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仕事・スキル 介護資格 2023/01/15

働きながら取得できる介護の資格は?無資格から目指しやすい資格も

構成・文/介護のみらいラボ編集部 5_1214.jpg

すでに介護職員として働いている方や、介護職員を目指しているみなさんのなかには、「資格を持っていないこと」について悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

介護系の資格には、無資格からでも取得を目指しやすいものや、働きながらでも取得できるものが多数存在します。資格取得によって新たなキャリアプランが開けることもあるため、自分に合うものを選んで積極的に挑戦してみてはいかがでしょう。

当記事では、働きながらでも取得を目指しやすい資格の概要や、取得するメリット、資格取得を目指す上での注意点などを解説します。無資格からの資格取得を考えている方、資格を取ることで介護職員としてのステップアップを目指す方は、ぜひご活用ください。

1.介護職に転職する際に資格は必須?

介護業界では、少子化で労働人口が減少していることや、身体的負担が大きいこと、シフトが不規則になりやすいことなどの要因から、慢性的な人材不足に悩まされています。

一方、厚生労働省が示した資料では、日本の急速な高齢化に伴って介護職員の必要数が年々増加すると推計。介護業界の人材不足は、さらに加速すると言われています。

(出典:厚生労働省「第8期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」

そうした背景から、近年は「無資格・未経験OK」の介護職員求人も多く見られるようになりました。

しかし、無資格者の場合、利用者さんの身体に直接触れる介助ができないため、仕事内容は有資格者の補助や、身体に触れない生活援助などに限定されてしまいます。そのため、無資格で介護職に就いているみなさんのなかには、「資格を取得して、業務範囲を広げたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

ここでは、主な介護系の資格について一覧で紹介します。

主な介護系の資格一覧

・認知症介護基礎研修
・介護職員初任者研修
・介護福祉士実務者研修
・レクリエーション介護士
・認知症ケア専門士
・介護福祉士
・社会福祉士
・介護支援専門員(ケアマネジャー)
・生活相談員

上記の資格を取得すれば、介護に関する専門知識・スキルがあることを証明できます。介護職員としてのキャリアアップを目指すのであれば、積極的に資格取得にチャレンジしましょう。

就職先で資格取得支援を受けられるケースも

ひと口に「介護系の資格」と言っても、難易度や取得までのステップはそれぞれに異なります。また、仕事をしながら資格取得を目指すには、学習時間を確保するための工夫も必要になるでしょう。

ただし、施設・事業所のなかには、未経験・無資格の介護職員が資格取得を目指せる制度を整えているところも多いので、そうした制度を活用するのも1つの方法です。

研修や講座の受講にかかる費用を一部サポートしてくれたり、資格取得によって手当が出たりと、支援の内容は施設によってまちまちですが、介護職員として働きながら資格取得を目指す場合は、現在の施設・事業所に支援制度があるかどうかを確認しておくと良いでしょう。

2.【無資格の方向け】働きながらでも取得しやすい介護の資格

介護系の資格のなかには、実務経験がないと取得できないものもあります。そのため、介護職員としての新しい一歩を踏み出そうとする方とっては、資格を取得する際のハードルの高さも気になるところでしょう。

ここでは、働きながら資格取得を目指そうとする方に向けて、無資格からでも取得しやすい資格を紹介します。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護に関する基礎知識やスキルを習得できる資格です。介護について1から学べる資格なので、無資格あるいは未経験の方が、介護職員としてのキャリアを築くための「ファーストステップ」に位置づけられています。

介護職員初任者研修の概要

仕事内容 身体介護、生活援助、通院等介助など
研修内容 130時間のカリキュラムを受講した後、修了試験がある

130時間の研修時間が必要と聞くと、ハードルが高いように感じるかもしれません。しかし、スクールによっては、土日コースや短期コース、夜間コース、通信講座など、さまざまなコースが展開されているため、自分に合ったペースで無理なく学習を進めることができるでしょう。

(参考:厚生労働省/介護員養成研修の取扱細則について

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修とは、介護職員初任者研修の上位に位置づけられる資格で、介護に関する専門知識や実践的なスキルを習得できます。

介護福祉士実務者研修に受講要件はなく、介護職員初任者研修を修了していない場合でも、挑戦することが可能です。

介護福祉士実務者研修の概要

仕事内容 介護業務に加え、喀痰吸引や経管栄養といった医療的なケアも行える
研修内容 450時間のカリキュラムを受講後、修了試験がある

無資格から実務者研修を修了するには、450時間のカリキュラムを受講する必要があります。介護職員初任者研修と比べて、受講科目・受講期間が多いため、働きながら資格取得を目指す場合は、自宅や職場から通いやすいスクールを選択することをおすすめします。

(参考:厚生労働省/介護福祉士の資格取得方法の見直しの延期について

3.さらなるキャリアアップを目指す方におすすめの介護系資格

上記の資格を取得した後、さらなるキャリアアップを目指すにはどのような道があるでしょうか。ルートは大きく分けて2つあります。1つは介護士のエキスパートを目指す方法、もう1つは介護に関わる別職種として活躍する方法です。

