Produce by マイナビ介護職 マイナビ介護職

介護の未来ラボ -根を張って未来へ伸びる-

仕事・スキル 介護士の常識 2024/04/26

喜寿とは何歳のお祝い?意味や由来・祝い方も解説

構成・文/介護のみらいラボ編集部 thumbnail.jpg

77歳を迎える方の長寿祝いを「喜寿(きじゅ)」といいます。喜寿は、多くの方にとって特別な節目です。また、喜寿を迎えた方は、これまでの経験を通じて、年下世代に多くの価値をもたらしてくれる存在といえます。

だからこそ、喜寿には思い出に残るようなお祝いをして、きちんと祝福や感謝の気持ちを伝えたいものです。とはいえ、介護施設で働くみなさんのなかには「一般的にはどのようなお祝いをするのだろう」「どのようなプレゼントを贈ったら喜んでもらえるだろう」と悩んでいる方もいらっしゃるかもしれませんね。

そこで、この記事では喜寿の由来やお祝いのタイミング、介護施設で喜寿祝いを行うときのアイデア、喜寿祝いに喜ばれるプレゼントなどについて紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

1.喜寿とは何歳のお祝い?

日本には、昔から節目となる年に長寿のお祝いをする風習があり、「喜寿」は77歳を迎えた方のためのお祝いです。「喜」の字を草書体で書くと「七十七」と読めることが由来とされており、「喜の字の祝い」とも呼ばれます。

喜寿のお祝いを行うタイミング

喜寿のお祝いを行う日に決まりはありませんが、敬老の日や誕生日、家族や親戚が集まるお正月などに合わせて行うケースが多く見られます。

喜寿をはじめとする長寿祝いは、もともとは数え年で行うのが基本でした。しかし、最近は満年齢で行うケースも増えており、数え年と満年齢のどちらで祝っても問題ないとされています。

以下は、2023年〜2025年に喜寿を迎える方の生まれ年です。

現在の年数 満年齢でお祝いする場合 数え年でお祝いする場合
2023年 1946(昭和21)年 1947(昭和22)年
2024年 1947(昭和22)年 1948(昭和23)年
2025年 1948(昭和23)年 1949(昭和24)年

喜寿以外のお祝いをする年齢一覧

77歳の喜寿以外にも、以下のような長寿祝いがあります。

年齢 賀寿の名称 読み方
60歳(数え年で61歳) 還暦 かんれき
66歳 緑寿 ろくじゅ
70歳 古希 こき
80歳 傘寿 さんじゅ
88歳 米寿 べいじゅ
90歳 卒寿 そつじゅ
99歳 白寿 はくじゅ
100歳 百寿 ひゃくじゅ・ももじゅ

2.介護施設で喜寿祝いを行うときのアイデア

介護施設では、敬老の日(9月の第3月曜日)に長寿のお祝いを行うことが多いようです。ここからは、介護施設で喜寿祝いを行うときにおすすめのアイデアを2つ紹介します。喜寿以外の長寿祝いにも活用できるので、「何をしようか」と迷ったときは参考にしてください。

メッセージカードを贈る

介護施設のスタッフでメッセージカードを作成して贈れば、喜寿の方に喜んでもらえるはずです。メッセージは「おめでとうございます」「いつもありがとうございます」などのひと言でも十分ですが、長く介護施設を利用されている方の場合は、ご本人との思い出話などパーソナルな内容を入れてもよいでしょう。

以下は、パーソナルな内容を入れた場合の文例です。

メッセージの例文
○○さん、喜寿おめでとうございます。

○○さんと朝のあいさつをかわしたり、庭でお花の話をしながら季節の変わり目を感じたりするひとときは、私にとってとても大切な時間です。また、○○さんが描く絵は本当に素敵で、拝見するのをいつも楽しみにしています。

喜寿という特別な節目をお祝いするとともに、○○さんのこれからの人生がますます豊かであるように心から祈っています。これからもたくさんお話を聞かせてくださいね。

なお、「元気でいてください」「長生きしてください」といったフレーズは、人によっては気分を害してしまう場合があります。気にしそうな方には、そうしたフレーズを使わないように配慮しましょう。

利用者さんの家族と協力する

利用者さんのご家族に協力してもらって、喜寿のお祝いをするのも1つの方法です。たとえば、ご家族から手紙や写真、ビデオレターなどをいただき、介護施設でのお祝いの場でサプライズプレゼントとして渡してみてはいかがでしょうか。

ただし、利用者さんのなかには、ご家族と疎遠な方や、ご家族との関係がそれほど良好ではない方もいらっしゃいます。ご家族に協力を依頼する前に、まずは直属の上司や介護相談員などに相談するようにしましょう。

3.喜寿祝いで喜ばれるプレゼントとNGのプレゼント

喜寿祝いには、テーマカラーである「紫色」の贈り物を渡すのが定番です。紫のちゃんちゃんこや紫の頭巾は、その代表例といえるでしょう。紫色は、古くから高貴な色とされてきたため、77歳のお祝いにふさわしい色といえます。

