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仕事・スキル 介護施設・職場 2022/05/13

老人ホーム・介護施設の種類と特徴ー仕事内容・向いている人物像も

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●高齢者介護施設職場選びのヒント
少子高齢化社会となり、高齢者介護施設は増加の一途をたどっています。施設名が似ていてもその内容はさまざまで、進路選択に悩む人も多いのではないでしょうか?
この記事では、主な施設の特徴と施設見学時のポイントをご紹介します。特徴をつかんで自分に合った職場を見つけましょう。

※本記事は『ケアパーソン Vol.2 2020年10月号』2月号より転載

1.早わかり! 老人ホーム・介護施設一覧


特別養護老人ホーム
タイプ 介護度 夜勤 看取り
入居、入所 要介護3~ 〇※
特徴 備考
主に自治体や社会福祉法人が運営する公的な施設。寝たきりや重度の認知症など常に介護が必要な高齢者が生活する。従来型とユニット型では介護の仕方が異なる。 デイサービス、ショートステイを実施している施設も多い。地域との交流が根強く、介護ボランティアも多め。
有料老人ホーム
タイプ 介護度 夜勤 看取り
入居、入所 自立~。介護付タイプは要支援1~(施設による) 〇※
特徴 備考
民間事業者が運営。食事等の生活支援が付いた住宅型、健康型、介護付の3タイプがある。健康型タイプは自立した高齢者が入居。接遇面も重視している。 施設のタイプや事業所のこだわりによって、サービス内容や設備に特色がある。
介護老人保健施設
タイプ 介護度 夜勤 看取り
入居、入所 要介護1~ 〇※
特徴 備考
医療法人や社会福祉法人などが運営する、病院と在宅の中間施設。病院から退院した高齢者が、医学的指導のもと在宅復帰を目指してリハビリを行う。 入居できる期間は原則3カ月と期限がある。
認知症グループホーム
タイプ 介護度 夜勤 看取り
入居、入所 要支援2~ 〇※
特徴 備考
認知症高齢者のための家庭的な雰囲気の小規模介護施設。入居者はスタッフと一緒に調理など日常生活のリハビリをして、認知症の進行を少しでも遅らせるケアをする。 身体介助や買い物の付き添いなど、入居者の介護度によってケアの内容は異なる。
サービス付き高齢者向け住宅
タイプ 介護度 夜勤 看取り
入居、入所 自立~要介護3 〇※
特徴 備考
生活相談、安否確認サービス付きの高齢者向け住宅。入居者が自立~軽度の場合は食事提供などの生活支援が主体。接遇を重視し、コンシェルジュサービスを行っているところも。 バリアフリーの賃貸住宅という位置付け。スタッフによる介護保険サービスの提供はない。
ケアハウス(経費老人ホームC型)
タイプ 介護度 夜勤 看取り
入居、入所 自立~要介護3。介護型は要介護1~ ×
特徴 備考
独居生活に不安がある高齢者向けの施設。支援内容によって一般型と介護型がある。都市部にある都市型軽費老人ホームは家庭的な雰囲気で、主に日常生活の支援と食事を提供。 経費老人ホームのA型(食事提供あり)とB型(自炊)は将来的にはケアハウスに一元化。
ショートステイ
タイプ 介護度 夜勤 看取り
短期入所 要支援1~ 〇※
特徴 備考
自宅で高齢者を介護している家族が都合によりケアできない場合の、短期間(連続利用日数30日まで)の入所施設。身体介護、生活援助の両方がある。 併設型と単独型がある。併設型は有料老人ホームや介護老人保健施設に設置されていることが多い。自費のショートステイは自立からOKの場合も。
デイサービス(通所介護)
タイプ 介護度 夜勤 看取り
通所 要支援1~。看護小規模多機能は要介護1~ ×
特徴 備考
自宅や施設に住む高齢者が送迎を受けて利用する。食事や入浴など日常生活の支援、レクリエーションなどを提供。高齢者の孤立感を解消する目的もある。 宿泊サービスがあるお泊まりデイサービスの場合は、夜勤がある。近年増加傾向にある。
デイケア(通所リハビリテーション)
タイプ 介護度 夜勤 看取り
通所 要介護1~ × ×
特徴 備考
自宅や施設に住む高齢者が送迎を受けて利用。医療的ケアやリハビリの必要性が高い人が通い、介護士は食事や入浴など日常生活の支援をする。機能回復に重点を置く施設。 常勤医師の配置基準により、医療法人または老健の併設型が多い。
介護医療院
タイプ 介護度 夜勤 看取り
入居、入所 要介護1~
特徴 備考
介護サービスと医療的サービスを行う施設。医師や看護師が常駐しており、介護士は食事介助や入浴介助などの身体介護の他、日常生活の援助を行う。 2018年3月に廃止された介護療養型医療施設に代わって登場。
小規模多機能型居宅介護
タイプ 介護度 夜勤 看取り
短期入所、通所、訪問 要支援1~。看護小規模多機能は要介護1~ 〇※
特徴 備考
自宅で暮らす高齢者を複合的に支えるサービス。デイサービスを中心に、利用者の必要に応じて訪問介護、ショートステイも行う。同一事業所がケアを提供する。 宿泊、通所、訪問の3つのサービスが一体となって、24時間サービスを提供。
訪問介護事業所
タイプ 介護度 夜勤 看取り
訪問 要支援1~ 夜間業務はほとんどなし。 ×
特徴 備考
利用者のもとへ出向き、自宅や施設で自立した生活が送れるように支援する。仕事内容は介護度によってさまざま。 事業所が高齢者の自宅にホームヘルパーを派遣。ケアプランに基づいて訪問介護を行う

