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仕事・スキル 介護施設・職場 2023/10/31

ケアハウスとグループホームの特徴と働き方の違いを徹底解説!

文/中村 楓(介護支援専門員・介護福祉士・介護コラムニスト) thumbnail.jpg

介護職として働くのであれば、職場である介護施設の特徴を理解しておきたいものです。今回は、ケアハウスとグループホームの特徴と働き方の違いについて紹介します。入居条件や提供サービスの違いなど、それぞれの特徴を知り、介護職としての選択肢を広げましょう。

1.ケアハウスとグループホーム、それぞれの違いは?



ケアハウスグループホームには、どんな違いがあるでしょうか。5つの項目について比べてみました。

2.ケアハウスとグループホームの特徴の違い

ケアハウスとは、家族の支援が受けられなかったり、身体機能の低下などで自立した生活を営むことに不安を覚える高齢者が、低額で利用できる施設です。低額で、食事の提供と掃除や洗濯などの日常生活上における必要な支援が受けられます。
ケアハウスには、自立型と介護型の大きく2つに分かれ、自立型は、身の回りのことが、ある程度自分でできる高齢者が多く入居しています。介護型は、介護保険制度における特定施設入居者生活介護の認定を受けている施設で、要介護度1以上の方が入居でき、介護サービスも受けられるのが特徴です。ケアハウスには入居定員の規定はありませんが、自立型の場合、50人以上の施設が全体の半数以上を占めています。
ケアハウスを設置できるのは、地方公共団体と社会福祉法人、そして都道府県知事の許可を得た公益法人、農業協同組合、医療法人などです。その他の法人や個人では設置できません。

一方、グループホームとは、認知症高齢者を対象とした施設です。認知症介護の専門知識を持った職員が在籍しており、認知症の専門的なケアが受けられます。グループホームは、介護保険サービスのなかの地域密着型サービスに該当します。認知症の診断を受けており、かつ要支援2以上、または要介護の認定を受けている高齢者が利用できます。具体的には、認知症の診断を受けている要支援2以上の高齢者が対象となります。
グループホームは少人数制の施設で、1ユニットに利用者は5~9名となっており、1法人で設置できるのは原則1~2ユニット(最大3ユニット)までです。少人数という特徴から家庭的な雰囲気が作りやすく、自宅に近い環境で生活することができるでしょう。

ケアハウス グループホーム
主な設置主体 地方公共団体、社会福祉法人、都道府県知事が認めた者のみ 規定なし
営利法人が多い
対象者 自宅での生活に不安を抱える高齢者 認知症の診断を受けた要支援2以上の高齢者
特徴 ・低額で食事の提供と生活上の支援が受けられる
・自立型と介護型がある
・1ユニット5~9人、同一法人で3ユニットまで設置可
・認知症の専門的ケアが受けられる

3.ケアハウスとグループホームの入居条件の違い

ケアハウスは、自宅での生活に不安を抱える高齢者のうち、家族からの援助を受けることが難しく、家族からの援助を受けることが難しい60歳以上(介護型は65歳以上)の人が入居できます。
自立型の場合は、ある程度身の回りのことをできる人が多いものの、要支援・要介護認定を受けている人でも入居できます。実際に入居している利用者の多くは、自立度が高い人が多いでしょう。介護型の施設は、上記の条件に加えて要支援・要介護認定を受けている人が対象です。そのため、自立型に比べると介護を必要とする人の割合が多くなります。

一方で、グループホームに入居できるのは、認知症の診断を受けている人に限られます。実際に入居できるのは要支援2以上で、要支援1の方は認知症の診断があっても利用できません。また、上述したとおり、グループホームは地域密着型サービスに該当するため、施設のある自治体に住民票がある人だけが入居可能となっています。グループホームの多くは、認知症があってもある程度自立した生活を送れる人を対象としており、利用者の多くは職員と一緒に調理や洗濯などの家事を行っています。

