介護職の人も必見! コミュニケーションの苦手意識を克服するコツを紹介
構成・文/介護のみらいラボ編集部コミュニケーションをとることに苦手意識があり、仕事がうまくいかず悩んでいるという人は多いのではないでしょうか。組織の一員として働くうえで人間関係の構築・仲間とのコミュニケーションは大切であるため、常に苦手意識や息苦しさを感じながら業務にあたるのは辛いことでしょう。
当記事では、コミュニケーションを苦手とする人の特徴とその理由を、タイプ別に解説します。さらに、苦手意識を克服するための具体的なコツを紹介するので、ぜひお役立てください。
1.コミュニケーションが苦手な人に見られる特徴
コミュニケーションが苦手な人には、共通して見られる特徴があります。苦手意識を克服するためには、まず自分にどのような特徴があるのか見極めることが大切です。
ここでは、コミュニケーションを苦手に感じる原因を6つのタイプ別に紹介します。まずは自分がどのようなタイプなのかを把握し、自分に合った解決法を知りましょう。
人見知りで人前で話すことが苦手
初対面の人と会うと、必要以上に緊張したり恥ずかしくなったりして、落ち着いてコミュニケーションをとれなくなるタイプです。人前で話すこと、特に家族や友人のように慣れ親しんだ人以外を相手に話すことに対して、強い苦手意識を抱いている人が多いのではないでしょうか。
人見知りをする人は、人の目を気にしがちで警戒心が強い傾向です。過去に人間関係で傷ついた経験がトラウマになっているケースも多く、同じ失敗をすることを無意識のうちに恐れている可能性もあります。
自分から話しかけることが苦手
会話を切り出すタイミングや切り口を掴めない、会話の続け方が分からないなどの理由で自分から人に話しかけられず、受け身のコミュニケーションに偏りがちなタイプです。
人から話しかけられて質問に答えることはスムーズにできても、自発的に会話を始められないという人が多く見られます。そのため「内気な人だ」と判断されやすく、周囲と打ち解けるまでに一段と時間がかかることもあるでしょう。
自分について説明することが苦手
自己主張が苦手で、自分について話すことが不得意なタイプです。質問をされても回答がうまくまとまらず、テンポよく受け答えすることが苦手な傾向が見られます。
自分について説明するシーンや話す内容はある程度限られているため、あらかじめどのようなことを話すか整理することで改善できる部分もあるでしょう。結論や伝えたいことなどの要点を分析しておくのがポイントです。
内向的で相手の反応に敏感
相手の反応や気持ちを敏感に察して必要以上に傷ついてしまうタイプであり、内向的な性格の人に多く見られる傾向です。傷つくことを恐れ、人と距離を置こうとしてしまうケースもあります。
会話をしている相手の発言や仕草、顔色を気にしすぎる様子は、相手にも伝わってしまうものです。相手の反応を気にしすぎることが原因でコミュニケーションがうまくいかず、結果としてますます相手の反応が気になるという悪循環に陥ってしまうケースも見られます。
自分の話ばかりで相手の話を十分に聞かない
人との会話自体は苦手ではないものの、相手の話を聞かない、遮るなどして自分の話をしてしまうというタイプです。コミュニケーションは、お互いの話に耳を傾ける姿勢がなければ成立しません。相手の話を聞かず、自分だけが話し続けるのは会話とはいえないでしょう。
コミュニケーションスキルの高い人は、「聞き上手」です。人の話題を奪ったり、自分の話にすり替えたりしないよう、相手の話に興味を持ち、最後までよく聞くことがポイントといえるでしょう。
自分の価値観を優先させ、相手にも強要する
相手の気持ちや意見を無視して、自分の価値観を押し付けてしまうタイプです。価値観は人それぞれであるため、まずは相手の意見を尊重する思いやりを持ちましょう。
相手を否定するばかりでは、円滑なコミュニケーションが成り立ちません。相手に対して意見したいと感じることがある場合にも、第一に相手の話をじっくりと聞くことが大切です。自分の価値観との同調を強要せず、さまざまな考え方があるという認識を持ちましょう。
2.介護職の人にもおすすめ! コミュニケーションの苦手意識を克服するコツ
