【百人一首なぞり書き】冬の歌① 田子の浦に うちいでて見れば 白妙の 富士の高嶺に 雪はふりつつ
構成・文/介護のみらいラボ編集部
冬の歌の第1回目にピックアップしたのは、山部赤人の一首。雪に飾られた霊峰富士の美しさが詠まれています。。歌意や作者の解説なども掲載しておきますので、情景や詠み手の思いを感じながら、ゆっくりと文字をなぞってみましょう。

歌の意味と作者について
秋の歌に続いては、冬をテーマにした作品を歌番号の順に紹介していきましょう。こちらは、歌番号4番・山部赤人の一首で、雪に飾られた霊峰富士の美しさが詠まれています。
田子の浦に うちいでて見れば 白妙の
富士の高嶺に 雪はふりつつ
小倉百人一首 歌番号(4番) 山部赤人
歌意
田子の浦の眺めのよいところに出て、はるか彼方を見渡してみると、富士山が見える。雄大にそびえる富士山の高い嶺には、いまも真っ白な雪が降り続いているよ。
ことば
●田子の浦:現在の駿河湾西沿岸の呼び名
●うちいでて:「眺めのよい場所に出て」という意味
●白妙の:「真っ白な」の意味
●雪は降りつつ:「雪が絶え間なく降り続いている」という意味
作者
山部赤人(やまべのあかひと):万葉集の代表的な歌人。身分の低い下級役人だったものの、柿本人麻呂と並ぶ「歌聖」として讃えられ、自然の美しさや清らかさを詠む叙景歌を得意としていました。
[参考]
『全訳読解古語辞典 第五版』(三省堂)
『百人一首(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』(角川ソフィア文庫)
『解説 百人一首』 (ちくま学芸文庫)
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