2025年 精神保健福祉士国家試験(第27回)日程・過去の合格率・対策まとめ
構成・文/介護のみらいラボ編集部本記事では、第27回(2025年2月実施)精神保健福祉士国家試験の概要や過去の合格率、対策方法などをご紹介します。
1.精神保健福祉士とは?
精神保健福祉士(PSW)とは、精神障害者やその家族に対して相談・助言を行ったり、適切な訓練を行ったりする、介護関連の国家資格です。精神科の患者のサポートや、行政機関での支援、地域との調整役など、あらゆる場面で活躍できる資格です。
精神保健福祉士の主な仕事は、精神科に入院している患者のサポートです。生活支援サービスや福祉行政機関で働くケースもあります。家族の相談に応じたり、医療スタッフやリハビリなどの治療チームの調整役を務めたりといった、さまざまな役割を担っています。
2.第27回精神保健福祉士国家試験の概要
試験日
2025年(令和7年)2月1日(土)・2日(日)
試験地
北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県
試験科目
2月1日(土)午後
①精神医学と精神医療、②現代の精神保健の課題と支援、③精神保健福祉の原理、④ソーシャルワークの理論と方法(専門)、⑤精神障害リハビリテーション論、⑥精神保健福祉制度論
2月2日(日)午前
①医学概論、②心理学と心理的支援、③社会学と社会システム、④社会福祉の原理と政策、⑤社会保障、⑥権利擁護を支える法制度、⑦地域福祉と包括的支援体制、⑧障害者福祉、⑨刑事司法と福祉、⑩ソーシャルワークの基盤と専門職、⑪ソーシャルワークの理論と方法、⑫社会福祉調査の基礎
受験申し込み(期間終了)
申し込み期間 | 令和6年(2024年)9月5日(木)~10月4日(金) |
受験手数料 | ①精神保健福祉士のみ:24,140円 ②精神保健福祉士と社会福祉士の同時受験:36,360円 ③精神保健福祉士の共通科目免除:18,820円 |
受験資格
精神保健福祉士の国家試験は誰でも受けられるわけではなく、一定の条件を満たした人のみが受験できます。受験資格を満たす要件は、主に次の3つです。
①保健福祉系の4年制大学
②保健福祉系大学・短大卒業+相談援助に関する実務経験
③短期養成施設
④一般養成施設
詳細は社会福祉士振興・試験センターのホームページをご確認ください。
合格発表
令和7年(2025年) 3月4日(火) 14時
3.精神保健福祉士国家試験の合格率は?
精神保健福祉士国家試験の合格率は、60%前後で推移しています。第25回、第26回試験の合格率は、いずれも70%を上回る結果となりました。
合格率 | 受験者 数 | 合格者 数 | |
第26回(2024年実施) | 70.4% | 6,978人 | 4,911人 |
第25回(2023年実施) | 71.1% | 7,024人 | 4,996人 |
第24回(2022年実施) | 65.6% | 6,502人 | 4,267人 |
第23回(2021年実施) | 64.2% | 6,165人 | 3,955人 |
第22回(2020年実施) | 62.1% | 6,633人 | 4,119人 |
第21回(2019年実施) | 62.7% | 6,779人 | 4,251人 |
第20回(2018年実施) | 62.9% | 6,992人 | 4,399人 |
第19回(2017年実施) | 62.0% | 7,174人 | 4,446人 |
第18回(2016年実施) | 61.6% | 7,173人 | 4,417人 |
第17回(2015年実施) | 61.3% | 7,183人 | 4,402人 |
参考:精神保健福祉士国家試験の合格発表について第26回・第21回
4.精神保健福祉士国家試験の合格ラインは?
合格基準は、筆記試験・実技試験ともに、総得点の60%程度とされています。
過去10年間の合格点の推移は以下のとおりです。
合格基準点 | |
第26回(2024年実施) | 全科目95点、共通科目免除44点 |
第25回(2023年実施) | 全科目95点、共通科目免除49点 |
第24回(2022年実施) | 全科目101点、共通科目免除47点 |
第23回(2021年実施) | 全科目94点、共通科目免除44点 |
第22回(2020年実施) | 全科目90点、共通科目免除40点 |
第21回(2019年実施) | 全科目87点、共通科目免除41点 |
第20回(2018年実施) | 全科目93点、共通科目免除42点 |
第19回(2017年実施) | 全科目91点、共通科目免除44点 |
第18回(2016年実施) | 全科目86点、共通科目免除42点 |
第27回(2015年実施) | 全科目91点、共通科目免除44点 |
参考:精神保健福祉士国家試験の合格基準及び正答について(第26回・第25回・第24回・第23回・第21回・第20回・第19回・第18回・第17回)
5.国家試験合格後の手続き
国家試験合格後には、精神保健福祉士免許登録の申請手続きが必要です。 免許登録をおこなうことで、はじめて精神保健福祉士として現場で働くことができます。手続きする期限の定めはありませんが、合格後はできるだけ早い時期に免許登録の手続きをしましょう。
資格登録手続きの流れ、必要事項等の詳細は、 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「新規登録の申請手続き」より確認できます。
また、『第26回精神保健福祉士国家試験の合格速報』では、前回の試験総評と次回に向けての対策を解説しています。あわせて参考にしてみてください。
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