※一部の施設で実施


こちらは主要な高齢者介護施設の一覧です。
同じカテゴリーでも、施設により異なる場合があります。あくまでも参考としてお使いください。

2.高齢者施設ごとの特徴と仕事内容・向いている人

以下では、施設ごとの仕事内容や、向いている人物像をご紹介します。就職・転職先を検討する際の参考にしてみてください。

特別養護老人ホーム(特養)|入所・入居タイプ

~看取りまで行うところが増えている~

寝たきりや重い認知症など介護が必要な利用者が多いため、身体介護がメイン。施設によって、多床室が多い従来型と、個室からなるユニット型があります。
前者はフロアの人数が多いぶんさまざまなケースを体験でき、複数の職員で業務分担しながら1日のスケジュールに沿って介護をします。後者はユニットごとにリーダーが置かれ、個々に寄り添った介護ができます。地域に根ざした施設が多いことも特徴です。

【仕事内容】

・食事介助、排泄介助、入浴介助、移動介助などの身体介護
・リネン交換やレクリエーション活動など

【どんな人に向いている?】

・時間の流れを意識して介護をしたい人(従来型)
・みんなと協力しながら介護をしたい人(従来型)
・一人ひとりに寄り添った介護をしたい人(ユニット型)
・リーダーを目指したい人(従来型・ユニット型)

【1日の流れ】 1日の流れ

●関連記事:特養とは?特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)での介護職員の仕事内容とやりがいについて

有料老人ホーム(有料)|入所・入居タイプ

~介護職が活躍するのは「介護付」タイプ~

「住宅型」や「健康型」、「介護付」があり、介護付きと自立の混合型も多数。要介護者には身体介護がありますが、高級感漂う建物になるほど利用者の自立度は高めで生活支援が中心になります。接遇を重視し、サービスの提供をするという考えから利用者のニーズに細やかに対応。日々の快適な暮らしを支えます。

【仕事内容】

・外出の付き添いやレクリエーション活動のサポート
・介護度によっては食事介助、入浴介助、排泄介助などの身体介護、生活援助なども

【どんな人に向いている?】

・接客マナーのスキルも磨きたい人
・介護の他に幅広いサービスに興味のある人

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)|入所・入居タイプ

~接遇重視一般的は自立した高齢者向け~

安否確認と生活相談「サービス付き」の、自立~軽度の高齢者向け賃貸住宅。住宅の規模もさまざまで、設備が豪華なほど入居者の介護度は低い傾向にあります。利用者の生活の自由度が高く、介護が必要な場合は、訪問介護などの外部サービスを利用しますが、近年は手厚い介護サービスを提供するところもあり多様化してきています。

【仕事内容】

・安否確認、生活相談、掃除や買い物代行などの生活支援
・コンシェルジュとして利用者の日々の生活をサポート

【どんな人に向いている?】

・利用者と過ごす時間を大事にできる人
・接遇、接客マナーも身に付けたい人

ケアハウス・都市型経費老人ホーム|入所・入居タイプ

~快適に過ごせるよう日常生活をサポート~

身の回りのことはできるが、身体機能の低下や家族からの援助が難しいことから独居に不安を抱える高齢者向けの施設。身体介護よりも食事提供や施設内の掃除など生活のサポートが中心です。近年増加している都市型軽費老人ホームは地価が高い都心に多く、小規模で家庭的な雰囲気が特徴。

