【4月】高齢者施設におすすめのレクリエーションを紹介!
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4月は春めいた陽気が心地よく、お花見などの行事も多いため、レクリエーションを行うにはもってこいの季節です。一方で、毎年恒例の行事ではレクリエーションの内容を変更しにくく、マンネリ化しないためのアイデア探しに苦労している方も多いのではないでしょうか。
当記事では、4月に高齢者介護施設でレクリエーションを実施する際の注意点や、レクリエーションの例を解説します。それぞれのレクリエーションの盛り上げ方についても紹介するので、4月の行事にちなんだレクリエーションを実施する際の参考にしてください。
1.4月はどんな月?レクリエーションで気を付けることは?
春本番の4月は、暖かく過ごしやすい季節です。ただし、「花冷え」という言葉があるように、3月から4月にかけては突然冷え込む日もあるので油断はできません。レクリエーションに参加する方の衣服調節や室内の温度管理には、十分気を配りましょう。
また、4月から新生活を始める方も多く、高齢者施設の利用者さんも、家族の生活の変化や施設職員の異動などに伴って、環境や人間関係が変わる場合があります。レクリエーションを行う際は、そうした利用者さんの心身の状態にも配慮してください。
さらに、4月にレクリエーションでは、「春バテ」にも注意が必要です。春バテの原因は、寒暖差やストレスなどによる自律神経の乱れだと言われています。春バテ対策として、日頃から体を暖める活動、体を動かす活動を取り入れるなどの方法を実践しましょう。
(出典:都道府県民共済 暮らしのタネonline「季節の不調を解消!<第1回 春バテ>」)
2.【4月】高齢者向けレクリエーションと盛り上げ方
4月には、お花見をはじめとするさまざまな行事や記念日があり、幅広いレクリエーションが実施できます。
ここでは、4月に実施できる高齢者向けのレクリエーションについて紹介します。多くの利用者さんが楽しめるようなレクリエーションの企画考案に役立ててください。
お花見|飾り作り・工作
4月といえばお花見です。しかし、桜が咲く期間は短く、利用者さんの体調によっては、実際にお花見を行うのが難しい場合もあります。そういう時は無理に外出せず、施設内の飾り作りや工作などを通じて季節を楽しむのがおすすめです。
例えば、折り紙などで桜を作り、施設内でお花見を楽しめるスペースを作るのも一案です。桜の飾り作りには、折り紙で花の切り絵を作る方法や、模造紙などに大きな木を描き、色紙をちぎって貼り付ける方法などがあります。桜色の紙で壁を彩るだけでも、ぐんと華やかな雰囲気になるでしょう。
また、和歌や俳句も季節を楽しむ手段の一つです。有名な小倉百人一首には、桜を詠んだ歌が6つあります。自分で和歌や俳句を考えるのが難しい場合は、百人一首のなぞり書きをするだけでも、風流な気分を味わえます。
●【折り紙】春を慈しむ「桜の花」
●【なぞり書き百人一首】春の歌⑤ もろともに あはれと思へ...
お花見|お団子・お弁当作り
お花見に欠かせないのが、花見団子やお弁当です。実際にお出かけしてお花見をする場合も、施設内でお花見を楽しむ場合も、調理レクリエーションとして花見団子や花見弁当作りにチャレンジしてみましょう。自分たちで作ったお弁当やおやつを食べるだけで、楽しさが一段と増すはずです。
お団子作りには白玉粉を使うのが一般的ですが、高齢者向けにはのどに詰まりにくい食材を用いるのがおすすめです。白玉粉の代わりにご飯を使ったり、白玉粉に豆腐を加えたりすると、粘り気がなくのどに詰まりにくいお団子が作れます。
お弁当も難しいレシピではなく、ご飯のお団子を使ったおにぎり弁当がおすすめです。ご飯に桜でんぶやふりかけを混ぜて、彩り豊かなおにぎり弁当を作りましょう。お団子作りもお弁当作りも、ラップで包んで形を整えるだけなので「誰でも参加しやすい」というメリットがあります。
押し花作り
4月は、桜だけでなく身近に咲く草花も目を楽しませてくれます。レクリエーションとして、野の草花を押し花にして楽しむのも良いでしょう。できあがりを待つ時間はあるものの、電話帳などの分厚い本に挟むだけで作れるので、やったことのない方でも手軽に参加できます。
利用者さんの体調や天候が良ければ、施設の敷地内や近所に出かけて、利用者さん自身で押し花の材料を集めるところから始めるのもおすすめです。また、できあがった押し花をしおりや色紙、絵手紙などにして楽しむこともできます。
エイプリルフールレク
4月1日はエイプリルフール。午前中だけ悪質ではないうそをついてもいい日とされています。
レクリエーションとして、利用者さんに「楽しいうそ」を考案してもらうのも一つの方法ですが、みんなが「くすっ」と笑えるようなうそを考えるのは意外に難しいもの。レクリエーションでは、「施設職員のうそを見破る」というルールでゲームを行うと良いでしょう。
