【速報】社会福祉士国家試験(2025年/第37回)合格発表|合格率・合格者数・合格後の手続きについて
構成・文/介護のみらいラボ編集部
2025年3月4日(火)午後2時に、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページにて、「第37回社会福祉士国家試験」の結果が発表されました。
受験者数は27,616人、合格者数は15,561人、合格率は56.3%となりました。
合格された皆様、本当におめでとうございます!
1.【速報】第37回社会福祉士国家試験の合格発表
第37回 社会福祉士国家試験結果
2025年3月4日(火)午後2時に、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページに掲載されました。
2.合格者数・合格率の推移
過去5年間の合格者数・合格率の推移

社会福祉士試験の合格率は、例年30%前後で推移していましたが、2023年の第35回は44.2%、2024年の第36回は58.1%と上昇傾向になっていました。以下は、過去5年間の合格率の推移です。
合格率 | 受験者数 | 合格者数 | |
第37回(2025年実施) | 56.3% | 27,616人 | 15,561人 |
第36回(2024年実施) | 58.1% | 34,539人 | 20,050人 |
第35回(2023年実施) | 44.2% | 36,974人 | 16,338人 |
第34回(2022年実施) | 31.1% | 34,563人 | 10,742人 |
第33回(2021年実施) | 29.3% | 35,287人 | 10,333人 |
また、2023~2024年の介護福祉士国家試験の合格率は80%前後、精神保健福祉士国家試験の合格率は70%前後となっており、これらの資格と比べると、社会福祉士国家試験は合格率は低い水準で推移していました。
●関連記事:
・社会福祉士の合格率が低い5つの理由と試験勉強のコツ
・社会福祉士は簡単すぎる?試験の難易度について解説
3.合格点・ボーダーラインは?
社会福祉士国家試験の合格基準は、「問題の総得点の60%程度」とされています。
過去5年間の合格点の推移は以下のとおりです。
合格基準点 | |
第37回(2025年実施) | 全科目62点、共通科目免除22点 |
第36回(2024年実施) | 全科目90点、共通科目免除41点 |
第35回(2023年実施) | 全科目90点、共通科目免除41点 |
第34回(2022年実施) | 全科目105点、共通科目免除47点 |
第33回(2021年実施) | 全科目93点、共通科目免除40点 |
参考:社会福祉士国家試験の合格基準及び正答について(第36回・第35回・第34回・第33回)
4.第37回社会福祉士国家試験の概要
試験日
2025年(令和7年)2月2日(日)
試験地
北海道、青森県、岩手県、宮城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、福岡県、熊本県、鹿児島県、沖縄県
試験科目
社会福祉士国家試験は、共通科目と専門科目があり、19科目(18科目群)と科目数が多く、出題範囲が広いことが特徴です。
午前
①医学概論、②心理学と心理的支援、③社会学と社会システム、④社会福祉の原理と政策、⑤社会保障、⑥権利擁護を支える法制度、⑦地域福祉と包括的支援体制、⑧障害者福祉、⑨刑事司法と福祉、⑩ソーシャルワークの基盤と専門職、⑪ソーシャルワークの理論と方法、⑫社会福祉調査の基礎
午後
⑬高齢者福祉、⑭児童・家庭福祉、⑮貧困に対する支援、⑯保健医療と福祉、⑰ソーシャルワークの基盤と専門職(専門)、⑱ソーシャルワークの理論と方法(専門)、⑲福祉サービスの組織と経営
受験資格
社会福祉士の国家試験は誰でも受けられるわけではなく、一定の条件を満たした人のみが受験できます。受験資格を満たす要件は、主に次の3つです。
①福祉系大学・短大等(指定科目履修)ルート
②短期養成施設等ルート
③一般養成施設等ルート
詳細は社会福祉振興・試験センターのホームページをご確認ください。
●関連記事:
・社会福祉士になるには?受験資格や勉強方法を詳しく解説
・社会人から社会福祉士になるには?未経験から資格取得・転職するまで
5.国家試験合格後におこなうべき手続き
国家試験合格後には、社会福祉士免許登録の申請手続きが必要です。 免許登録をおこなうことで、はじめて社会福祉士として現場で働くことができます。手続きする期限の定めはありませんが、合格後はできるだけ早い時期に免許登録の手続きをしましょう。
資格登録手続きの流れ、必要事項等の詳細は、 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「新規登録の申請手続き」より確認できます。以下の記事でも分かりやすく解説しています。
社会福祉士の合格通知はいつ届く?合格後の手続きも紹介
6.社会福祉士として就職・転職を成功させるコツ
社会福祉士が就職・転職するのにおすすめの時期
介護業界は、年間を通じて求人募集が見られますが、なかでも毎年3月は、思わぬ好条件の求人を狙いやすい時期です。年度末を機に転職する・退職する人が多いのが理由の一つです。 また、社会福祉士の国家試験に合格できなかった場合には、残念ながら、介護事業所の内定が取り消しになるケースもありえます。逆に、合格者にとっては、不採用となった内定者分の枠を埋める求人に応募できる可能性があります。
また、介護職は、求人募集から採用・入職までの期間が短い傾向にあるのが特徴です。介護事業所のなかには、採用から数日で入職できるケースも。そのため、年度末に就職・転職活動をすれば、試験勉強で培った知識や技術を存分に活かしながら、4月入職者と肩を並べて社会福祉士として、自分の力を発揮しやすいでしょう。
自分に合った職場を見つけるために
年度末は好条件の求人を狙いやすい時期とはいえ、就職・転職に焦りは禁物です。自分に合った労働環境かどうか十分に見極めなければ、ミスマッチが起こったり、短期離職につながったりしてしまうとも限りません。
せっかく就職が叶っても、短期離職となれば、新たに就職・転職活動を行うための労力がかかってしまいます。社会福祉士として、効率的にキャリアを積んでいくためにも、介護職向けの適職診断なども参考にし、自分に合った就職先をしっかり見極めることが大切です。
●過去の合格速報を確認する
>第36回/2024年実施
>第35回/2023年実施
>第34回/2022年実施
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>第37回/2025年 介護福祉士国家試験
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