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高齢者レクリエーション 脳トレ・クイズ 百人一首なぞり書き 2021/11/19

【なぞり書き百人一首】秋の歌⑤ 月見れば 千々にものこそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど

構成・文/介護のみらいラボ編集部

秋の歌の第5回目にピックアップしたのは、大江千里の作品。歌意や作者の解説なども掲載しておきますので、情景や詠み手の思いを感じながら、ゆっくりと文字をなぞってみましょう。

秋の歌⑤.png

歌の意味と作者について

秋の歌の5つめは、歌番号23番・大江千里が詠んだ哀愁たっぷりの一首です。秋の名月を見ていると、胸にいろいろな想いが去来して心が揺れる――。そんな作者の言葉から、秋独特のもの悲しさがしみじみと伝わってきます。

(つき)()れば 千々(ちぢ)にものこそ (かな)しけれ

わが()ひとつの (あき)にはあらねど

小倉百人一首 歌番号(23番) 大江(おおえの)千里(ちさと)

)

)

歌意

秋の月を見ていると、いろいろな想いが頭をよぎり、何かにつけて物事が悲しく思われる。秋が私一人のために訪れたわけではないのだけれど、自分だけが悲しみを背負い込んでいるような気持ちになるのだ。

ことば

●月見れば:月を見ると

●千々に:「さまざまに」や「際限なく」という意味

●もの:自分を取り巻くさまざまなもの

●わが身ひとつの:「私一人だけの」という意味

作者

大江千里(おおえのちさと):在原業平・行平の甥。父親は有名な漢学者で、千里もそのあとを継ぎますが、和歌の世界でも才能を発揮。特に、漢詩を取り入れた歌を得意としたそうです。

[参考]

『全訳読解古語辞典 第五版』(三省堂)
『百人一首(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』(角川ソフィア文庫)
『解説 百人一首』 (ちくま学芸文庫)

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