介護職系施設について

訪問介護とは

訪問介護とは

介護が必要な高齢者のなかには、在宅生活を希望する人も少なくありません。また介護認定を受けていたとしても、常に見守りを行う必要はない人もいます。

訪問介護はそのような高齢者の自宅を訪問し、さまざまな介護や援助を行うことで、在宅生活を維持できるように支援する介護サービスです。また家族の介護負担の軽減も、訪問介護がもつ大きな目的のひとつになります。

訪問介護の仕事内容

訪問介護は直接利用者宅を訪ねて、必要な介護や援助を行います。オムツ交換や食事介助などのような身体介護だけではなく、希望に応じて料理や洗濯など「生活援助」を行うこともあります。

フルタイムで働く場合の具体的なタイムスケジュールの参考例は以下の通りです。

■タイムスケジュール例

【7:00】出勤、予定の確認を行い、自転車でAさんの家へ向かう
【7:15】Aさんの宅へ到着、朝食の準備と食事介助を行う
【8:15】Aさん宅を出発、Bさん宅へ向かう
【8:45】Bさん宅へ到着、食事介助、食器洗いを行う
【9:45】Bさん宅を出発、事業所へ向かう
【10:00】事業所に到着、同僚や上司と意見交換、書類整理を行う
【11:00】休憩
【12:00】Cさん宅へ出発
【12:15】Cさん宅に到着、昼食の準備を行う
【13:00】Cさん宅を出発、事務所へ戻る
【13:15】事務所に到着、上司や同僚と意見交換、書類整理
【14:00】Dさん宅へ出発
【14:15】Dさん宅に到着、入浴介助を行う
【14:45】Dさん宅を出発、事務所へ戻る
【15:00】事務所に報告、次の予定確認、報告書の作成
【16:00】業務終了

あくまでも一例ですが、訪問介護で働く場合は上記のようなタイムスケジュールになります。多くの訪問介護の事業所ではシフト制で働くことになるため、遅い時間から出勤して、夕食の支度や食事介助まで行うこともあります。また、一部事業所では、夜間対応を行うところもあります。

訪問介護で働く場合の福利厚生

フルタイムで訪問介護スタッフとして働く場合、通常社会保険のような福利厚生は充実しています。月額5万円も可という交通費や、積立式の退職金を用意している事業所もあります。

訪問介護スタッフとして求人を探す場合、指定した時間だけ働く「登録ヘルパー」の募集も多くありますが、その場合、労働条件について詳しく確認する必要があります。登録ヘルパーとして働く場合、社会保険や退職金を設定していない事業所がほとんどであり、通勤手当がないところもあります。登録ヘルパーは自由な働き方ができますが、福利厚生面においては、フルタイムで働く場合と大きな差が生じます。

訪問介護で働く場合のスキル・キャリアパス

入居型の施設で働く場合は利用者家族と話す機会が限られているため、利用者家族とのやり取りが難しいケースもあります。しかし訪問介護スタッフは、利用者を日常的に介護している家族と関わる機会も多いため、利用者家族とのコミュニケーション能力が自然と身に付くでしょう。

また訪問介護スタッフの管理や、計画書作成を行うサービス提供責任者の仕事を間近で見ることもできます。サービス提供責任者は、給料面や福利厚生の面が訪問介護スタッフより充実していることはもちろん、一つの訪問介護事業所を任されるとても重要な仕事です。訪問介護スタッフとして働くことで、キャリアアップのためのノウハウを働きながら学ぶことができます。

訪問介護で働くことの良さや向いている人

訪問介護は1対1で利用者と関わることになります。そのため、特定の利用者と関わる時間を長く作ることができ、より人間らしい付き合い方ができるでしょう。また移動のために外に出る機会も多く、その都度気分転換を図ることができます。施設内で仕事をし続けることが苦手な人にとっては、より良い働き方となるでしょう。