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高齢者レクリエーション 脳トレ・クイズ 百人一首なぞり書き 2022/08/23

【なぞり書き百人一首】秋の歌⑧ 小倉山 峰のもみぢば 心あらば いまひとたびの みゆきまたなむ

構成・文/介護のみらいラボ編集部

秋の歌の第8回目にピックアップしたのは、貞信公の作品。歌意や作者の解説なども掲載しておきますので、情景や詠み手の思いを感じながら、ゆっくりと文字をなぞってみましょう。

秋の歌8.jpg

歌の意味と作者について

歌番号26番は、小倉山(京都市)の紅葉の美しさを題材にした作品。宇多上皇(第59代天皇)が小倉山に出掛けた際、「我が子である醍醐天皇にも、美しい紅葉を見せたいものだ」と願ったことに対して、随行していた貞信公が詠んだ歌です。

小倉山 (をぐらやま )(みね)のもみぢば (こころ)あらば

いまひとたびの みゆきまたなむ

小倉百人一首 歌番号(26番) 貞信(ていしん)(こう)

)

)

歌意

小倉山の峰の紅葉よ、もしお前に私の望みを理解する気持ちがあるならば、もう一度天皇がおいでになるときまで、散らずにそのまま待っていてほしい。

ことば

●小倉山:京都市右京区にある紅葉の名所

●心あらば:紅葉を人になぞらえた言葉で、「思いやりがあるならば」「人の情がわかるならば」という意味

●いまひとたび:「もう一度」の意味

●みゆき:行幸。天皇が外出されること

●またなむ:「待っていてほしい」という意味。「なむ」は願望を表す言葉

作者

貞信公(ていしんこう): 藤原(ふじわらの)忠平(ただひら)のことで、関白太政大臣・藤原(ふじわらの)基経(もとつね)の四男。従一位関白太政大臣の座まで出世するなど、長期にわたって政権を支え、藤原氏が栄える基礎をつくりました。

[参考]
『全訳読解古語辞典 第五版』(三省堂)
『百人一首(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』(角川ソフィア文庫)
『解説 百人一首』 (ちくま学芸文庫)

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