【なぞり書き百人一首】冬の歌⑤ 朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪
構成・文/介護のみらいラボ編集部
冬の歌の第5回目にピックアップしたのは、坂上是則の作品。歌意や作者の解説なども掲載しておきますので、情景や詠み手の思いを感じながら、ゆっくりと文字をなぞってみましょう。

歌の意味と作者について
冬の歌の最後に紹介するのは、歌番号31番・坂上是則の一首。吉野の里(奈良県吉野郡)に降る雪の美しさを、白い月の光に見立てた歌です。清澄な雪景色に思いを馳せながら、ゆっくりとなぞっていきましょう。
朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに
吉野の里に 降れる白雪
小倉百人一首 歌番号(31番) 坂上是則
歌意
夜がほのぼのと明けはじめたころ、有明の月の光がさしているのかと思うくらい、吉野の里に白く美しい雪が降り積もっていることよ。
ことば
●朝ぼらけ:夜がほのぼのと明けはじめたころ
●有明の月:夜明けまで空に残っている月のこと
●吉野の里:現在の奈良県吉野郡
作者
坂上是則(さかのうえのこれのり):三十六歌仙の一人。征夷大将軍をつとめた坂上田村麻呂の子孫で、坂上好蔭の子だという説があります。歌だけでなく、蹴鞠もとても上手だったとか。
[参考]
『全訳読解古語辞典 第五版』(三省堂)
『百人一首(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』(角川ソフィア文庫)
『解説 百人一首』 (ちくま学芸文庫)
スピード転職も情報収集だけでもOK
マイナビ介護職は、あなたの転職をしっかりサポート!介護職専任のキャリアアドバイザーがカウンセリングを行います。
はじめての転職で何から進めるべきかわからない、求人だけ見てみたい、そもそも転職活動をするか迷っている場合でも、キャリアアドバイザーがアドバイスいたします。

SNSシェア