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高齢者レクリエーション 高齢者レクリエーションのノウハウ 2022/07/16

【無料】高齢者向け脳トレプリント|介護施設でおすすめの問題と実施のメリット

構成・文/介護のみらいラボ編集部 4.jpg

介護職に就いている人のなかには、認知症予防や改善に関する介護レクリエーションを検討する機会があるのではないでしょうか。なかには、脳を鍛える目的で行われる「脳トレ(正式名称:脳を活性化させるトレーニング)」に関心をもつ人もいるでしょう。

当記事では、施設のレクに取り入れられるプリント形式の脳トレについて、メリットから、代表的な6つのジャンル・脳トレを実施する際のポイントまでを詳しく解説します。スタッフの準備も少なく、気軽に取り入れられるため、ぜひ参考にしてください。

1.高齢者向けの脳トレをプリント形式で行う4つのメリット

介護施設や老人ホームでは、さまざまな観点からプリント形式の脳トレが取り入れられています。介護施設でプリント形式の脳トレを行うメリットは、以下のとおりです。

プリント形式の脳トレのメリット

・認知症の予防につながる
・記録が残り利用者が達成感を得やすい
・利用者の家族と状況を共有しやすい
・スタッフの負担を軽減できる

脳トレは認知症予防や改善につながり、日ごろから脳トレに取り組んでいる人ほど記憶力や推理力の向上が見られるといわれています。

プリント形式の脳トレは、口で答えるレクリエーションとは違い、記録が目に見えて残るため利用者が達成感を得やすいことが魅力です。また、利用者の家族とレクリエーションの様子や利用者の状況を共有しやすく、コミュニケーションのきっかけにもなるでしょう。

また、プリント形式であれば紙に問題を印刷するだけで準備が整うため、スタッフの負担が軽減されることもメリットの1つです。認知症予防については、実際に介護施設や自治体の社会福祉協議会でプリント形式の脳トレが取り入れられています。

(出典:医療法人 今城クリニック「今城クリニック デイサービス みんな元気」
(出典:大阪市社会福祉協議会「【城東区】ストレッチ、日記など独自のプリントを高齢者に配付」

2.プリントを使った脳トレにおすすめの6ジャンル

プリントを使った脳トレは多岐にわたるため、どのようなジャンルを取り入れるべきか悩みどころです。、利用者が飽きないように多彩なジャンルを取り入れましょう。

ここでは、数あるプリント形式の脳トレのなかから高齢者施設で取り入れやすい6つのジャンルを紹介します。

読み書き

プリントを使って読み書きをする脳トレのレクリエーションです。定番の漢字クイズや、ひらがなの穴埋めクイズ、並べ替えなどさまざまな楽しみ方があります。

例題

(1)空白部分を埋めて四字熟語を完成させましょう。
・風林□山(答え:火)
・無我□中(答え:夢)
(2)ひらがなを並び替えて、ことわざを作ってください。
・いしのえうにもんんさね(答え:石の上にも三年)
・こんばねにこ(答え:猫に小判)
(3)ひらがなを穴埋めして、言葉を完成させましょう。
・□んじゅ□(答え:まんじゅう)
・お□せ□(答え:おんせん)
(4)空白を埋めて、類義語を作ってください。
・反応 □答
答え:回
・命令 指□
答え:示

> プリントのダウンロードはこちら

四字熟語やことわざクイズ、百人一首などでは、それぞれの意味や由来も同時に紹介することで、より利用者が興味を持ち、積極的に取り組めるでしょう。ただし、漢字の読み書きの問題は難しくしすぎないことが重要です。

読み書きの脳トレは、利用者によって難易度を調整しやすく、問題を作りやすいため、施設のレクに取り入れるハードルが低いといえます。

●こちらもおすすめ:プリントできる「熟語クロスワード」の問題集

計算

計算問題を使ったプリント脳トレです。記号や数字の穴埋め・ブロックカウント・並んだ数字を組み合わせるパズルなどさまざまな種類があります。

例題

(1)記号(-、+)を入れて、数字を正しくしましょう。
・4□1□5=10(答え:+、+)
・9□3□2=4(答え:-、+)
(2)なるべく素早く正確に計算してください。
・5+6=
・7-3=
・4+8+1=
かかった秒数:○秒 正解数:○問
(3)縦横斜めに並んだ数字から合計10となる組み合わせを見つけましょう。

> プリントのダウンロードはこちら

計算問題の脳トレは、利用者のレベルに合わせて、簡単な問題から難しい問題まで適切な難易度を選ぶことがポイントです。

また、スピード問題などを活用して、かかった秒数を定期的に記録することで、本人や家族がより認知症の状況を把握しやすくなるでしょう。

●こちらもおすすめ:プリントできる「虫食い計算」の問題集

思い出し

過去の出来事を思い出して、プリントに書き出す脳トレです。昭和時代の思い出をクイズにした「昭和クイズ」や、日々の思い出を記録する「思い出しプリント」など、さまざまなレクリエーションがあります。

