【介護職】夜勤明けはどう過ごす?おすすめの過ごし方を7つ紹介!
構成・文/介護のみらいラボ編集部
シフト制の高齢者施設で働く場合、夜勤が発生することもあります。みなさんのなかには、「夜勤は身体的、精神的につらい」と感じている方もいるのではないでしょうか。しかし、夜勤明けの過ごし方を工夫すれば、心身ともにリフレッシュし、疲れがたまるのを軽減することが可能です。
この記事では、夜勤明けのおすすめの過ごし方を紹介します。「夜勤明けの時間を充実させて、これからも介護士として活躍していきたい!」と考えている方は、ぜひ取り入れてみてください。
1.リフレッシュにつながる!おすすめの夜勤明けの過ごし方7選
厚生労働省が看護職員を対象に行った調査によると、夜勤の回数が増加するほど疲労自覚症状を訴える人の割合が多くなりました。また、看護職員における「業務中に事故を起こす不安の程度」も高くなりやすいというデータも明らかになっています。
(出典:厚生労働省「看護職員の夜勤の変遷」)
介護士の場合でも、夜勤による疲労や不安は同様です。夜勤後はしっかりリフレッシュし、疲れを取るようにしましょう。ここでは、夜勤明けのリフレッシュ方法を紹介しますので、自分に合っている方法を見つけて実行してみてください。
買い物に出かける
日勤だと、仕事が終わる頃には行きたいお店が閉まっていたり、閉店間際だったりすることが多いのではないでしょうか。しかし、夜勤明けであれば日中を自由に過ごせるため、時間を気にせず、日用品の買い物やショッピングを楽しむことができます。とはいえ、買い物にも体力を使うので、あまり無理をせず、一度仮眠を取ってから出かけるようにしましょう。
運動をする
介護の仕事は体力勝負の側面があります。だからこそ、自らの体調を管理し、日頃から体力をつけておくことは非常に大切です。夜勤明けであれば、体への負荷が少ないウオーキングやストレッチなどの軽い運動を行うのがおすすめです。ウオーキングを兼ねて、公園などの緑が多い場所を散歩してみると、体だけでなく心のリフレッシュにもなります。
ぬるめのお湯につかる
入浴には血行促進や疲労回復の効果があるとされています。夜勤後に入浴する際は、ぬるま湯に20分程度つかり、ゆったりと過ごすのが良いでしょう。湯船の中で手足をマッサージしたり、ぬれたタオルを目元に置いて目を休めたりすると、さらにリラックスできます。
2時間程度の仮眠を取る
夜勤明けに仮眠を取る方も多いですが、仮眠を取りすぎると夜の寝つきが悪くなり、睡眠リズムの乱れにつながります。仮眠は2時間程度にとどめておきましょう。「周りが明るいと眠れない」という方は、遮光カーテンやアイマスクを使用するなどして、眠りやすい環境を整えてください。
仕事の愚痴を聞いてもらう
人間関係や職場に対するストレスや悩みがたまってしまうと、ただでさえ疲れのたまりやすい夜勤がさらにつらいものになってしまいます。仕事には関係のない友達や家族に愚痴や不安を聞いてもらい、気持ちをリセットしておきましょう。
家事を済ませる
夜勤明けなら日中に時間が取れるため、洗濯物や布団を外に干すことができます。他にも、忙しいときに備えておかずを作りおきしたり、大がかりな掃除をしたりするなど、普段と違う家事を進めることもでき、それがリフレッシュにつながるでしょう。
旅行に出かける
夜勤の翌日はほぼ確実に休みとなるため、その次の日にも休みを取れば、3連休に近い感覚になります。そうした長めの休みを利用して、レジャーや旅行に行くのも良いでしょう。楽しい予定でリフレッシュすれば、次の夜勤も頑張ることができるはずです。
2.介護職員の共感必須?「夜勤あるある」とは
働く施設は違っても、介護士の方が夜勤業務中に経験する出来事は、ある程度共通しています。ここでは、介護施設で夜勤をしていると遭遇する「夜勤あるある」を紹介します。
・同僚や利用者さんとの距離が縮まる
日勤と比べて職員の数が少ない夜勤では、職員同士で協力して業務を進めなくてはなりません。そのため、「力を合わせて仕事をしているうちに、あまり話したことのなかった同僚との距離がいつの間にか縮まっていた」ということもあります。また、夜勤中のコミュニケーションのおかげで、利用者さんについてより詳しくなれることもあります。
・深夜巡回が怖い
静まり返った深夜の介護施設を巡回するとき、つい恐怖を感じてしまう方も多いでしょう。夜勤に慣れているつもりでも、どこからか物音がしたり、何かが動いた気配を感じたりしたときにはヒヤッとしてしまいます。
・朝方に眠くなる