以下では、喜寿祝いで喜ばれるプレゼントと、避けたほうがよいプレゼントを紹介します。

喜寿祝いで喜ばれるプレゼント

喜寿祝いに合ったプレゼントとして、以下のようなアイテムが挙げられます。

・フラワーギフト
喜寿のテーマカラーである紫を中心とした、フラワーギフトを贈るのはいかがでしょうか。特にショウブやアヤメは和風の印象もあり、喜寿のお祝いにぴったりです。

フラワーギフトの定番といえば花束ですが、植物を育てるのが好きな方には鉢植えを贈ってもいいかもしれません。反対に、お花のお世話が難しい方には、水やりなどの手間がないドライフラワーやプリザーブドフラワーがおすすめです。

・お菓子
喜寿の方が好きなお菓子も喜ばれるでしょう。和菓子ならもなかやようかん、どら焼きなど、洋菓子ならバームクーヘンやクッキー、マカロンなど、贈り物に向いているお菓子にはさまざまな種類があります。

ただし、なかには健康状態や体調管理の観点から、食事への配慮が必要な方もいらっしゃいます。お菓子をプレゼントする際は、食事制限やアレルギーの有無などを事前に確認するようにしましょう。

・趣味のグッズ
いくつになっても、自分の好きなことや趣味に関するプレゼントをもらうのはうれしいものです。絵画や編み物の道具、健康グッズなど、喜寿を迎える方の趣味嗜好に合わせてプレゼントを選んでみてはいかがでしょうか。

ただし、普段から介護施設で生活している方に贈る場合は、介護施設で使ってもさしつかえないものを選ぶようにしてください。


喜寿祝いで避けたほうがよいプレゼント

続いて、喜寿のお祝いにふさわしくないプレゼントを紹介します。

・マナーの面から避けるべきもの
喜寿の方が「年寄り扱いされている」と感じてしまうようなアイテムや、目上の方への贈り物にふさわしくないとされるもの、縁起が悪いものなどは避けるようにしましょう。

たとえば、つえや老眼鏡、補聴器などは老いを感じさせてしまう可能性があるため、喜寿のお祝いには避けたほうがよいでしょう。

また、靴下や靴などには「踏みつける」というイメージがあるため、目上の方に送るのは失礼だとする考え方もあります。ハンカチも漢字で「手巾」と書くことから、「手切れ」「別れ」のイメージがあり、喜寿の贈り物としてはあまり好ましくありません。

・介護施設で避けるべきもの
喜寿祝いにおすすめのプレゼントとして生花を挙げましたが、介護施設で暮らしている方に贈る場合は注意が必要です。水の入れ替えや置き場の確保などで、介護施設のスタッフに負担をかけてしまう可能性があるからです。

香りの強いものや大きな音が出るものも、ほかの利用者さんに迷惑をかけてしまうため、控えたほうがよいでしょう。ガラスや陶器のマグカップなど、割れてしまう恐れがあるものも場合によっては避けましょう。

介護施設で生活する方に喜寿のプレゼントを贈る際は、事前にほかのスタッフと相談しておくと安心です。


まとめ

喜寿とは77歳とそのお祝いのことで、「喜」の草書体が「七十七」と読めることに由来します。喜寿のお祝いのテーマカラーは「紫色」で、紫のちゃんちゃんこと頭巾は贈り物の定番となっています。

介護のみらいラボでは、介護士の仕事に役立つ記事や、高齢者レクリエーションのアイデア、介護業界の最新ニュースなど、多数のコンテンツを配信しています。通勤時間に手軽に読める介護マンガも掲載していますので、ぜひご覧ください。

※当記事は2023年10月時点の情報をもとに作成しています

【日本全国電話・メール・WEB相談OK】介護職の無料転職サポートに申し込む

最新コラムなどをいち早くお届け!
公式LINEを友だちに追加する

お役立ち情報を配信中!
X(旧Twitter)公式アカウントをフォローする

介護職向けニュースを日々配信中!
公式Facebookをチェックする

SNSシェア

介護のみらいラボ編集部(kaigonomirailab)

介護職の仕事と生活に役立つ情報をお届けしています!「最新ニュース」「ほっとできる癒し術」「業界リーダーの貴重なインタビュー」「職場で活かせるスキルアップ術」などお役立ち情報が満載★

介護のみらいラボ編集部の執筆・監修記事

介護の仕事・スキルの関連記事

  • 介護士の常識

    2024/04/29

  • 5月の行事・記念日を一覧で解説|主な行事食についても紹介

  • 構成・文/介護のみらいラボ編集部
  • 介護士の常識

    2024/04/26

  • 喜寿とは何歳のお祝い?意味や由来・祝い方も解説

  • 構成・文/介護のみらいラボ編集部
  • 介護士の常識

    2024/04/24

  • 常勤換算とは?計算方法・人員配置に注意が必要な介護サービスも

  • 構成・文/介護のみらいラボ編集部 監修/赤羽克子
もっと見る