2023年「精神保健福祉士国家試験(第25回)」合格発表|合格者数や合格率、合格後の手続きについて
▼2024年(第26回)精神保健福祉士国家試験の合格発表の速報はこちら
精神保健福祉士国家試験合格発表|合格率・合格ライン・合格後の手続き
2023年3月7日(火)午後2時に、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページにて、「第25回精神保健福祉士国家試験」の結果が発表されました。
第25回精神保健福祉士国家試験の受験者数は7,024人、合格者数は4,996人、合格率は71.1%となりました。 合格された皆さま、本当におめでとうございます!
1.【速報】第25回精神保健福祉士国家試験の合格発表
第25回 精神保健福祉士国家試験結果
2023年3月7日(火)午後2時
公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページ上に掲載されました。
2.合格者数・合格率の推移
過去5年間の合格者数・合格率の推移
[2023年・第25回]
受験者数7,024人、合格者数4,996人、合格率は 71.1%
[2022年・第24回]
受験者数6,502人、合格者数4,267人、合格率は 65.6%
[2021年・第23回]
受験者数6,165人、合格者数3,955人、合格率は64.2%
[2020年・第22回]
受験者数6,633人、合格者数4,119人、合格率は62.1%
[2019年・第21回]
受験者数6,779人、合格者数4,251人、合格率は62.7%
出典:第24回精神保健福祉士国家試験合格発表 関連記事:【速報】2022年「精神保健福祉士国家試験(第24回)」合格発表
3.合格点・ボーダーラインは?
第21~25回精神保健福祉士国家試験の合格基準は以下のとおりです。
[2023年・第25回]
全科目95点、共通科目免除49点
[2022年・第24回]
全科目101点、共通科目免除47点
[2021年・第23回]
全科目94点、共通科目免除44点
[2020年・第22回]
全科目90点、共通科目免除40点
[2019年・第21回]
全科目87点、共通科目免除41点
出典:精神保健福祉士国家試験の合格基準及び正答について(第25回・第24回・第23回・第22回・第21回)
合格ラインは、総得点の60%程度とされています。
1問1点 163点満点(試験科目の一部免除を受けた受験者は80点満点)
②. ①を満たした者のうち、試験科目16科目群(試験科目の一部免除を受けた受験者は5科目群)すべてにおいて得点があった者
- [1]精神疾患とその治療
- [2]精神保健の課題と支援
- [3]精神保健福祉相談援助の基盤
- [4]精神保健福祉の理論と相談援助の展開
- [5]精神保健福祉に関する制度とサービス、精神障害者の生活支援システム
- [6]人体の構造と機能及び疾病
- [7]心理学理論と心理的支援
- [8]社会理論と社会システム
- [9]現代社会と福祉
- [10]地域福祉の理論と方法
- [11]福祉行財政と福祉計画
- [12]社会保障
- [13]障害者に対する支援と障害者自立支援制度
- [14]低所得者に対する支援と生活保護制度
- [15]保健医療サービス
- [16]権利擁護と成年後見制度
4.試験日・試験地・試験内容
試験期日 | 2023年(令和5年)2月4日(土)及び5日(日) |
---|---|
試験地 | 北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県 |
試験科目
①精神疾患とその治療、 ②精神保健の課題と支援、 ③精神保健福祉相談援助の基盤、 ④精神保健福祉の理論と相談援助の展開、 ⑤精神保健福祉に関する制度とサービス、 ⑥精神障害者の生活支援システム、 ⑦人体の構造と機能及び疾病、 ⑧心理学理論と心理的支援、 ⑨社会理論と社会システム、 ⑩現代社会と福祉、 ⑪地域福祉の理論と方法、 ⑫福祉行財政と福祉計画、 ⑬社会保障、 ⑭障害者に対する支援と障害者自立支援制度、 ⑮低所得者に対する支援と生活保護制度、 ⑯保健医療サービス、 ⑰権利擁護と成年後見制度
※社会福祉士は、申請により①から⑪が免除されます。
受験料
一般受験者 | 24,140円 |
---|---|
同時受験者(※1) | 19,520円(※2) |
科目免除者 | 18,820円 |
※1 同時受験者:精神保健福祉士と社会福祉士を同時に受験する場合
※2 精神保健福祉士19,520円+社会福祉士16,840円=合計36,360円
5.国家試験合格後におこなうべき手続き
国家試験合格後には、精神保健福祉士免許登録の申請手続きが必要です。 免許登録をおこなうことで、はじめて精神保健福祉士として現場で働くことができます。手続きする期限の定めはありませんが、合格後はできるだけ早い時期に免許登録の手続きをしましょう。
資格登録手続きの流れ、必要事項等の詳細は、公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「新規登録の申請手続き」より確認できます。
6.精神保健福祉士として就職・転職を成功させるコツ
6-1.精神保健福祉士が就職・転職するのにおすすめの時期
介護業界は、年間を通じて求人募集が見られますが、なかでも毎年3月は、思わぬ好条件の求人を狙いやすい時期です。年度末を機に転職する・退職する人が多いのが理由の一つです。また、精神保健福祉士の国家試験に合格できなかった場合には、残念ながら内定が取り消しになるケースもありえます。逆に、合格者にとっては、不採用となった内定者分の枠を埋める求人に応募できる可能性があります。
また、介護職は、求人募集から採用・入職までの期間が短い傾向にあるのが特徴です。そのため、年度末に就職・転職活動をすれば、試験勉強で培った知識や技術を存分に活かしながら、4月入職者と肩を並べて精神保健福祉士として、自分の力を発揮しやすいでしょう。
6-2.自分に合った職場を見つけるために
年度末は好条件の求人を狙いやすい時期とはいえ、就職・転職に焦りは禁物です。自分に合った労働環境かどうか十分に見極めなければ、ミスマッチが起こったり、短期離職につながったりしてしまうとも限りません。
せっかく就職が叶っても、短期離職となれば、新たに就職・転職活動を行うための労力がかかってしまいます。精神保健福祉士として、効率的にキャリアを積んでいくためにも、介護職向けの適職診断なども参考にし、自分に合った就職先をしっかり見極めることが大切です。
7. 第25回の試験総評と第26回に向けての対策
第25回国家試験の難易度や出題傾向、第26回に向けての対策方法について、大阪医専の澤井勇志先生に解説していただきました。
基本的な制度・援助技術等を問う傾向は変わらず、去年に引き続き比較的点数が取りやすい難易度であり、合格基準点は第24回と同等となる可能性が高いと思われます。合格率は例年通り60~65%程度になると予想されます。
第26回に向けて必要と思われる対策としては、過去問を中心に学習を積み重ねることです。まず基礎・骨組みをつくるために、過去問をひたすら解いてください。専門科目・共通科目ともに過去問からキーワードを押さえながら、講義や教科書・参考書の内容を肉づけするイメージで学習を進めていってください。苦手科目だけ勉強するのではなく、全科目において1点ずつアップするイメージで6割以上の点数がとれるよう偏りなく学習するのがポイントです。あきらめることなく反復を繰り返せば、合格が見えてきます!
澤井勇志先生
学校法人日本教育財団 大阪医専
精神保健福祉士学科
主な職歴
社会福祉法人たんぽぽひろば 就労支援B型事業所 ワラビーズ
保有資格
精神保健福祉士
お問合せ:学校法人日本教育財団 大阪医専
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2022年「精神保健福祉士国家試験(第34回)」の合格発表
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