【百人一首なぞり書き】秋の歌③ ちはやぶる 神代も聞きかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは
構成・文/介護のみらいラボ編集部
秋の歌の第3回目にピックアップしたのは、「ちはやぶる」ではじまる有名な一首です。歌意や作者の解説なども掲載しておきますので、情景や詠み手の思いを感じながら、ゆっくりと文字をなぞってみましょう。
歌の意味と作者について
秋の歌の3つめに紹介するのは、「ちはやぶる」ではじまる有名な一首。竜田川の川面に流れる紅葉の葉を、真紅色の絞り染めにたとえた色彩豊かな作品で、作者は六歌仙の一人に数えられる在原業平です。
ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川
からくれなゐに 水くくるとは
小倉百人一首 歌番号(17番) 在原業平朝臣
歌意
たくさんの奇蹟が起こっていたという神話の時代でも、こんなことがあったとは聞いたことがない。川一面に紅葉の葉が散り浮いて、竜田川を真紅色の絞り染めのようにするなんて。
ことば
●ちはやぶる:「神」にかかる枕詞
●神代:不思議なことが当たり前に起こっていた神々の時代
●竜田川:大和国(奈良県)生駒郡を流れる川
●からくれなゐ:韓の国から渡来した紅(真紅)
●くくる:絞り染めのこと
作者
在原業平(ありわらのなりひら):平城天皇の皇子である阿保親王の息子。六歌仙の一人で、『伊勢物語』の主人公だとされています。小野小町と並んで、日本の美男美女の典型だったとか。
[参考]
『全訳読解古語辞典 第五版』(三省堂)
『百人一首(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』(角川ソフィア文庫)
『解説 百人一首』 (ちくま学芸文庫)
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