夜勤前に睡眠時間を調整したはずなのに、朝方に猛烈な眠気が襲ってくることがあります。目薬をさしたり、コーヒーやエナジードリンクを飲んだりするなど、自分に合った対処法を見つけて、眠気に打ち勝ちましょう。
・交代の職員が出勤するとほっとする
夜勤業務でとくに忙しいのは朝の時間帯で、利用者さんの洗面介助や排せつ介助を、夜勤の少ない人員で行わなければなりません。あわただしくしているときに日勤のスタッフが出勤してくると、心の底からほっとします。
・夜勤明けの瞬間、解放感に包まれる
夜勤を終えた後、これから日勤業務を始める同僚に仕事を引き継いで帰るときの解放感は、他では味わえないものです。
夜勤業務には苦労もありますが、日勤にはない魅力もあります。苦労ばかりに目を向けず、前向きに夜勤に取り組んでいきましょう。
●こちらもおすすめ:介護士マンガ「夜勤で仮眠ができない」
3.介護職の夜勤はつらい?夜勤のメリット・デメリット
介護施設で夜勤業務を行う際、「日勤よりも疲れる」と感じてしまうのには理由があります。まずは、夜勤にまつわるメリットとデメリットから解説しましょう。
<メリット>
1:求人の選択肢が多くなる |
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「夜勤はつらい」というイメージをもっている方が多く、夜勤のある介護求人は敬遠されてしまう傾向にあります。その結果、ライバルが減り、採用のハードルが下がりやすくなるでしょう。また、夜勤に入れると応募できる求人数も増えるため、職場の選択肢が広がります。 |
2:給料が高くなる |
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夜勤をすると、基本給に加えて、労働基準法で定められた深夜割増賃金が支払われます。ちなみに、2021年の介護施設夜勤実態調査結果によると、2交替夜勤で平均5,976円の夜勤手当が支給されている状況でした。したがって、日勤と同じ時間働いた場合、夜勤のほうが給料は高くなります。 |
(出典:日本医療労働組合連合会「2021年介護施設夜勤実態調査結果概要」)
3:プライベートの時間を確保しやすい |
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夜勤明けの翌日を休みにするシフトが組まれやすいため、夜勤後は夜勤明けの時間と翌日の休日を自由に使えます。シフトの組み合わせ方にもよりますが、日勤に比べて連休が取りやすいケースもあります。 |
<デメリット>
1:責任や負担が大きくなる |
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日勤よりも職員の人数が少ない分、一人ひとりの責任は大きくなります。体位交換や排せつ介助を少人数で行わなければならず、夜間に緊急事態が起きた場合も限られた夜勤スタッフで対応することになるため、夜勤担当者の負担は比較的大きいと言えるでしょう。 |
2:生活リズムが崩れやすくなる |
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夜勤は夜から翌朝にかけての勤務になるため、昼夜逆転の生活リズムになります。施設によっては日勤や早番など、さまざまな勤務形態で働くことになり、生活リズムが不規則になる可能性があります。 |
3:拘束時間が長い |
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日勤と夜勤の2交代制を採用している施設の場合、夜勤は夕方から翌朝の午前中まで働くことになるため、どうしても拘束時間が長くなります。もちろん休憩や仮眠の時間もありますが、職場にいる時間の長さを負担に感じる人もいるかもしれません。 |
まとめ
夜勤には、どうしてもネガティブなイメージがつきまといますが、夜勤ならではのメリットや魅力もたくさんあります。家でまったりと過ごしてリラックスするか、それとも外出してリフレッシュするか......。自分に合った夜勤後の過ごし方を見つけて、夜勤後に疲れをためないように工夫しましょう。
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※当記事は2022年5月時点の情報をもとに作成しています
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