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高齢者レクリエーション 高齢者レクリエーションのノウハウ 2022/02/09

高齢者が座ってできるレクリエーション15選!盛り上がるポイントも

構成・文/介護のみらいラボ編集部

当記事では、高齢者が座ってできるレクリエーションを、運動編・脳トレ編に分けて、合計15個紹介しています。車いすで生活する利用者も楽しめるレクリエーションを知りたいという介護職員は、ぜひご覧ください。

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介護老人保健施設や老人ホーム、デイサービスなどの高齢者向け施設・介護施設では、定期的に利用者が楽しめるレクリエーションが開催されています。レクリエーションにはさまざまな種類がありますが、中でも車いすで生活する高齢者でも楽しめるものが人気とされています。

レクリエーションの中分類としては、「運動系」「脳トレ系」「創作系」があります。この中でも、特に利用者同士で盛り上がれる傾向にある種類が運動系と脳トレ系の2つです。

そこで当記事では、座って参加できる高齢者向けレクリエーションの中でも、運動編・脳トレ編に分けた合計15個のレクリエーションを紹介します。車いすで生活をする利用者や、立って参加することが難しい利用者でも楽しめるレクリエーションを企画したいと考えている介護職員は、ぜひ参考にしてください。

1.【運動編】高齢者が座ってできるレクリエーション9選

高齢者向け施設において、娯楽や機能訓練(リハビリ)を目的に定期的に開催される活動の中でも、体を動かすレクリエーションは特に人気があります。

体を動かすレクリエーションは単純に利用者同士で盛り上がれるだけでなく、認知機能や身体機能の維持・向上につながるというメリットがあるためです。さらに、厚生労働省の見解によると、有酸素運動には認知症の発症予防効果があるとされています。このように、体を動かすレクリエーションは多方面でメリットがあり、注目されています。

また、運動系のレクリエーションは体を大きく動かすことも多いため、体操やストレッチなどの事前準備も欠かせません。体操やストレッチにもあらゆる種類があるので、下記の記事も参考に実践してみてください。

高齢者向けの体操レクリエーション6選! 座ったままできる体操も!

そしてここからは、高齢者が座ってできるレクリエーションの中でも、運動に着目したレクリエーションを9つ紹介します。

紙コップとピンポン玉のゴルフゲーム

紙コップとピンポン玉のゴルフゲームは、床に置いた紙コップの中に、ピンポン玉を投げ入れるというレクリエーションです。手や指のトレーニングや、力加減を調整するトレーニングに効果的とされています。紙コップを配置する位置で難易度を決め、紙コップに点数を書いて行うことが基本です。

参加者が少ない場合や合計人数が奇数の場合は一人ひとり競い合います。参加者が多い場合や合計人数が偶数の場合は、チーム対抗戦で行うとより盛り上がるでしょう。

<やり方>

(1) いくつかのピンポン玉と、点数を書いた紙コップを用意する
(2) 紙コップの位置と投げる位置を決めた上で、テープなどを用いて、紙コップを床に置く
(3) 制限時間を決めて、合計点数を競い合う
(4) 制限時間が終わったら、進行役の担当者が合計点数を発表する

紙コップタワー

紙コップタワーは、「紙コップをいかにたくさん積み上げられるか」を競い合うレクリエーションです。手先の器用さや集中力の向上が期待できるとされています。利用者一人ひとりが順番に紙コップを1つずつ積み上げ、倒した人が負けといったルールから、対抗戦で制限時間内に最も高く積み上げられた人が優勝といったルールまで、あらゆる遊び方が可能です。

車いすや椅子に座りながら行うことから、適切な高さの机が必要となります。また、紙コップタワーが崩れた際に他利用者のタワーにも触れないよう、間隔をあけなければなりません。利用者全員分のタワーを作れるほどの大きな机がない場合は、チーム対抗戦にするなどの工夫が必要です。

<やり方>

(1) たくさんの紙コップを用意する
(2) 遊び方・ルールを決めて、ルールに沿って参加者を配置する
(3) 制限時間を決めて、紙コップタワーを作り始める
(4) 制限時間が終わったら、担当者が紙コップの数を数えて結果発表する