ケアハウス(自立型) ケアハウス(介護型) グループホーム
入居条件 60歳以上で自宅での生活に不安を抱える高齢者のうち、以下の要件を全て満たすもの
・家族からの援助を受けることが難しい
・低所得者
65歳以上で以下の要件を全て満たすもの
・自宅での生活が困難で特定施設での生活が必要と認められる者
・家族からの援助を受けることが難しい低所得高齢者
・要支援・要介護認定を受けている者
以下の要件を全て満たすもの
・認知症の診断を受けている
・要支援2以上の認定を受けている
・施設の所在地に住民票がある
利用者の特徴 身の回りのことがある程度できる人が多い 何らかの介護を必要とする人が多い 認知症だが職員と家事をする能力がある人が多い

4.ケアハウスとグループホームのサービスの違い

ケアハウスでは、自立型と介護型で提供されるサービスに違いがあります。自立型の場合、食事の提供や掃除や洗濯などの生活支援、緊急時対応のサービスが提供されます。介護サービスを利用する場合には、外部のサービス事業者との契約が必要です。
介護型の施設では、特定施設入居者生活介護の認定を受けているため、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などと同じように、施設内で入浴や排泄、食事の介助といった介護サービスが提供されます。

一方、グループホームでは、24時間体制で認知症の専門的ケアを受けながら、介護サービスと生活援助、健康管理、機能訓練などのサービスが提供されます。生活援助では、利用者の能力に合わせてスタッフと一緒に料理や掃除、洗濯、買い物などを行います。検温や血圧測定などの日々の健康管理も行われるほか、機能訓練として、主に自分でできることを続けていけるような支援となる生活リハビリが行われます。その他、レクリエーションや季節行事なども実施されています。

ケアハウス(自立型) ケアハウス(介護型) グループホーム
受けられるサービス ・食事の提供
・生活援助
・緊急時対応
・介護サービス
・生活援助
・健康管理
24時間体制で認知症の専門的ケアを受けられる
・介護サービス
・生活援助
・健康管理
・機能訓練
介護保険サービス 外部サービスを利用 施設内で提供される 施設内で提供される

5.ケアハウスとグループホームの料金の違い

ケアハウスの入居にかかる料金は、自立型と介護型で異なります。自立型の場合は、所得によって費用が異なり、1か月の目安は9~15万円が目安となっています。費用の内訳は、サービス提供や居住に要する費用、生活費などです。介護型では、自立型でかかる費用に加えて、介護保険の利用料が必要です。詳細な費用は、施設によって異なりますので、確認しておくとよいでしょう。

グループホームでは、介護保険法により、地域や要介護度によって料金が設定されています。また、1法人にグループホームが1ユニットなのか、複数ユニットなのかによっても料金設定が異なります。後者の方が、料金が安くなります。なお、食費と理美容費、おむつ代等はこの料金に含まれていません。加算によっても料金が違うため、実際の費用は施設によって異なります。

ケアハウス(自立型) ケアハウス(介護型) グループホーム
費用 ・収入に応じて変動
・1月に9~15万円が目安
・介護保険サービスを利用する場合は、別途介護保険の利用料が必要
・自立型の費用に加えて、介護保険の利用料が必要
・施設や要介護度によって必要な費用は変わる
・要介護度ごとに設定
・1法人当たりのユニット数や加算によって違う
・食費、理美容費、おむつ代等は別途必要

6.ケアハウスとグループホームのメリット・デメリット

ケアハウスの最大のメリットは、身寄りがない人や低収入の人、生活保護の人でも入居できる点です。また、低価格ながらも基本的に個室であるため、プライバシーが守られる点も魅力のひとつといえるでしょう。ただし、自立型の場合はある程度、自力で生活できることが前提のため、介護が必要となると退去せざるを得ないこともあります。介護型の場合も、「吸痰」「経管栄養」などの医療ケアが必要となると対応が難しくなるケースが多く、住み替えを要求されることもあります。また、他の介護施設に比べると施設そのものの数が少ないため、入居したくても空きがなく、空室待ちとなるケースも少なくありません。

グループホームの最大のメリットは、認知症ケアに特化しており、認知症であっても安心して入居できる点です。また、施設のある市町村に住民票がある人だけが入居できるため、住み慣れた地域での生活を継続できます。さらに、1ユニット5~9人と少人数制で、職員と一緒に料理や洗濯、掃除などを行うなど、家庭的な雰囲気で生活できる点も、魅力といえるでしょう。
デメリットは、ある程度の自立度が要求されるため、介護度が上がると退去せざるを得ないケースがあることです。特に、医療ケアが必要になると、介護型ケアハウス同様に住み替えを要求される可能性が高まります。とはいえ、近年は訪問看護と提携して看取りまで行うグループホームも増えており、施設によっては終の棲家としての役割をもつところもあるでしょう。

