介護職系施設について

介護付有料老人ホームとは

介護付有料老人ホームとは

介護付き有料老人ホームは、通常昼夜を問わず介護職員が常駐し、要介護度に合わせて、一定の金額で介護サービスを提供する施設です。利用者は高額の入居金(約1,500万円~5000万円、中には1億円を超えるケースも)を支払い、さらに月々の管理費や生活費を払うことが多いです。

要介護度が高い利用者は、複数の項目において介護を必要とするため、費用がかかりやすいという一面があります。しかし介護付き有料老人ホームであれば、サービスの質や量と関係なく、支払う費用は要介護度ごとに決められた一定の金額のみで利用できます。そのため、費用の見当がつきやすいというメリットがあり、豪華なホテルやサロンのような施設もあることから入居待ちとなっているところも少なくありません。施設によっては要介護度の低い人から高い人まで受け入れています。

介護付有料老人ホームの仕事内容

介護付き有料老人ホームは宿泊型であり、夜勤も含まれます。また、施設によっては、忙しい時間帯をカバーするために、早出や遅出といったシフト制を取り入れるところも多くあります。

■タイムスケジュール例

【8:30】出勤。夜勤者からの申し送り、入浴介助スタート。入浴がない利用者はトイレ誘導や臥床(がしょう)介助
【11:30】昼食に備えて、離床介助
【12:00】昼食。自力で摂取できない人の食事介助
【12:30】交代でスタッフ休憩。休憩に入らないスタッフは利用者の見守りやコール対応をしながら記録の記入を行う
【13:30】レクリエーション活動を行う
【15:00】おやつ。自力で摂取できない人の食事介助
【15:30】施設内の清掃や、個人的に抱える業務の処理
【16:30】夕食のために、休んでいる入居者の離床介助を行う
【17:00】夕食。自力で摂取できない人の食事介助
【17:30】業務終了

介護付き有料老人ホームの1日の流れは、介護老人保健施設や特別養護老人ホームとほぼ同じです。大きく異なるのは、その規模です。介護老人保健施設や特別養護老人ホームは、50名以上の利用者を受け入れているところが多く、一方で、介護付き有料老人ホームで50名を超える施設はあまりありません。

勤務体制やスケジュールは似ていても、オムツ交換やトイレ誘導のような介護量は、介護老人保健施設や特別養護老人ホームに比べると少なくなるケースが多いでしょう。

介護付有料老人ホームの福利厚生

介護付き有料老人ホームは医療法人や社会福祉法人だけではなく、民間企業も運営できます。医療法人や社会福祉法人は国や自治体からの補助金も多いため、家族手当や住宅手当のような手当が充実している傾向にあります。民間の場合には、それぞれ条件が異なるため、応募前に福利厚生の内容をしっかり確認しておくと安心です。

介護付有料老人ホームのスキル・キャリアパス

介護付き有料老人ホームは、介護レベルを問わず受け入れるところが多いため、さまざまなタイプの利用者に対するコミュニケーションや介護技術が学べる環境にあります。

なかには、要介護レベル4~5の利用者に限定した施設もありますが、そうした職場であれば、おむつ交換や入浴介助などに割く時間が多い分、スピーディーに業務をこなすノウハウを身に付けられることでしょう。

介護付き有料老人ホームで働くことの良さや向いている人

介護付き有料老人ホームの1日は、特別養護老人ホームや介護老人保健施設と似ている部分が数多くあります。以前に、特別養護老人ホームや介護老人保健施設で働いた経験がある場合、転職時にも業務に慣れやすいはずです。また介護付き有料老人ホームは、通常は小規模のところが多く、同時対応する利用者の数が少ないことから、おむつ交換や移乗介助などによる肉体的な負担も軽減されやすい傾向にあります。