【速報】社会福祉士国家試験(2024年/第36回)合格発表|合格率・合格者数・合格後の手続きについて
構成・文/介護のみらいラボ編集部2024年3月5日(火)午後2時に、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページにて、「第36回社会福祉士国家試験」の結果が発表されました。
受験者数は34,539人、合格者数は20,050人、合格率は58.1%となりました。
合格された皆様、本当におめでとうございます!
1.【速報】第36回社会福祉士国家試験の合格発表
第36回 社会福祉士国家試験結果
2024年3月5日(火)午後2時に、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページに掲載されました。
2.合格者数・合格率の推移
合格者数・合格率の推移
社会福祉士試験の合格率は、例年30%前後で推移していましたが、前回の第35回で、はじめて40%を上回り、過去最高値となりました。以下は、過去10年間の合格率の推移です。
合格率 | 受験者数 | 合格者数 | |
第36回(2024年実施) | 58.1% | 34,539人 | 20,050人 |
第35回(2023年実施) | 44.2% | 36,974人 | 16,338人 |
第34回(2022年実施) | 31.1% | 34,563人 | 10,742人 |
第33回(2021年実施) | 29.3% | 35,287人 | 10,333人 |
第32回(2020年実施) | 29.3% | 39,629人 | 11,612人 |
第31回(2019年実施) | 29.9% | 41,639人 | 12,456人 |
第30回(2018年実施) | 30.2% | 43,937人 | 13,288人 |
第29回(2017年実施) | 25.8% | 45,849人 | 11,828人 |
第28回(2016年実施) | 26.2% | 44,764人 | 11,735人 |
第27回(2015年実施) | 27.0% | 45,187人 | 12,181人 |
また、介護福祉士は過去5年間の合格率が70%以上、精神保健福祉士は60%以上を占めているのに対して、社会福祉士は例年30%~40%前後と、ほかの2資格と比べて低い合格率となっています。こちらの記事では、社会福祉士の合格率が低い5つの理由を解説しています。
3.合格点・ボーダーラインは?
合格基準は、筆記試験・実技試験ともに、総得点の60%程度とされています。
過去10年間の合格点の推移は以下のとおりです。
合格基準点 | |
第36回(2024年実施) | 全科目90点、共通科目免除41点 |
第35回(2023年実施) | 全科目90点、共通科目免除41点 |
第34回(2022年実施) | 全科目105点、共通科目免除47点 |
第33回(2021年実施) | 全科目93点、共通科目免除40点 |
第32回(2020年実施) | 全科目88点、共通科目免除37点 |
第31回(2019年実施) | 全科目89点、共通科目免除39点 |
第30回(2018年実施) | 全科目99点、共通科目免除43点 |
第29回(2017年実施) | 全科目86点、共通科目免除36点 |
第28回(2016年実施) | 全科目88点、共通科目免除38点 |
第27回(2015年実施) | 全科目88点、共通科目免除37点 |
参考:社会福祉士国家試験の合格基準及び正答について(第36回・第35回・第34回・第33回・第32回・第31回・第30回・第29回・第28回・第27回)
4.第36回社会福祉士国家試験の概要
試験日
令和6年(2024年) 2月4日(日)
試験地
北海道、青森県、岩手県、宮城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、福岡県、熊本県、鹿児島県、沖縄県
試験科目
社会福祉士国家試験は筆記試験のみです。合格基準は「問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上を得点すること。また、各科目すべてにおいて得点のあること」となっています。試験科目は以下のとおりです。
- 人体の構造と機能及び疾病
- 心理学理論と心理的支援
- 社会理論と社会システム
- 現代社会と福祉
- 地域福祉の理論と方法
- 福祉行財政と福祉計画
- 社会保障
- 障害者に対する支援と障害者自立支援制度
- 低所得者に対する支援と生活保護制度
- 保健医療サービス
- 権利擁護と成年後見制度
- 社会調査の基礎
- 相談援助の基盤と専門職
- 相談援助の理論と方法
- 福祉サービスの組織と経営
- 高齢者に対する支援と介護保険制度
- 児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度
- 就労支援サービス
- 更生保護制度
受験資格
社会福祉士国家試験は誰でも受けられるわけではなく、受験するには一定の要件を満たす必要があります。受験資格を満たすには、学歴や実務経験によってさまざまなルートがあり、大きく次の3つに分けられます。
①福祉系大学・短大等(指定科目履修)ルート
②短期養成施設等ルート
③一般養成施設等ルート
詳細は社会福祉士振興・試験センターのホームページをご確認ください。
また、こちらの記事では、社会福祉士試験の合格者が、資格取得ルートや勉強方法を解説しています。
5.国家試験合格後におこなうべき手続き
国家試験合格後には、社会福祉士免許登録の申請手続きが必要です。 免許登録をおこなうことで、はじめて社会福祉士として現場で働くことができます。手続きする期限の定めはありませんが、合格後はできるだけ早い時期に免許登録の手続きをしましょう。 資格登録手続きの流れ、必要事項等の詳細は、 公益財団法人 社会福祉振興・試験センターのホームページより確認できます。
6.社会福祉士として就職・転職を成功させるコツ
社会福祉士が就職・転職するのにおすすめの時期
介護業界は、年間を通じて求人募集が見られますが、なかでも毎年3月は、思わぬ好条件の求人を狙いやすい時期です。年度末を機に転職する・退職する人が多いのが理由の一つです。 また、社会福祉士の国家試験に合格できなかった場合には、残念ながら、介護事業所の内定が取り消しになるケースもありえます。逆に、合格者にとっては、不採用となった内定者分の枠を埋める求人に応募できる可能性があります。
また、介護職は、求人募集から採用・入職までの期間が短い傾向にあるのが特徴です。介護事業所のなかには、採用から数日で入職できるケースも。そのため、年度末に就職・転職活動をすれば、試験勉強で培った知識や技術を存分に活かしながら、4月入職者と肩を並べて社会福祉士として、自分の力を発揮しやすいでしょう。
自分に合った職場を見つけるために
年度末は好条件の求人を狙いやすい時期とはいえ、就職・転職に焦りは禁物です。自分に合った労働環境かどうか十分に見極めなければ、ミスマッチが起こったり、短期離職につながったりしてしまうとも限りません。
せっかく就職が叶っても、短期離職となれば、新たに就職・転職活動を行うための労力がかかってしまいます。社会福祉士として、効率的にキャリアを積んでいくためにも、介護職向けの適職診断なども参考にし、自分に合った就職先をしっかり見極めることが大切です。
●過去の合格速報を確認する
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>第34回/2022年実施
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