スプーン運び

スプーン運びは、箱の中に入ったビー玉やパチンコ玉、ビーズなどあらゆるサイズのアイテムをスプーンですくい、口の狭い箱やビン・ペットボトルに移し替えるというレクリエーションです。手先の器用さや集中力が鍛えられます。

すくう玉や石の難易度によって得られる点数をあらかじめ決めるなどしても、より楽しめるでしょう。どれだけ多く運べるかといったシンプルなルールだけでなく、すべてのアイテムを早く移し替えられたほうが勝ちといったルールでも楽しめます。

<やり方>

(1) トレーorお菓子箱、ビンorペットボトル、スプーン、箱に入れるアイテムを用意する
(2) 遊び方・ルールを決めて、ルールに沿って参加者を配置する
(3) 制限時間を決めて、スプーン運びを始める
(4) 制限時間が終わったら、担当者がビンもしくはペットボトルに入ったアイテムの数を数えて結果発表する

傘の玉入れ

傘の玉入れは、テーブルの上に開いた傘を置き、その中に柔らかい素材のボールを所定の位置から投げ入れるというレクリエーションです。手や指のトレーニングや、力加減を調整するトレーニングに効果的とされています。ビニール傘など軽い素材の傘を使えば、中に入っているボールの重力によって動き、向きが変わるなどして、さらに盛り上がります。

ボールはけが防止のため、新聞紙を丸めて作ったり、軽くて柔らかいゴムボールを使用しましょう。レクリエーションの参加人数が少なければ個人戦でも楽しめますが、大人数の場合はチーム対抗戦で行うと、さらなるコミュニケーションの活性化につながります。

<やり方>

(1) いくつかの新聞紙で丸めて作ったボールorゴムボールとビニール傘を用意する
(2) 遊び方・ルールを決めて、ルールに沿って参加者を配置する
(3) 制限時間を決めて、傘の玉入れを始める
(4) 制限時間が終わったら、担当者が傘に入った玉の数を数えて結果発表する

ボウリング

ボウリングは、スポーツ競技の1つでもある一般的なボウリングのように、ピンをボールで倒して楽しむレクリエーションです。一般的なボウリングは重たいピンとボールを用いますが、座りながら行う高齢者向けレクリエーションにおいては、ペットボトルをピンに見立てて、新聞紙を丸めて作ったものなど、比較的柔らかい素材のボールを使用します。腕や上半身全体のトレーニングに効果的です。

空のペットボトルでは簡単にピンが倒せるため、難易度は易しめと言えます。難易度を上げる場合は、ペットボトルの中に水を入れるなどして重さを調整しましょう。さらに難易度は、ピンの位置と投げる位置によっても調整できます。

また一般的なボウリングの場合、ピンは10本が規定となっていますが、レクリエーションで楽しむ分においては何本でも問題ありません。個人戦はもちろん、チーム対抗戦で行っても盛り上がります。

<やり方>

(1) いくつかの新聞紙で丸めて作ったボールorゴムボールと、決めた数のピン(ペットボトル)を用意する
(2) ピンの位置・投げる位置を決めて、参加者を横一列に配置する
(3) 制限時間を決めて、順番にボールを投げる
(4) 制限時間が終わったら、担当者が倒したピンの数を数えて結果発表する

輪投げ

輪投げは、一般的にイメージされるものと同様、輪を特定の位置にある棒に投げ入れるというレクリエーションです。シンプルな遊び方ではあるものの、特定の位置に輪を投げ入れることは意外と難しく、握力や腕の筋肉、集中力や力加減の調整力など、あらゆるトレーニングとして効果があります。輪投げ用の棒は、ペットボトルや棒状のキッチンペーパーホルダーなど、他のアイテムでも代用できます。

基本的に遠い位置であればあるほど難易度が高まるため、遠い位置にある棒の得点を高く設定することがポイントです。レクリエーションの参加人数が多ければ、チーム対抗戦で行うとよいでしょう。

<やり方>

(1) いくつかの輪っかと輪投げ用の棒を用意する
(2) 棒の位置・輪投げを投げる位置を決めて、参加者を横一列に配置する
(3) 制限時間を決めて、順番に輪っかを投げる
(4) 制限時間が終わったら、担当者が入った輪っかの数を数えて結果発表する

