2022年「社会福祉士国家試験(第34回)」合格発表|合格者数や合格率、合格後の手続きについて
▼2023年(第35回)の合格速報はこちら
2023年「社会福祉士国家試験(第35回)」合格発表
2022年3月15日(火)午後2時に、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページにて、「第34回社会福祉士国家試験」の結果が発表されました。
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1.【速報】第34回社会福祉士国家試験の合格発表
第34回 社会福祉士国家試験結果
受験者数は34,563人、合格者数は10,742人、合格率は31.1%となりました。合格された皆様、本当におめでとうございます!
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2.社会福祉士国家試験 過去の合格者数・合格率の推移
過去5年間を見てみると、合格率が年々減少し、2019年以降は合格率が30%を下回っていることが分かります。受験者数も年々減少しています。
過去5年間の合格者数・合格率の推移
[2022年・第34回] 受験者数34,563人、合格者数10,742人、合格率は31.1% [2021年・第33回] 受験者数35,287人、合格者数10,333人、合格率は29.3% [2020年・第32回] 受験者数39,629人、合格者数11,612人、合格率29.3% [2019年・第31回] 受験者数41,639人、合格者数12,456人、合格率は29.9% [2018年・第30回] 受験者数43,937人、合格者数13,288人、合格率は30.2%
>>2021年「社会福祉士国家試験(第33回)」の合格者の内訳を見る
3.第34回社会福祉士国家試験の合格点は?
事前に公益財団法人社会福祉振興・試験センターが掲載していた、社会福祉士の合格基準は以下のとおりです。
②. ①を満たした者のうち、以下の18科目群([注2]の該当者は7科目群)すべてにおいて得点があった者
- [1]人体の構造と機能及び疾病
- [2]心理学理論と心理的支援
- [3]社会理論と社会システム
- [4]現代社会と福祉
- [5]地域福祉の理論と方法
- [6]福祉行財政と福祉計画
- [7]社会保障
- [8]障害者に対する支援と障害者自立支援制度
- [9]低所得者に対する支援と生活保護制度
- [10]保健医療サービス
- [11]権利擁護と成年後見制度
- [12]社会調査の基礎
- [13]相談援助の基盤と専門職
- [14]相談援助の理論と方法
- [15]福祉サービスの組織と経営
- [16]高齢者に対する支援と介護保険制度
- [17]児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
- [18]就労支援サービス、更生保護制度
- [注1]配点は、1問1点の150点満点
- [注2]社会福祉士及び介護福祉士法施行規則第5条の2の規定による試験科目の一部免除を受けた受験者にあっては、配点は、1問1点の67点満点
[出典]社会福祉士国家試験合格基準
4. 第34回社会福祉士国家試験 概要
試験期日 | 2022年(令和4年)2月6日(日曜日) |
---|---|
試験地 | 北海道、青森県、岩手県、宮城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、福岡県、熊本県、鹿児島県、沖縄県 |
試験科目
人体の構造と機能及び疾病、心理学理論と心理的支援、社会理論と社会システム
現代社会と福祉、社会調査の基礎、相談援助の基盤と専門職、相談援助の理論と方法
地域福祉の理論と方法、福祉行財政と福祉計画、福祉サービスの組織と経営
社会保障、高齢者に対する支援と介護保険制度
障害者に対する支援と障害者自立支援制度
児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度、低所得者に対する支援と生活保護制度
保健医療サービス、就労支援サービス、権利擁護と成年後見制度及び、更生保護制度
※精神保健福祉士は、申請により下記科目が免除されます
人体の構造と機能及び疾病、心理学理論と心理的支援、社会理論と社会システム
現代社会と福祉、地域福祉の理論と方法、福祉行財政と福祉計画、社会保障
障害者に対する支援と障害者自立支援制度、低所得者に対する支援と生活保護制度
保健医療サービス、権利擁護と成年後見制度
受験料
一般受験者 | 19,370円 |
---|---|
同時受験者(※1) | 16,840円(※2) |
科目免除者 | 16,230円 |
※1 同時受験者:精神保健福祉士と社会福祉士を同時に受験する場合
※2 精神保健福祉士19,520円+社会福祉士16,840円=合計36,360円
[出典] 第34回社会福祉士国家試験の施行について
今回の国家試験より、受験手数料の引き上げが行われました。理由としては、新型コロナウイルスの感染対策によるスタッフの増員、会場の増設といわれています。
また介護福祉士、精神保健福祉士も同様に受験料が値上げされています。
過去の受験料との比較は、こちらの記事を参考にしてください。
5.国家試験合格後におこなうべき手続き
国家試験合格後には、社会福祉士免許登録の申請手続きが必要です。 免許登録をおこなうことで、はじめて社会福祉士として現場で働くことができます。手続きする期限の定めはありませんが、合格後はできるだけ早い時期に免許登録の手続きをしましょう。 資格登録手続きの流れ、必要事項等の詳細は、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのホームページより確認できます。
>>公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「新規登録の申請手続き」
6.社会福祉士として就職・転職を成功させるコツ
6-1.社会福祉士が就職・転職するのにおすすめの時期
介護業界は、年間を通じて求人募集が見られますが、なかでも毎年3月は、思わぬ好条件の求人を狙いやすい時期です。年度末を機に転職する・退職する人が多いのが理由の一つです。また、社会福祉士の国家試験に合格できなかった場合には、残念ながら、介護事業所の内定が取り消しになるケースもありえます。逆に、合格者にとっては、不採用となった内定者分の枠を埋める求人に応募できる可能性があります。
また、介護職は、求人募集から採用・入職までの期間が短い傾向にあるのが特徴です。介護事業所のなかには、採用から数日で入職できるケースも。そのため、年度末に就職・転職活動をすれば、試験勉強で培った知識や技術を存分に活かしながら、4月入職者と肩を並べて社会福祉士として、自分の力を発揮しやすいでしょう。
6-2.自分に合った職場を見つけるために
年度末は好条件の求人を狙いやすい時期とはいえ、就職・転職に焦りは禁物です。自分に合った労働環境かどうか十分に見極めなければ、ミスマッチが起こったり、短期離職につながったりしてしまうとも限りません。
せっかく就職が叶っても、短期離職となれば、新たに就職・転職活動を行うための労力がかかってしまいます。社会福祉士として、効率的にキャリアを積んでいくためにも、介護職向けの適職診断なども参考にし、自分に合った就職先をしっかり見極めることが大切です。
7. 第34回の試験総評と第35回に向けての対策
第34回社会福祉士国家試験の難易度や出題傾向、第35回に向けての対策方法について、名古屋医専の大谷明弘先生に解説していただきました。
※3/14取材時点の内容です
大谷明弘先生
学校法人日本教育財団 名古屋医専 社会福祉学科
プロフィール主な職歴・介護老人保健施設の支援相談員(社会福祉士)・介護認定審査会委員保有資格・社会福祉士・精神保健福祉士・介護支援専門員
名古屋医専 名古屋駅前、徒歩3分の救急・看護・歯科・リハビリ・スポーツ・東洋医療・福祉分野まで学べる専門学校。多彩な学科がある環境で、チーム医療に対応するエキスパートを育成。 お問合せ:学校法人日本教育財団 名古屋医専
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