ケアハウス(自立型) ケアハウス(介護型) グループホーム
メリット ・身寄りがない人や低収入、生活保護でも入居できる
・低価格だが個室
・身寄りがない人や低収入、生活保護でも入居できる
・低価格だが個室
・介護が必要でも入居可
・認知症でも安心して入居できる
・住み慣れた地域での生活を継続できる
・少人数で家庭的な雰囲気で過ごせる
デメリット ・介護が必要となると退去せざるを得ないケースがある
・施設数が少なく待機期間があることも
・医療ケアが必要になると退去せざるを得ないケースがある
・施設数が少なく待ちがあることも
・施設のある地域に住民票がなければ入居できない
・介護度が高くなったり、医療ケアが必要になったりすると退去せざるを得ないケースがある

7.ケアハウスやグループホームで働くなら知っておきたい3つのこと



ケアハウスやグループホームの違いをご覧いただいたところで、今度は、働く側の視点で見てみましょう。ここからは、ケアハウスやグループホームで働く人が知っておきたい「介護職員の仕事内容」「必要な資格」「働くメリット・デメリット」の3項目について、詳しく解説します。

ケアハウスとグループホームで働く介護職員の仕事内容

ケアハウスの場合、自立型と介護型では介護職員の仕事内容が変わります。自立型の施設では、掃除や洗濯、食事の準備などの生活援助が主な仕事です。そのため、身体的負担は少なく、初めて介護の仕事をする人でも働きやすいでしょう。
介護型では、生活援助に加えて、入浴や排泄、食事の介助など、介護業務全般が介護職員の仕事となります。24時間体制での仕事となるため、夜勤をすることもあるでしょう。

一方で、グループホームは認知症に特化した施設であるため、認知症ケアの基本的な知識が求められます。介護職員の主な仕事は、利用者と一緒に料理や掃除、洗濯、買い物への同行などの生活援助や身体介護、レクリエーションなどです。身体介護としては、入浴や排泄、食事の介助などを行います。グループホームの場合、ある程度のことを自分で行える人が多い傾向があり、身体介護はそれほど多くないでしょう。ただし、看取りまで行う施設の場合は、身体介護の割合が増える傾向にあります。また、夜勤もあります。夕方や夜間は不安定になる利用者もいるため、認知症ケアの知識がより一層求められるでしょう。

ケアハウス(自立型) ケアハウス(介護型) グループホーム
仕事内容 ・食事の提供
・掃除、洗濯などの生活援助
・緊急時対応
・生活援助全般
・介護業務全般
・夜勤を行うケースもある
・認知症の人に特化した支援
・料理や掃除、洗濯などを一緒に行う
・介護業務全般
・夜勤も行うケースがほとんど

ケアハウスやグループホームの仕事に就くうえで必要な資格

ケアハウスやグループホームで働くのであれば、介護分野の資格を取得しておくと安心です。ケアハウスやグループホームの仕事で役立つ主な資格には、次の3つがあります。

①介護職員初任者研修、介護職員実務者研修
「介護職員初任者研修(以下、初任者研修)」と「介護職員実務者研修(以下、実務者研修)」は、どちらも未経験から取得できる介護の資格です。初任者研修は、介護の仕事をするうえで必要最低限の知識や技術を学びます。実務者研修では、介護に関する専門的な知識と実践的な技術を学ぶとともに、喀痰吸引や経管栄養の管理といった医療的ケアの知識と技術も習得できます。実務者研修の修了者は、介護福祉士試験の受験資格を得られるため、介護職として長く働きたい場合には、取得しておきたい資格です。

②介護福祉士
介護福祉士は、介護職唯一の国家資格です。介護業務に3年以上従事し、実務者研修を修了していれば、介護福祉士試験の受験資格を得られます。介護福祉士になると、訪問介護のサービス提供責任者になることや、施設の介護主任や管理者といった管理職に就くことも可能です。また、介護福祉士として5年の実務経験を積むことで、介護視線専門員の受験資格を得ることができ、さらなるキャリアアップが目指せます。