スリッパ飛ばし

スリッパ飛ばしは、特定の位置に置かれたペットボトルを、座った状態でスリッパを足で飛ばして倒すというレクリエーションです。片足を少し動かす程度で十分楽しめるシンプルなゲームですが、車いすで生活している利用者にとっては、足の筋力低下を防ぐよいリハビリにもなるでしょう。

前述した高齢者向けレクリエーションのボウリングと同様、難易度は特定位置に置かれているペットボトルの重さや、ペットボトルの位置から投げる位置までの距離で異なります。最初は易しめの難易度から始めて、慣れてきたころにペットボトルの重さを調整したり、投げる位置を遠くにしたりするとよいでしょう。

<やり方>

(1) いくつかのペットボトルとスリッパを用意する
(2) ペットボトルの位置・スリッパを飛ばす位置を決めて、参加者を横一列に配置する
(3) 制限時間を決めて、順番にスリッパを飛ばす
(4) 制限時間が終わったら、担当者が倒れたペットボトルの数を数えて結果発表する

テーブルサッカー

テーブルサッカーは、大きなテーブルの上で手を使ってサッカーボールを楽しむというレクリエーションです。基本的にチーム戦で行うこととなり、上肢のトレーニングに効果的とされています。座った状態で片手のみを使用するため、足はもちろん、片側麻痺などの症状があっても楽しむことが可能です。

テーブルサッカーを行う際は、コートがわかるよう、ビニールテープなどを用いて線をひきましょう。使用するボールは、ビーチボールなど軽くて柔らかい素材のものを使用します。上肢の関節可動域が限られている利用者がいる場合は、棒を用意してあげることもおすすめです。

<やり方>

(1) 大きな机にビニールテープなどでコートを作る
(2) ビーチボールなど軽くて柔らかい素材のボールを用意する
※利用者の状態によっては棒も用意する
(3) チームを決めて、チームごとに参加者を配置する
(4) 担当者の合図とともに、テーブルサッカーを始める
(5) 制限時間が終わったら、担当者が得点をカウントして結果発表する

タオル綱引き

タオル綱引きは、タオルをロープ代わりにして、足で引っ張り合って遊ぶというレクリエーションです。所定の位置まで引っ張れたら勝ち・制限時間で偏っているほうが勝ちなど、あらゆる遊び方ができます。裸足で行うため、足の指を含む足全体の筋肉トレーニングに効果的です。

また、フェイスタオルでは短いため、バスタオルを用いることが基本となっています。タオル綱引きを行う際は、利用者が車いすや椅子から転倒しないよう注意しておきましょう。

<やり方>

(1) バスタオルを用意し、所定の位置に参加者を配置する
(2) 担当者の合図とともに、タオル綱引きを始める
(3) 制限時間が終わったら、勝敗を発表する

2.【脳トレ編】高齢者が座ってできるレクリエーション6選

脳トレなど頭を使うレクリエーションも、体を動かすレクリエーションと同様、利用者同士での盛り上がりが期待できます。また、頭を使うレクリエーションは、認知機能の維持・向上に効果があるとされています。

ここからは、高齢者が座ってできるレクリエーションの中でも、脳トレに着目したレクリエーションを6つ紹介します。

野菜の重さ当てクイズ

野菜の重さ当てクイズは、さまざまな野菜を重さ順に並べてもらうというレクリエーションです。考える力を鍛えられるだけでなく、野菜を見たり触ったり、さらに匂ったりすることで、五感への刺激も期待できます。個人戦でももちろん楽しめますが、チーム対抗戦だとよりコミュニケーションの活性化につながるでしょう。

<やり方>

(1) 参加者を机に座らせ、1人ずつもしくはチームごとにさまざまな野菜を配置する
(2) さまざまな野菜を想定する重さ順に並べ替えてもらう
(3) 制限時間が終わったら、担当者がはかりで重さを調べて正解を発表する

人生グラフ

人生グラフは、一人ひとりの利用者にこれまでの人生や思い出を振り返って、グラフで表してもらうというレクリエーションです。これまでのレクリエーションはゲーム要素が強いものでしたが、人生グラフは異なる要素のレクリエーションとなります。記憶を遡るという行為が、脳機能にあらゆる刺激を与えるでしょう。

