社会福祉法人清風会

「人の役に立ちたい」という想いから、もともとは医療業界での仕事を志望していました。ただ、実際に働く中で、医療行為よりも介護の方が自分の性格に合っていると感じ、特別養護老人ホームで18年間勤務してきました。その後、父の他界をきっかけに、母と同居するために、実家のある美濃加茂に戻ってきました。ハニーヒルズへの転職の決め手は、夜勤時にも看護師が常駐しているという安心感でした。多くの施設では、夜間は看護師がオンコール対応で、何かあれば呼び出すという体制が一般的です。しかし、当施設では看護師が夜間も常駐しているため、安心して夜勤に入ることができます。実際、入居者の呼吸に少し異変を感じた際も、すぐに看護師が対応してくれて、迅速に救急搬送。大事には至りませんでした。こうした場面で、すぐに相談できる看護師の存在は本当に心強いと、改めて実感しています。

まず、介護者として大切にしているのは、入居者の方の「人としての尊厳」を守ることです。私たちの役割は、できないことを代わりに行うことではなく、「もしかしたら頑張ればできるかもしれない」という可能性に寄り添い、できるようになるための力添えをすることだと考えています。アプローチの仕方次第で、その方の尊厳を守ることができたら、介護職冥利に尽きるというものです。私の想いと行動が、他のスタッフに伝わっているからこそ、風通しの良い職場にもなっていると思っています。

当施設には３フロアあります。その中の２階には、全介助が必要な方やそれに準じたケアが必要な方が入居されています。この２階を教育フロアと位置付け、新卒や未経験者が先輩介護士とともに勤務しながら、介護の基本から応用まで幅広く学べる環境を整えています。特に経管栄養のケア は２階でしか行わないため、実践経験を積むことができます。さらに、スキルアップのための研修への参加や、喀痰吸引などの特定医療資格の取得の支援も行っています。目指す姿は、「自分の目標を言語化し、それをどう遂行するかを考え、実行することで、自信を持てる自分になる」こと。その実現のために、私たち指導者が積極的に助言を行い、成長をサポートしています。

ハニーヒルズは、従来型の施設です。多数のスタッフでフロアごとの入居者の介助をしています。そのため、申し送りや情報共有の徹底が重要になります。全スタッフがその重要性を心得ているため、日々のコミュニケーションはとても円滑です。経験の有無に関係なく、気になったことは何でも言える・何でも聞ける、風通しの良い職場環境が整っています。また、とかく介護と看護は分業されがちですが、当施設ではその垣根がありません。たとえば入浴介助も看護師と介護士が一緒に行っており、看護の視点から学べる機会が多くあります。