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【今日は何の日?】4月20日=東京23区内から「こげ茶色電車」が姿を消す(1971年)/ 雑学ネタ帳

《画像はイメージです》
54年前の1971(昭和46)年。この時期まで国鉄(現・JR東日本)の京浜東北線と常磐線にわずかに残されていたこげ茶色(ぶどう色)の古いタイプの電車がすべて姿を消し、カラフルな塗装の103系電車へと交替。これにて東京23区内から戦前からの旧型の"こげ茶色電車"が姿を消しました。
その昔、鉄道車両は蒸気機関車が吐き出す煙やすすによってこびりつく汚れが目立たないよう、茶色などに塗装されるのがスタンダードでした。
蒸気機関車が徐々に姿を消し、電車の時代に入ると、一気にカラフルに塗装された車両の時代に突入します。都内を走る国電は、59(昭和34)年に中央線にオレンジ色の車両(101系)が登場して以来、63(昭和38)年に総武線にカナリヤ色(黄色)の同型車、山手線には草色(緑色)の改良型103系を導入。次いで京浜東北線には青色、常磐線にはエメラルドグリーンの103系を導入し、一躍カラフルかつ、華やかに変身したのでした。
しかし、その後に国鉄の財政が悪化してしまったため、京浜東北線と常磐線にはまだ計104両もの旧型のこげ茶色電車が残されていたのでした。とくに旧型車の主流であった72系電車(写真)は、戦時中から53(昭和28)年ごろまでに製造された半鋼体車で、運転士さんの間でも嫌われていたそうです。
この日より常磐線と営団地下鉄(現・東京メトロ)千代田線が相互乗り入れ運転をスタートしたのを機に、160両もの103系電車が新たに製造。千代田線への乗り入れは信号形式が違うため、これまで常磐線を走っていたエメラルドクリーン車両は京浜東北線や山手線へと転用されることに。秋ごろまでは車両引っ越しのやり繰りで、京浜東北線や山手線の一部に2色の車両が入り混じったプチ編成が走る予定となっています。
なお、東京23区から姿を消したこげ茶色電車は、郊外の南武線、横浜線、鶴見線、青梅線などに転用され、昭和50年代中盤まで活躍していました。
参照 : 昭和46年4月16日付の毎日新聞朝刊
文 / 高木圭介
●この日に起きた他の出来事
・ 4月20日=浅草観音境内にて「ハンドバッグ供養」(1963年)
・ 4月20日=カラヤンが名古屋公演前に15分の空の旅(1966年)
・ 4月20日=巨人軍初のメジャーリーガー・ジョンソン選手が来日(1975年)
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