ここでは、それぞれを代表する資格を2つピックアップしてご紹介します。いずれも難易度の低い資格ではありませんが、取得すればキャリアアップにつながる高度な知識・スキルを身に付けられるので、興味のある方はぜひ目指してみてください。

介護福祉士

介護士のエキスパートを目指す資格としておすすめなのが、介護福祉士です。介護福祉士は介護業界で唯一の国家資格で、利用者さんへの介護に加えて、介護職員に対する指導・助言などの役割も担います。

介護福祉士を目指すルートは、養成施設ルート、福祉系高校ルート、実務経験ルートに分けられます。このなかで実務経験ルートは、3年以上の実務経験と介護福祉士実務者研修の資格があれば受験できるため、働きながら資格取得を目指す方には最適です。

介護福祉士の概要

仕事内容 利用者さんへの身体介助や生活支援、相談・助言、介護職員への指導・助言など
資格要件 実務経験が3年以上あり、介護福祉士実務者研修を修了していること
取得方法 国家試験に合格後、登録を受ける

(参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター/介護福祉士国家試験

国家資格と聞くと、難しいイメージを持つかもしれません。しかし、毎年の試験合格率は約70%と比較的高い傾向にあります。

介護福祉士は、特別養護老人ホーム介護老人保健施設介護付き有料老人ホームデイサービス、訪問介護センターなど、多くの介護現場で求められているため、資格取得によって介護業界での就職や転職が有利になるでしょう。また、介護福祉士は訪問介護におけるサービス提供責任者や、特別養護老人ホームのユニットリーダーを目指すこともでき、管理職になれば給与アップも期待できるでしょう。

介護支援専門員(ケアマネジャー)

別職種として活躍するための資格としておすすめなのは、介護支援専門員です。介護支援専門員はケアマネジャーとも呼ばれており、キャリアアップを目指す介護職員に人気の高い職種です。介護支援専門員の主な仕事は、ケアプランの作成やサービスの調整で、自治体・事業者・施設との連絡調整役も担います。

介護支援専門員になるには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格しなければなりません。試験の難易度は高めで、合格率は2019年度が19.5%、2020年度が17.7%、2021年度は23.3%となっています。

(出典:厚生労働省「第24回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」

介護支援専門員の概要

仕事内容 ケアプランの作成、要介護認定の実施、介護サービスにおける給付管理票の作成、サービス担当者会議への参加など
資格要件 (1)指定の国家資格にもとづく業務に通算5年以上(かつ900日以上)従事している
(2)施設などで相談援助業務に通算5年以上(かつ900日以上)従事している
上記(1)、(2)のどちらかを満たしていること
取得方法 各都道府県で実施される試験に合格し、実務研修を修了する

合格後は「介護支援専門員実務研修」という15日間の演習・講義と3日間の実務研修があり、研修を終えて登録が完了すれば介護支援専門員の資格を得ることができます。

介護支援専門員は、居宅支援事業所や介護施設(特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、デイサービスなど)、地域包括支援センターといった幅広い場所で活躍できます。また、厚生労働省の調査によると、ケアマネの平均年収は約410万円となっており、介護業界のなかでも高い水準にあります。無資格から挑戦するのは簡単ではありませんが、目指す価値は十分にあるでしょう。

(出典:厚生労働省「ケアマネジメントのあり方 (参考資料)」

4.働きながら介護の資格取得を目指す際の注意点

介護系の資格には、働きながら取得を目指せるものも多くあります。しかし、働きながら資格取得を目指すには、いくつかの注意点があることも覚えておきましょう。

特に、下記の2つは必ず確認するようにしてください。

働きながら介護資格の取得を目指す際の注意点

・スケジュールに無理がないか
・振替制度があるかどうか

介護系の資格には、カリキュラムの時間が長いものもあります。まずは、職場に資格取得の意志を伝えて、スケジュールを調整してもらえるかを確認しましょう。

また、振替制度が充実したスクールを選んだり、一部通信での受講を利用したりして、自分に合った学習環境を整えることも重要です。しっかり準備した上で、ぜひ理想のキャリアプランを実現してください!

まとめ

介護職は無資格からでも始められますが、資格があればより深い知識・スキルが身に付き、キャリアアップを目指しやすくなります。

介護系の資格には、働きながら取得できるものが多く、取得することで関われる仕事の幅が広がったり、給与アップにつながったりというメリットもあります。キャリアアップを目指す方は、無理のないスケジュールで資格取得に挑戦してみてください。

「介護のみらいラボ」では、介護の現場で活躍する方に向けて、介護の知識やスキルアップ、キャリアアップについての有益な情報を多数掲載しています。ぜひ「介護のみらいラボ」をご覧ください。

※当記事は2022年8月時点の情報をもとに作成しています

●関連記事:介護の研修・資格にはどんな種類がある?スキルアップを目指すには?

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