日々の思い出を記録できるほか、周囲とのコミュニケーションのきっかけにもなるため集団レクリエーションにもおすすめです。

プリントの作成例

● □年□月□日 □曜日 天気□ 季節□
● 昨日の夕食、今日の朝食は何を食べましたか?
● 昔好きだった歌を教えてください。
● 「か」から始まる動物を3つ書いてください。
● 春に咲く花の名前を教えてください。

思い出しプリントを作成する際は、書き込む欄や文字のサイズを大きくして、利用者が読み書きしやすいよう配慮しましょう。

思い出しによる脳トレは、回想法の実践としても有効です。回想法とは、認知症の心理療法の一種で、過去の出来事を話したり思い出したりすることで、認知症の予防や改善効果が見込めるとされています。

(出典:日本産業カウンセラー協会「回想法 実施マニュアル」

雑学

歴史人物のクイズや地理・雑学などを扱ったプリント脳トレです。

利用者が元々持っている知識を生かすこともでき、知らなかった情報や雑学を楽しみながら学習する機会となります。

例題

(1)「吾輩は猫である」を書いた人物は?
・夏□漱□
・な□めそ□□き
(2)本州最南端の県はどこ?
1.鹿児島県 2.和歌山県 3.高知県 4.山口県
答え:2.和歌山県
(3)うな重の「特上」と「並」の違いは何でしょう?
1.うなぎの量 2.ご飯の質 3.うなぎの質 4.タレの質
答え:1.うなぎの量

> プリントのダウンロードはこちら

季節と関係する意外性のある雑学や、馴染み深い人物・地域の問題を入れることで、より親しみやすい脳トレレクリエーションになるでしょう。

●こちらもおすすめ:プリントできる「都道府県名クイズ」の問題集

数独・クロスワード

年代問わず人気の高い「数独」や「クロスワード」のパズルを使ったプリント脳トレです。

頭の体操をしつつ遊びの要素も取り入れられることで、高齢者にとって楽しく取り組みやすいレクリエーションになるでしょう。

数独やクロスワードパズルを1日1回以上行う人は、たまに行う・全く行わない人に比べて認知機能のテスト成績が高いといわれており、実際に医療機関でも取り入れられています。

(出典:おばた内科クリニック「「クロスワードパズル」や「数独」で脳の老化が予防できる?」

間違い探し・迷路・一筆書き

間違い探しや迷路などのイラストや図形を使ったプリント脳トレです。間違い探しや迷路、一筆書きは、集中力や観察力を必要とするため、1人ではもちろん、集団レクリエーションとしても楽しく取り組めます。

答えを見つけたときやゴールしたときの達成感は脳への刺激にもつながり、認知症予防に役立つといわれています。イラストや図形を使ったプリント脳トレが利用者に好評な場合、塗り絵などのプリントも喜ばれるでしょう。

プリントできる「間違い探し」の問題集はこちら

3.介護施設でプリント形式の脳トレを実施する際のポイント3つ

プリント形式の脳トレを行うにあたって、以下のポイントについて心がけましょう。

プリント形式の脳トレを行うポイント

・利用者のレベル・状況に合った問題を選ぶ
・利用者が楽しみながら取り組める問題を選ぶ
・継続する

プリント形式の脳トレについて「学校の勉強を思い出して苦痛」「周囲よりできないと恥ずかしい」などと感じる人も少なくありません。

実際に、プリント形式の脳トレが嫌で、施設に行くことを渋る高齢者も見られます。そのため、利用者が楽しく取り組める問題を選ぶようにしましょう。

例えば、利用者のレベルや状況に合わせて難易度を調整したり、周囲とのコミュニケーションを取れるゲームを選んだりすることをおすすめします。また、プリント形式の脳トレに限らず、認知症の予防・改善のためには日常的に脳トレを継続することが大切です。

まとめ

プリント形式の脳トレは、高齢者の認知症予防となるほか、家族と状況の共有がしやすくなるなどメリットが豊富です。また、スタッフの手間や負担を軽減できるという利点もあります。

プリント脳トレを実施する際は、利用者が楽しみながら取り組める問題を用意し、日常的に継続することが大切です。

「介護のみらいラボ」は、介護現場にかかわる人に向けた有益な情報をお届けするサイトです。脳トレプリントのテンプレートも無料でダウンロードできるため、ぜひご活用ください。

参考
脳がみるみる若返る脳トレ思い出しクイズ(ナツメ社)
1日3分でもの忘れ予防 毎日脳トレ! 計算ドリル366日(西東社)

●関連記事:高齢者施設で盛り上がる脳トレ系レクリエーション7種と実践方法
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