それぞれの利用者が表したグラフを見せ合ったり、今後の人生設計も書いてもらったりすれば、さらに盛り上がるだけでなく、生きがいづくりにもなり得ます。

<やり方>

(1) 参加者一人ひとりに、シンプルなグラフ用紙を渡す
(2) まずは担当者がホワイトボードなどで見本を見せながら説明し、それぞれの人生グラフを書いてもらう
(3) 利用者全員の人生グラフが書き終わったら、全員で見せ合う
(4) 利用者全員でこれまでの人生の振り返り・今後の人生設計を伝え合う

お手玉崩し

お手玉崩しは、お手玉を詰め込んだ箱の中心に旗を立て、2人1組のペアでお互いにお手玉を1個ずつ取り出していくレクリエーションです。お手玉を取り出した際、旗が崩れたほう・旗が入れ物の外に投げ出されたほうが負けというゲームとなります。手先の器用さや集中力が鍛えられます。

<やり方>

(1) お手玉を入れて、その中心に旗を立てた高さ20~30センチ程度・幅7~10センチ程度の箱を用意する
(2) 利用者同士で2人1組のチームを作る
(3) 担当者の合図とともに、お手玉崩しを始める

間違い探し

間違い探しは、一般的な間違い探しゲームと同様、似通っている2つのイラストの中で、相違している箇所を探すというレクリエーションです。観察力・集中力が鍛えられ、脳機能の活性化にもつながります。難易度の異なるパターンのイラストを数種類用意して、難易度が上がればチームを作って協力するという方法もおすすめです。

「間違い探し」問題集はこちら

<やり方>

(1) 似通っているイラストを2つ用意する
(2) 参加者に相違点を見つけてもらう

イントロクイズ

イントロクイズは、とある曲の冒頭部分だけを流し、曲名を早い者勝ちで当ててもらうというレクリエーションです。何の曲なのか、集中して記憶を遡らせながら必死に思い出す行為は、脳機能の活性化につながります。

イントロクイズで出す曲は、利用者の年代層に沿った曲や、誰もが知る童謡・わらべ歌などがおすすめです。難易度を上げる場合は、最近流行している曲でもよいでしょう。

<やり方>

(1) 音楽を流す機器(ラジカセ・スマホなど)と、音源を準備する
(2) 参加者にルールを説明し、特定曲の冒頭部分のみを流す
(3) 曲名がわかった利用者は手を挙げ、曲名を当てる

古今東西ゲーム

古今東西ゲームは、とあるお題に適した人物名や固有名詞を順番に挙げていくというレクリエーションです。代表的なお題には、地元の駅名・バス停の名前や、動物の種類、都道府県名などが挙げられます。お題に適した回答を頭の中で考えるため脳トレ体操にもなり、認知症予防に効果的です。制限時間を定めると、さらなる盛り上がりが期待できます。

<やり方>

(1) 回答する順番を決めて、参加者を順に配置する
(2) 担当者が特定のお題を決める
(3) 特定のお題を発表し、お題に適した言葉を順番に回答してもらう

●関連記事:介護施設のレクリエーション32選!盛り上がるレク例と企画のコツ

まとめ

運動系レクリエーション・脳トレ系レクリエーションは、立ったまま参加できない車いすの利用者や、足腰の不自由な利用者でも楽しめる人気のレクリエーションです。多くのレクリエーションでは何らかの準備物が必要となるものの、ペットボトルや新聞紙などで問題なく代用できます。

利用者同士で楽しみながら脳機能・身体機能の維持や向上につながるレクリエーションは、当記事で紹介したもの以外にもさまざまなバリエーションがあります。

「介護のみらいラボ」では、当記事の他にも高齢者向けレクリエーションや介護業界についてのお役立ち情報を豊富に掲載しています。介護に関するあらゆる知識を身につけた上で、やりがいを持って日々仕事をしたいという介護スタッフは、ぜひ介護のみらいラボをチェックしてみてはいかがでしょうか。

参考:高齢者が元気になる レクリエーション(日本文芸社)
お年寄りとコミュニケーションが深まる! 楽しく盛り上がるレクリエーション100(ナツメ社)

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