コミュニケーションに対する苦手意識を克服する方法はさまざまです。ここでは、具体的なコツを4つ紹介するため、ぜひ実践してみてください。どれも難しいことではなく、繰り返し練習をすれば、介護現場で高齢者とコミュニケーションを楽しめるようになるでしょう。
相手の目を見て話す
人との会話で緊張しやすい人は、相手の反応を気にしがちであるため、目を見て話すのが苦手な傾向です。自己肯定感の低い人にもこの傾向があり、結果として相手に不信感を持たれてしまうこともあるでしょう。
視線を合わせるとますます緊張するかもしれませんが、できるだけ相手の目を見て話すように意識することで、コミュニケーションが心地よくなる可能性があります。コミュニケーションは言葉だけで交わすものではありません。表情や視線、仕草や声色からも気持ちは伝わります。目を合わせて笑顔で話すことで相手に心を開こうとしている意思が伝わるため、結果として好感につながり、お互いにコミュニケーションをとりやすくなるでしょう。
相手と目を合わせる時間は、1回あたり2〜3秒が目安です。あまりに長い間凝視し続けると、相手を緊張させてしまう可能性があります。「目を合わせる」「目線を下げる」をほどほどに繰り返すように意識すると、相手を威圧することなく会話を楽しめるでしょう。不慣れなうちは、相手の眉間や鼻、輪郭を見るところから始めるのがおすすめです。
相手の話に耳を傾ける
自分から話すのが苦手な人や、反対に気がつくと自分の話ばかりしている人は、相手の話に耳を傾けることを意識しましょう。コミュニケーションに苦手意識がある場合、話し上手よりも聞き上手を目指すことが克服への近道です。まずは相手の話を中断せずに聞き役に徹し、最後までしっかり聞くことを目標としましょう。
話を聞くことができるようになれば、次のステップは相手の話を「傾聴」することです。相手の気持ちに寄り添い、共感し、理解しようと努力しながら話を聞きましょう。親身になって話を聞くことで、相手の気持ちや意見を引き出すことにつながり、信頼関係を築けるようになります。
相手の話に相槌を打つ
聞き上手な人のテクニックの1つが「相槌」です。相手の話を聞くときに相槌を打つと、「話を聞いている」「内容に共感している」という気持ちを示すことができ、相手に好印象を与えられます。誰しも自分の話に興味や関心を持たれると嬉しいものです。相槌を打つことで、会話が弾みやすくなるでしょう。
また、相槌にはいくつかのバリエーションがあります。ワンパターンにならないように、その時々の会話に合った相槌を打ちましょう。相槌に抑揚をつけ、うなずきやアイコンタクトを加えると、印象がよりよくなります。
ただし、あまりにも相槌を打ちすぎると逆効果となることもあり、相手を「自分の話がつまらないのでは」と不安な気持ちにさせてしまう可能性があります。必要となるのは、会話にリズムをつける程度の適度な相槌です。不自然な所作にならないよう、鏡の前で練習してみるとよいでしょう。
地域のサポートを受ける
コミュニケーションはどのような仕事をするときにも欠かせません。対人関係に苦手意識があり仕事に支障が出るという場合には、コミュニケーション訓練など、地域のサポートを受けてみてはいかがでしょうか。
例えば、各都道府県に設置されている「地域若者サポートステーション」では、働くうえで悩みを抱える15歳~49歳までの就労者への支援活動を行っています。コミュニケーション講座など豊富なプログラムが組まれており、気軽に参加可能です。
また、ハローワークの一般相談窓口には就労支援ナビゲーターが配置されており、34歳以下の若年求職者に対して、対人技能トレーニングなどの個別支援を行っています。
このように、コミュニケーションに関する訓練を受け、さらに自己研鑽を続けることで、苦手意識を克服することができるでしょう。
まとめ
コミュニケーションに苦手意識がある人には、いくつかの特徴が見られます。人見知り・内向的などの性格が原因で「自分から話すこと」が不得意な人がいる一方で、「自分ばかり話す」「価値観を相手に押し付ける」という人もいます。
いずれのタイプであっても、まずは聞き上手を目指しましょう。相手の目を見て、話をじっくり聞きながら相槌を打つようにすると、コミュニケーションが自然と心地よくなります。こうした意識改革に加えて、地域のサポートなども受けてみるとよいでしょう。
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