冬に楽しめる高齢者向けレクリエーション7選!冬の行事一覧も
冬になると、利用者の体の冷えや免疫力の低下、運動不足といった健康状態が気になるスタッフもいるのでは? そんなときは、寒い季節でも楽しめるレクリエーションを取り入れて、心も体も温まってもらいましょう。冬には伝統的な行事も多いので、行事をとり入れたレクリエーションを行うと、マンネリ化せず楽しんでもらえます。
レクリエーションを成功させるには、具体的な方法やポイントを知ることが重要です。当記事では、冬に楽しめる高齢者向けレクリエーションの実例を詳しく解説していくので、参考にしながら満足度の高いレクリエーションを実施してください。
1.高齢者レクリエーションのアイデアに!冬の行事一覧
冬にはクリスマスやお正月など、盛り上がるイベントがたくさんあります。冬の行事や記念日を把握しておくと、レクリエーションのアイデアにつながるでしょう。
ここでは、12月、1月、2月の行事や記念日をもとに、冬の高齢者レクリエーションのアイデアを紹介します。
時期 | 行事 |
---|---|
12月1日 | 映画の日 |
12月8日 | 針供養 |
12月13日 | 正月始め・大掃除 |
12月22日頃 | 冬至 |
12月25日 | クリスマス |
12月31日 | 大みそか |
1月1日 | 元旦 |
1月2日~3日 | 箱根駅伝 |
1月7日 | 七草がゆ |
1月11日頃 | 鏡開き |
1月第2月曜日 | 成人の日 |
1月15日 | 小正月 |
2月3日頃 | 節分 |
2月11日 | 建国記念の日 |
2月14日 | バレンタインデー |
2月22日 | 猫の日 |
2月23日 | 天皇誕生日 |
2月頃 | 梅まつり |
とくに年末年始は、日本の伝統的な行事が多い傾向にあります。高齢者にもなじみ深い行事の由来や内容をクイズ形式で紹介すると、コミュニケーションが活性化されて盛り上がるでしょう。レクリエーションを行う前の導入としても、行事の由来クイズはおすすめです。
例えば、春の七草をテーマに「七草がゆと言えば、セリ・ナズナ・オギョウ・ホトケノザ・スズナ・スズシロと、もう1つはなんでしょう」などのクイズを出題するのも一案です。難しい問題のときは、3択問題にしたり、ホワイトボードを使用してヒントを出したりといった方法にすると、回答が出やすくなるでしょう。
2.冬におすすめの高齢者向けレクリエーション7選
レクリエーションを企画するスタッフのなかには、「いつも似たようなレクリエーションだと飽きそう」「何をやれば盛り上がるんだろう」と頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。マンネリ化せず、利用者に楽しんでもらうのなら、季節に関係したレクリエーションがおすすめです。
ここで紹介するのは、特定の記念日をテーマにしたものではなく、冬の間いつでも楽しめるレクリエーションです。下記を参考にしながら、利用者の状態に合わせたレクリエーションを実施できるように工夫してください。
鍋の具材ゲーム
鍋の具材ゲームは、高齢者同士のコミュニケーションが自然に取れる、チーム対抗のレクリエーションです。
やり方は簡単。まずは利用者に鍋の具材を挙げてもらって、ホワイトボードなどに書き出します。次に、具材の数を5~8品に絞って、もし自分で買い出しに行くならどれを買いたいか、参加者1人につき1品だけ書いてもらいましょう。選んだ具材はチームの中で発表し、具材の種類が多かったチームの勝ちです。同様のやり方で、おでんの具材ゲームも楽しめます。
鍋やおでんは、冬の食卓に並ぶ身近な料理なので、利用者同士で食卓の思い出を話したりしながら、楽しんで参加してもらえるでしょう。レクリエーションの前に、鍋やおでんにまつわる豆知識クイズを出題すると、参加しやすい雰囲気になります。
雪合戦ゲーム
雪合戦ゲームは、雪玉に見立てた風船やお手玉などを、相手チームの陣地に入れるレクリエーションゲームです。ゲームを始める前に、雪合戦の思い出や出身地の冬の様子を尋ねてコミュニケーションを取っておくと、より積極的に参加してもらえます。
ゲームに使用する雪玉ボールは、参加者全員で新聞紙や紙を丸めて作る方法もあります。紙を破く、丸めるといった細かな動作は、手指や脳に良い影響があるといわれているので、ぜひ雪玉づくりの過程から参加してもらいましょう。
