【百人一首なぞり書き】秋の歌② 奥山に 紅葉踏み分け鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき
構成・文/介護のみらいラボ編集部
秋の歌の第2回目にピックアップしたのは、人里離れた山奥を舞台にした猿丸太夫の歌です。歌意や作者の解説なども掲載しておきますので、情景や詠み手の思いを感じながら、ゆっくりと文字をなぞってみましょう。

歌の意味と作者について
秋の歌の2つめにピックアップしたのは、人里離れた山奥を舞台にした猿丸太夫の歌です。作者の眼前に広がっていたであろう、秋ならではの「もの悲しい情景」を思い浮かべながら、じっくりとなぞり書きを楽しんでください。
奥山に 紅葉踏み分け鳴く鹿の
声聞く時ぞ 秋は悲しき
小倉百人一首 歌番号(5番) 猿丸大夫
歌意
人里離れた山の奥。地面にびっしりと敷きつめられた紅葉を踏みながら雄鹿があらわれて、どこに行ったかわからない連れ合いの雌鹿を想いながら鳴いている。その声を聞く時、秋という季節のもの悲しさがしみじみと感じられるのだ。
ことば
●奥山:人里離れた奥深い山
●鳴く鹿の:秋には雄の鹿が雌を想って鳴くとされており、ここでの「鹿」は妻恋いの雄鹿のこと
作者
猿丸太夫(さるまるだゆう):三十六歌仙の一人。「古今集」の真名序にその名が見られますが、詳しい実像は明らかになっておらず、伝説上の人物だとされています。
[参考]
『全訳読解古語辞典 第五版』(三省堂)
『百人一首(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』(角川ソフィア文庫)
『解説 百人一首』 (ちくま学芸文庫)
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