【なぞり書き百人一首】夏の歌① 春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山
構成・文/介護のみらいラボ編集部
夏の歌の第1回目にピックアップしたのは、持統天皇の作品。歌意や作者の解説なども掲載しておきますので、情景や詠み手の思いを感じながら、ゆっくりと文字をなぞってみましょう。

歌の意味と作者について
百人一首におさめられた夏の歌は意外に少なく、四首しかありません。今回、紹介する持統天皇の歌はそのうちの一つ。「白」という色の爽やかなイメージを使って、夏の訪れを表現した作品となっています。
春すぎて 夏来にけらし 白妙の
衣ほすてふ 天の香具山
小倉百人一首 歌番号(2番) 持統天皇
歌意
春が過ぎ去って、いよいよ夏の季節がやってきたらしい。夏になると衣を干すという天の香具山に、真っ白な衣が干してあるよ。
ことば
●春すぎて夏来にけらし:旧暦における春は1、2、3月、夏は4、5、6月。「夏来にけらし」は、「夏が来たらしい」という意味
●白妙の:「白妙」は、コウゾなどの木の皮の繊維で織った真っ白な布のことで、「衣」の枕詞
●衣ほすてふ:「てふ」は「といふ」がつづまったもの
●天の香具山:奈良県橿原市にある山で、大和三山の一つ。この山には「天界から降ってきた」という伝説があります
作者
持統天皇(じとうてんのう):天智天皇の第二皇女で、天武天皇の皇后。夫の死後、後継者である草壁皇子が即位を待たずに亡くなったため、皇室史上3人目の女性天皇として即位しました。
[参考]
『全訳読解古語辞典 第五版』(三省堂)
『百人一首(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』(角川ソフィア文庫)
『解説 百人一首』 (ちくま学芸文庫)
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