③認知症介護基礎研修
ケアハウスやグループホームで働く際、大きく役立つのが「認知症介護基礎研修」です。認知症介護基礎研修は、認知症に関わる職員が業務に携わるうえで必要な知識や技術を学び、実践するための考え方を身に付け、日常のケアにつなげることを目的とした研修です。特に2024年度からは、介護資格を有しない人が介護職として働く場合に、受講が義務付けされます。初任者研修や実務者研修などを受けておらず、グループホームで働く人は必ず受けましょう。

初任者研修 実務者研修 介護福祉士 認知症介護基礎研修
受講要件 誰でも可 誰でも可 以下の両方を満たす者
・実務者研修を修了している
・介護実務経験が3年以上
施設で介護に直接携わる職員のうち介護資格を有しない者
特徴 介護職に必要な最低限の知識や技術が学べる ・介護職に必要な専門的な知識と実践的な技術が学べる
・喀痰吸引と経管栄養の管理を学べる
・介護福祉士の受験資格が得られる
・介護職唯一の国家資格
・訪問介護のサービス提供責任者になれる
・管理職に就ける可能性が高まる
・実務経験を5年積めば介護支援専門員の受験資格が得られる
・認知症介護に必要な基本的な知識と技術が学べる
・2024年度からは介護職として働くために最低限必要な資格となる

ケアハウスやグループホームで働くメリット・デメリット

ケアハウスとグループホーム、それぞれ施設ごとのメリット、デメリットを上述しましたが、ここでは、働く側にとってのメリット、デメリットを見てみましょう。

まずは、ケアハウスで働くメリット、デメリットを紹介します。

【ケアハウスで働くメリット】

①自立型の施設では、身体的負担や精神的負担が少ない
自立型の場合、介護認定を受けていない人や、受けていても介護度が低い人が多く、自分の身の回りのことはある程度できる人が多い傾向があります。そのため、介護職員としては生活援助がメインとなり、体力的に不安がある人でも働きやすいでしょう。

②未経験でも働きやすい
身体介護や専門的知識を要する場面が少ないため、未経験でも働きやすいのもメリットです。これから初めて介護職に就く人は、仕事の内容に不安を感じがちです。ケアハウスの場合、食事の提供や掃除、洗濯といった普段の生活と変わらない仕事内容が多いため、未経験でも働きやすいでしょう。

③利用者とのコミュニケーションがとりやすい
ケアハウスの入居者は、自立型の場合は認知症の程度や介護度が低いため、他の介護施設に比べるとコミュニケーションがとりやすい傾向があります。利用者とコミュニケーションをしっかりとりながら仕事をしたい人には、ピッタリの職場といえるでしょう。

【ケアハウスで働くデメリット】

①介護型の場合、身体介護が多く肉体的負担がある
介護型ケアハウスでは、施設内で身体介護を行います。そのため、肉体的負担が伴います。自立型と思って入社したのに介護型だった、という事態にならないよう、就職活動をするときにはケアハウスの種類をしっかり確認しましょう。

②自立型の場合、スキルアップのチャンスが少ない
自立型ケアハウスでは、生活支援が主な仕事であり、介護技術や知識をしっかり学びたい人には物足りないと感じてしまうかもしれません。ケアハウスで働きたいけれど介護技術や知識も学びたい場合には、介護型ケアハウスを選ぶとよいでしょう。

続いて、グループホームで働くメリット、デメリットを見てみましょう。

【グループホームで働くメリット】

①利用者さん一人ひとりに関わりやすい環境
グループホームは、少人数制の家庭的な雰囲気が特徴で、利用者の方に合わせた支援が行いやすい環境にあります。一人ひとりじっくり介護に携わりたい人にとっては、よい環境といえるでしょう。

②身体介護が少なめ
グループホームでは、「認知症状は進んでいるが体は元気」といった利用者の方が多い傾向があります。ある程度、身体機能が維持されている方が多いため、身体介護は少なめです。そのため、移乗や移動、入浴などは少なく、肉体的負担が軽減されるでしょう。

