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高齢者レクリエーション 脳トレ・クイズ 百人一首なぞり書き 2022/03/22

【なぞり書き百人一首】春の歌③ ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ

構成・文/介護のみらいラボ編集部

春の歌の第3回目にピックアップしたのは、紀友則の作品。歌意や作者の解説なども掲載しておきますので、情景や詠み手の思いを感じながら、ゆっくりと文字をなぞってみましょう。

春の歌③.jpg

歌の意味と作者について

春の歌の3つめは、歌番号33番・三十六歌仙の一人である紀友則の作品です。満開になったかならないかのうちに散り始める桜の花を見て、「なぜ、そんなに落ち着きがないの?」と嘆く作者。その気持ちに共感できる人も多いのでは?

ひさかたの ひかりのどけき はる

しづ(こころ)なく (はな)()るらむ

小倉百人一首 歌番号(33番) (きの)友則(とものり)

)

)

歌意

こんなにのどかに日の光がさしている春の日に、どうして桜の花は落ち着きなく散っているのだろうか。

ことば

●ひさかたの:天空に関係のある、天・日・月・雲・空などにかかる枕詞

●光のどけき:「のどけき」は「のどか」「おだやか」という意味

●しず心:「静かな気持ち」「落ち着いた心」の意味

●らむ:「どうして〜なのだろう」という意味

作者

紀友則(きのとものり):「土佐日記」の作者として知られる(きの)貫之(つらゆき)のいとこで、三十六歌仙の一人。「古今和歌集」の撰者として撰集にあたっていましたが、完成を待たずに没しています。

[参考]

『全訳読解古語辞典 第五版』(三省堂)
『百人一首(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』(角川ソフィア文庫)
『解説 百人一首』 (ちくま学芸文庫)

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