません。 「私は、ブログの執筆に集中する時間を確保するために、あえて夜勤専従の派遣社員という働き方を選びました。そこまでする必要はないかもしれませんが、時間を確保する努力をするなど、すぐにでもできることはいくらでもあると思います」 また、「頭で考えるよりも先に、行動することが大事」だとたんたんさんは言います。彼自身、自分にクリエイティブな才能があるとは思っていないのだとか。ただ行動を起こし、それを継続してきた結果、今につながっているのだと言います。 「自分で言うのもなんですが、私のブログはそれほどクオリティが高いものではありません。ただ、たくさん記事を書いて、本を読むなどして勉強し、ブラッシュアップし続けたことで、未来が大きく変わったのです」 とにかくやってみて、ひたすらそれを継続していく。そうすれば、クオリティは後からついてくる。たんたんさんのチャレンジから、はじめの一歩を踏み出すことがいかに大事か、よくわかりました。
(2020年4月現在)
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