【仕事内容】

・食事の提供や施設共用部分の掃除など
・レクリエーション活動のサポート

【どんな人に向いている?】

・高齢者の生活支援をしたい人
・レクリエーション活動のサポート

認知症グループホーム|入所・入居タイプ

~認知症の高齢者に寄り添って生活する~

家庭的な環境の中、認知症の高齢者が少人数で共同生活する施設。1ユニットの定員が9名と少ないことが特徴。買い物の付き添いや入浴介助など、仕事内容は利用者の介護度によって異なります。

【仕事内容】

・認知症に理解を示して寄り添える人
・落ち着いた環境の中で仕事をしたい人

【どんな人に向いている?】

・食事介助、入浴介助、排泄介助、移動介助などの身体介護
・買い物の付き添いや施設の掃除など

介護医療院|入所・入居タイプ

~医療機能と生活設備を備えた介護施設~

医療に重点をおいた施設で、医療も介護も必要な高齢者が長期療養生活を送る場所。医師や看護師、リハビリ専門職など多職種のスタッフと連携しながら身体介護や生活援助を行います。看取りも。

【仕事内容】

・食事介助、入浴介助、排泄介助、移動介助などの身体介護
・リネン交換や洗濯など生活のサポート

【どんな人に向いている?】

・他職種の人と協力して仕事をしたい人
・医療的なケアにも興味を持てる人

介護老人保健施設(老健)|入所・入居タイプ

~リハビリで在宅復帰を目指す人を応援~

病院と自宅の中間的な位置付けで、医療的ケアやリハビリで在宅復帰を目指します。そのため自立心のある利用者も多く、身体介護よりも生活援助の仕事が多め。医療従事者の配置により夜間帯の勤務も安心感が。

【仕事内容】

・生活のサポートがメインで身体介護は少なめ
・理学療法士の指示に基づいてリハビリを行うことも

【どんな人に向いている?】

・利用者の回復を間近で応援したい人
・リハビリに興味が持てる人

ショートステイ|短期宿泊タイプ

~最長30日まで宿泊可の短期入所介護施設~

ふだん自宅で介護を受けている高齢者が、家族の病気や旅行などの都合で介護できない場合に入所。特養などに併設されている場合もありますが、専門の施設も。食事、入浴、排泄などの身体介護と生活援助を行います。

【仕事内容】

・食事介助、排泄介助、入浴介助などの身体介護
・就寝準備やレクリエーションの企画参加など

【どんな人に向いている?】

・相手の特徴を短期間で把握できる人
・相手の心情を理解して寄り添える人

デイサービス|通所タイプ

~引きこもりがちな高齢者の社会交流が目的~

高齢者が送迎を受けて通います。食事や入浴サービスがあり、行事やレクリエーションなどを楽しみながら日中を過ごします。原則夜勤がなく土日休みですが、施設によりさまざま。宿泊可能なデイサービスも増加中。

【仕事内容】

・食事介助、入浴介助、排泄介助などの身体介護
・日常生活動作訓練、レクリエーション活動のサポートなど

【どんな人に向いている?】

・レクリエーション企画を立てるのが好きな人
・周りを盛り上げ、楽しませることが好きな人

デイケア|通所タイプ

~医師が常駐し身体機能の維持・回復を目指す~

リハビリの必要性が高い高齢者が通います。食事や入浴など日常生活の支援はデイサービス同様ですが、機能回復に重点が置かれ、施設には医師や看護師、リハビリ専門職員など医療従事者も。

【仕事内容】

・リハビリのサポート
・食事介助、入浴介助、排泄介助、移動介助などの身体介護

【どんな人に向いている?】

・多職種間で連携しながら仕事ができる人
・リハビリに興味がある人

小規模多機能型居宅介護|訪問・通所・宿泊タイプ

~自宅で暮らす利用者を多方面から介護する~

デイサービスを中心に、利用者に応じて訪問介護やショートステイを組み合わせて支援。同一事業者がケアを提供するためスタッフ間で情報共有しやすく、相手を深く理解して仕事ができます。