例えば、何人かの施設職員のうち、1人だけがピンポン玉を握り、残りの職員は握っているふりをします。実際にピンポン玉を握っている方を利用者さんに当ててもらうことで、うそを楽しいゲームに変えることが可能です。
イースターレク
イースターはイエス・キリストの復活祭です。近年は宗教的な行事としてではなく、ハロウィンのような季節のイベントとして、日本でも親しまれています。イースターのシンボルといえば卵とウサギですが、卵のほうは命の始まりや復活の象徴。ウサギは多産であることから、子孫繁栄や生命誕生の象徴とされています。
キリスト教圏では、イースターのイベントとして、子どもたちが庭などに隠されたイースターエッグを探す「エッグハント」を楽しみます。ちなみにイースターエッグとは、殻が色とりどりに染められた卵のことです。イースターのレクリエーションでは、これに習ってイースターエッグ作りにチャレンジしてみてはいかがでしょう。筆を使って殻を塗るのは手先の運動にもなります。また、できあがったイースターエッグを並べれば、施設内が華やかになるでしょう。
春の運動会
運動会は介護施設でも大きな盛り上がりを見せるイベントの一つです。多くの利用者さんが楽しめる上に、体を動かすことで身体機能の維持向上や春バテ予防などのメリットもあります。
なお、高齢者向けのレクリエーションでは、利用者さんの運動機能を考慮した種目を考える必要があります。運動会では次のような種目がおすすめです。
- スプーンリレー
- 風船バレー
- 大玉送り
- 玉入れ
ルールがシンプルな玉入れの場合、箱の中にさらに小さな箱を入れて高得点ゾーンを設定すると、さらに盛り上がります。
運動会を行う際は、開会式や賞品の授与など、競技以外の部分にも力を入れると、運動会らしい雰囲気を演出できるでしょう。なお、レクリエーションに運動を取り入れる際は、準備運動を入念に行い、けがのリスクを下げることも大切です。
4月の歌レク
春をテーマにした歌は数多くあるため、4月は歌レクを行うのに最適です。なかには声を出しながら体を動かせる歌体操に向いた曲もあるので、春バテ対策や日常的な運動に取り入れても良いでしょう。
●さくらさくら
桜にまつわる歌の定番です。「さくらさくら」に続く歌詞は2種類あり、もともとは「やよいの空は」でしたが、現在は「野山も里も」というバージョンが広く親しまれています。
●花
「春のうららの隅田川」でおなじみの、滝廉太郎の名曲です。
●春が来た
歌詞がシンプルな上にくり返しが多いため、歌いやすい曲となっています。
●春よ来い
1番の歌詞に出てくる「みいちゃん」の様子とメロディがかわいらしい一曲です。
●春の小川
川辺の花や生き物が次々と登場する、春らしい歌です。
「春が来た」「春よ来い」「春の小川」の3曲は、高齢者向けの歌体操としても人気があります。
4月にまつわるクイズ・ゲーム
4月にまつわるクイズ・ゲームには次のようなものがあります。
●4月にまつわるクイズ
「4月の誕生石は?」「4月8日の花祭りは誰の誕生日を祝う行事?」など、4月にまつわる雑学を中心に問題を作ると良いでしょう。3択にするなど選択肢を提示する形式にすると、多くの方が参加しやすくなります。
●魚釣りゲーム
4月13日の水産デーにちなんで、魚釣りゲームを楽しむのもおすすめです。紙で作った魚と磁石付きの竿を用意し、魚の口元にクリップを付ければ準備完了。磁石の力で魚を釣り上げましょう。
●間違い探し
4月の行事は、お花見やイースターなどイラストにしやすいものが多いため、行事にまつわる間違い探しもおすすめです。
クイズやゲームは脳トレとしても有効です。なお、脳トレは正式名称を「脳を活性化させるトレーニング」と言い、「脳を鍛える目的」で行われます。
まとめ
4月はお花見やイースターなど、にぎやかに楽しめる行事が多くあります。一方で、4月は寒暖差が激しく、自律神経の乱れから春バテを起しやすい時期でもあります。参加する方の体調をよく観察し、無理のない範囲でレクリエーションを行いましょう。
「介護のみらいラボ」には、介護現場で活躍するみなさんに有益な情報を掲載しています。4月だけでなく、他の月や季節ごとのレクリエーションなどの情報も豊富に取り扱っていますので、介護現場で役立つ知識を得たいとお考えの際は、ぜひ「介護のみらいラボ」を参考にしてください。
●関連記事:春を感じる高齢者向けレクリエーション7選!春の行事一覧も
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※当記事は2022年6月時点の情報をもとに作成しています
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