雪合戦ゲームは、実際に高齢者施設などで行われています。雪玉の色を得点別に変えるなどの方法でゲーム性を高めると、いっそう盛り上がるでしょう。
冬の壁画作り
冬の壁画には、冬の行事や風物詩に関係するテーマがおすすめです。冬の行事には、「クリスマス」「お正月」「箱根駅伝」「節分」「バレンタイン」などがあります。冬の風物詩をモチーフにするなら、「雪遊び」「こたつ」「鍋」「サザンカ」などが良いでしょう。
冬の壁画作りでは、クリスマスツリーの飾りや、雪の結晶といったアイテムを折り紙や厚紙で作るのがおすすめです。紙を折ったり、切ったりする動作は手指の運動にもなるので、積極的に参加してもらえるように働きかけましょう。
冬は、クリスマスやお正月などの大きな行事が続くので、壁画のテーマがたくさん! 大きな壁画は目につきやすいため、高齢者が現在の季節を意識でき、認知機能の低下を防ぐ効果があるといわれています。いろいろな飾り付けを行い、壁画作りで季節を楽しみましょう。
スノードームづくり
スノードームは、少ない材料で手作りできるため、冬の工作レクリエーションにおすすめです。クリスマスや雪まつりをイメージして、作成してみましょう。
準備するものは、密閉できる小びん、スノードームに入れる飾り、洗濯のり、水、ラメなどです。作り方の手順は、まず小びんの中に飾りを固定します。続いてラメ、洗濯のり、水を入れ、ふたを閉めれば完成です。スノードームは仕上がりに個性が出るので、完成後に飾って楽しむのも良いでしょう。
スノードームづくりは、実際に認知症デイケアなどで行われているレクリエーションなので、ぜひ試してみてください。
かるた作り
かるた作りは、厚紙とペンがあれば簡単にできます。作り方は、厚紙をカットし、読み札と絵札を書くだけ。札を大きめにカットしたり、読み札の文章を簡単な言葉にしたりすると、作業しやすいうえに、遊ぶ際も分かりやすいかるたになります。
作成したかるたで、かるた大会を開催するのもおすすめです。かるた大会では、利用者同士がぶつからないように、安全な距離を取って行いましょう。
手作りかるたのような自作のアイテムで遊ぶゲームは盛り上がります。絵合わせゲームの作成や、百人一首なぞり書きも、冬におすすめのレクリエーションです。
冬のアレンジおやつ
クリスマスやバレンタインデーなどのイベントには、冬のアレンジおやつを作ってみましょう。簡単にできるアレンジおやつは、いつもと違うおやつ時間が楽しめるので、調理レクリエーションにおすすめです。
準備する材料は、スポンジケーキ、ワッフル、クラッカーなど土台になるお菓子と、ホイップクリーム、チョコソース、果物、ナッツといったトッピング用の素材です。土台はスタッフが準備し、トッピングは利用者に任せましょう。自分で作ったおやつを食べる時間は、いつもと違った楽しさがあり、周囲との会話も弾みます。
冬の歌唱曲・歌体操
冬の合唱曲は「雪」「たき火」「津軽海峡・冬景色」「北の宿から」などが人気です。イベントに合わせて「きよしこの夜」「お正月」といった曲も頻繁に歌われています。冬には記念日も多いため、記念日の由来や豆知識を披露した後に、関連する曲を歌ってみましょう。
また、年末になると「NHK紅白歌合戦」を思い浮かべる人が少なくありません。歌が好きな利用者さんを誘って歌合戦を開催すると、いつもと違った雰囲気でカラオケを楽しめるでしょう。
歌を用いたレクリエーションとしては、歌体操もおすすめです。冬は、寒さで血流が悪くなりがちなので、介護体操などで積極的に運動する必要があります。知っている歌に合わせて体を動かす歌体操なら、ただ体操するよりも楽しく運動できるでしょう。
まとめ
冬のレクリエーションのポイントは、伝統的な行事を取り入れながら、参加しやすい雰囲気を作ることです。また、大みそか、お正月、節分といったイベントには、さまざまな思い出がある利用者も多いはず。昔の話を聞いてコミュニケーションを深めるなど、楽しく参加してもらえるように工夫することも大切です。
「介護のみらいラボ」は、介護現場で活躍する人に向けて、役立つ情報を掲載しています。季節のレクリエーション情報も充実しているので、実践のアイデアを学びたい人は、ぜひ参考にしてください。
※当記事は2022年3月時点の情報をもとに作成しています
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