【仕事内容】

・食事介助、排泄介助、入浴介助などの身体介護
・調理や洗濯など生活のサポート
*「訪問」「通所」「宿泊」により仕事内容が異なります

【どんな人に向いている?】

・ひとりの利用者をじっくり支えたい人
・訪問介護に興味がある人

訪問介護

~利用者のもとへ出向いて介護する~

居宅介護支援事業所でケアマネジャーが作成したケアプランに基づき、自宅や施設へ出向いて、自立した生活が送れるように一対一で援助します。利用者は比較的元気な人から重度の人までさまざまで、ヘルパー1~2名で担当。利用者宅へは直行直帰も。

●関連記事:訪問介護とは? 働き方、できること、できないこと、一日の流れ

3.介護職向けー失敗しない職場選び3つのコツ

特にはじめての就職・転職では、どの施設が自分に合うか分からず悩んでしまうことも。
ここでは、職場選びのポイントを3つに絞ってお伝えします。

どんな介護をしたい? 自分と向き合い考えよう

ひとくちに高齢者介護施設といってもいろいろあり、さらに介護度や施設の特色によって仕事内容に違いがあります。例えば、有料老人ホームは「介護付」と「住宅型」では身体介護の比重が異なり、「健康型」は食事等の生活支援のみ。昨今は、デイサービスもリラクゼーションに特化したり、宿泊ができたり、利用者のニーズに応えた施設が登場しています。さまざまな介護施設で看取りも増えてきました。

自分はどんな介護をしたいのか、就職活動の前によく考えてみましょう。希望する施設で働いている先輩がいる場合は、職場の感想を聞いてみるのも参考になります。

公的機関と民間事業者の運営の違いを知ろう

各施設の資料をいろいろ見ていると、公的機関が運営する施設と民間事業者による施設があることに気付きます。国や自治体、社会福祉法人など国の補助金を受けている公的な施設は「介護保険施設」とよばれ、介護度の高い人の支援や低所得者の負担軽減を目的としています。

民間事業者が運営する施設は、生活の充実を目指したケアが多いようです。利用者のニーズを満たすべく、イベントをはじめ多種多様なサービスを提供しています。また、利用者への接遇を重視しており、教育体制も比較的整っているといえます。

最終的な判断に見学は欠かせない

気になった施設の資料は隅々までよく目を通すことはもちろんですが、やはり最終的には見学が大切。スタッフは生き生きと働いているか、スタッフと利用者に笑顔はあるか、施設の雰囲気は自分に合っているかなど、文字情報からでは得られない現場の雰囲気を肌で感じ取りましょう。

近い将来、自分が働くかもしれない職場です。仕事内容はもちろん、シフト体制やスタッフの人員配置など、気になることがあれば積極的に質問を!

●関連記事:介護職向け「はじめての転職ガイド」はこちら

4.介護職向けー施設見学時のチェックポイント5つ

自分が実際に働いている姿をイメージしつつ、いろいろなことに興味を持って見て回ろう。

職場の雰囲気は自分に合っている?

施設の雰囲気は施設長の考え方や職場の人間関係が表れる部分。働いているスタッフの表情や利用者への対応の仕方、利用者の表情にも注目を。

介護方法はどんな感じ?

例えば特養の場合、ユニットケアと従来型では仕事内容に違いも。ノーリフトケア(持ち上げない介護)を推進しているかどうかなどもチェック。

掃除やメンテナンスは行き届いている?

スタッフが足りないと介護優先で片付けや掃除がおろそかになりがち。施設内の環境整備ができているか、清潔感があるかなども気に掛けて。

掲示物にも目を向けてみよう

廊下などの共有スペースには行事予定表や行事の写真、作品、献立表などが貼り出されている。ここからも施設の雰囲気や特色を感じ取ることができる。

最寄り駅からのアクセスもやっぱり大事

毎日のことだから、負担なく通えるかどうかも大切なポイント。シフトが異なるときの通勤に掛かる時間の違いや、雨の日などの場合も想定してみましょう。

まとめ

老人ホーム・介護施設は、施設ごとに利用者さんの介護度やサービス内容が異なります。介護職として就職・転職する際は、違いをしっかり理解して自分の特性やキャリアプランに合った職場を選びましょう。
自己分析の一環として、介護職向けの適職診断を参考にするのもおすすめです。

また、はじめて転職する際は、ひとりで悩まずに介護職専門のキャリアアドバイザーに相談してみても良いかもしれません。

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本記事は株式会社イージーゴーの提供により掲載しています。

[出典]「carePERSON」は介護施設の取り組みや特徴を現地取材によって紹介する介護情報誌です。 ケアパーソン Vol.2 2020年10月号

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