③未経験者や家事が得意な人は働きやすい
グループホームでは、利用者の方と一緒に料理や掃除、洗濯などの家事を行います。生活援助がメインの仕事であり、家事が得意な人や、介護職経験がない人でも働きやすいと感じるでしょう。

④認知症ケアについて学べる
グループホームは認知症に特化した施設です。そのため、認知症介護の知識や技術を働きながら学ぶことができます。

【グループホームで働くデメリット】

①認知症ケアの基礎的な知識がないと、対応が難しい
グループホームの利用者は、全員認知症の方であり、なかには意思疎通が難しい方がいたり、不穏症状が出て、思うように支援ができない場合もあります。認知症介護基礎研修などをしっかりと受け、普段から認知症のケアについて学んだり、先輩に相談したりして、知識や技術を身に付けることが大切です。

②夜勤などで経験が浅い人は不安を抱えやすい
グループホームでは、夜勤が各ユニット1名体制のことが多く、経験が浅い人だと不安を感じやすいかもしれません。認知症の症状は個人差があるものの、夕方や夜勤帯に不穏症状が出やすい傾向があります。日勤帯でしっかりと知識や技術を習得したうえで夜勤に望むようにしましょう。まだ自信が持てない場合は、上司や先輩に相談しながら、スキルアップを目指しましょう。

ケアハウス グループホーム
働くメリット ・自立型は身体的、精神的負担が少なめ
・未経験でも働きやすい
・利用者とのコミュニケーションが取りやすい
・少人数制で利用者に合わせた支援がしやすい
・身体機能が維持された人が多く、身体介護が少なめ
・生活援助が多いため、主婦や家事が得意な人は、未経験でも働きやすい
・認知症の知識や技術が学べる
働くデメリット ・介護型だと身体介護が増える
・介護技術や知識をしっかり学びたい人にとっては、自立型は物足りない
・認知症の基礎的な知識がなければ対応に戸惑うことが多い
・夜勤が1人体制で不安を感じやすい

8.ケアハウスとグループホームの違いでよく聞かれるQ&A



ケアハウスとグループホームの違いでよく聞かれる質問を、3つ紹介します。

Q「ケアハウスには、認知症の人も入れますか?」

自立型のケアハウスでは、比較的自立度が高い人が対象となっています。そのため、認知症があり、身の回りのことに支援が必要な人や、徘徊等が多い人については、入居を断られる場合があります。介護型であれば、認知症でも入居できる施設が多いでしょう。

Q「県外在住の親を、家族が住む地域のケアハウスやグループホームに入れることはできますか?」

ケアハウスへの入居であれば、住所地による規定はありません。そのため、県外に住んでいる親を家族が住む地域のケアハウスに入居させることも可能です。一方、グループホームは、施設がある自治体に住民票がある人でなければ入居できません。

Q「ケアハウスやグループホームで看取りはできますか?」

ケアハウスやグループホームは、どちらも介護度が高い場合や医療ケアが必要になると、退去せざるを得ないケースがあります。ただし、介護型のケアハウスでは、一部看取りができる施設もあります。施設によって方針が異なるため、事前に確認しておきましょう。
グループホームでは、近年、医療と連携してケアを行っている施設が増え、看取りが行えるところもあります。実際に看取りが行えるかどうかは、入居前に施設に確認しましょう。

まとめ:ケアハウスとグループホームの違いを知って自分に合う働き方を見つけよう

ケアハウスとグループホームの違いを知ることで、それぞれの施設で求められる介護職像が見えてきます。自分が望む働き方と施設の求める介護職像が合致していれば、働きやすい職場になる可能性が高いでしょう。自分に合う働き方を見つけるためにも、施設の違いについてはよく理解しておきましょう。

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中村楓(Kaede Nakamura)

介護福祉士・介護コラムニスト

現役介護支援専門員。介護福祉士、福祉住環境コーディネーター2級、認知症介護実践者研修の資格を持つ。病院や通所リハビリ、デイサービスで介護福祉士として働き、生活相談員や介護認定調査員の経験も持つ。「介護の未来を明るくする」をモットーに、現場感ある記事を書く介護コラムニストとしても活動中。

中村楓の執筆・監修記事

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