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高齢者レクリエーション 脳トレ・クイズ 百人一首なぞり書き 2022/11/03

【なぞり書き百人一首】秋の歌⑭ 夕されば 門田の稲葉 おとづれて 葦のまろやに 秋風ぞ吹く

構成・文/介護のみらいラボ編集部

秋の歌の第14回目にピックアップしたのは、大納言経信の作品。歌意や作者の解説なども掲載しておきますので、情景や詠み手の思いを感じながら、ゆっくりと文字をなぞってみましょう。

秋の歌14.jpg

歌の意味と作者について

歌番号71番は、平安時代後期の公家である大納言経信の作品。夕暮れ時になると、田んぼの稲穂がそよぐ爽やかな音をたてながら、秋風が吹いてくる----。そんなすがすがしい秋の情景を歌った、趣のある一首です。

(ゆう)されば (かど)()(いな)() おとづれて

(あし)のまろやに 秋風(あきかぜ)()

小倉百人一首 歌番号(71番) 大納言(だいなごん)(つね)(のぶ)

)

)

歌意

夕方になると、家の前にある田んぼの稲葉にさわさわと葉ずれの音をたてさせて、葦ぶきの粗末な小屋に秋風が吹いてくるよ。

ことば

●夕されば:「夕方になると」の意味。「さる」は何事かが移り変わることを指します

●門田:家の前にある田んぼのこと

●おとづれて:「音をたてる」という意味

●葦のまろや:屋根が葦ぶきの粗末な小屋

作者

大納言経信(だいなごんつねのぶ): (みなもとの)(つね)(のぶ)のことで、74番歌の作者である(みなもとの)(とし)(より)の父。詩・歌・管弦に秀でた博学多才な人物として知られ、藤原(ふじわらの)(きん)(とう)とともに「三船の才」(三つの才能を兼ね備えていること)と讃えられていました。

[参考]
『全訳読解古語辞典 第五版』(三省堂)
『百人一首(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』(角川ソフィア文庫)
『解説 百人一首』 (ちくま学芸文庫)

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