【速報】介護福祉士国家試験(2025年/第37回)合格発表|合格率・合格者数・合格後の手続きについて
構成・文/介護のみらいラボ編集部
2025年3月24日(月)午後2時に、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページにて、「第37回介護福祉士国家試験」の結果が発表されました。
受験者数は75,387人、合格者数は58,992人、合格率は78.3%となりました。
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1.【速報】2025年「第37回介護福祉士国家試験」の合格発表
第37回 介護福祉士国家試験結果
2025年3月24日(月)午後2時に、公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページに掲載されました。
受験者数・合格者数・合格率・合格基準点
受験者数 | 75,387人 |
---|---|
合格者数 | 58,992人 |
合格率 | 78.3% |
合格基準点 | 70点 |
2.合格者数・合格率の推移
過去5年間の合格者数・合格率の推移

介護福祉士国家試験の合格率は近年上昇傾向にあり、第35・36回の合格率は80%前後でした。以下は直近10年の合格率の推移です。
合格率 | 受験者数 | 合格者数 | |
第37回(2025年実施) | 78.3% | 75,387人 | 58,992人 |
第36回(2024年実施) | 82.8% | 74,595人 | 61,747人 |
第35回(2023年実施) | 84.3% | 79,151人 | 66,711人 |
第34回(2022年実施) | 72.3% | 83,082人 | 60,099人 |
第33回(2021年実施) | 71.0% | 84,483人 | 59,975人 |
第32回(2020年実施) | 69.9% | 84,032人 | 58,745人 |
第31回(2019年実施) | 73.7% | 94,610人 | 69,736人 |
第30回(2018年実施) | 70.8% | 92,654人 | 65,574人 |
第29回(2017年実施) | 72.1% | 76,323人 | 55,031人 |
第28回(2016年実施) | 57.9% | 152,573人 | 88,300人 |
また、社会福祉士国家試験の合格率は50%前後、精神保健福祉士国家試験の合格率は70%前後となっており、これらの資格と比べると、近年の介護福祉士国家試験の合格率は高い水準で推移していました。
●関連記事:介護福祉士の試験は簡単?「取得しやすい」といわれる理由と試験合格のコツを解説
3.第37回介護福祉士国家試験の合格ライン
例年、筆記試験の合格基準点は、75点前後で推移しています。合格ラインは総得点の60%程度とされています。
以下は、過去10年間の合格点の推移です。合格基準点の詳細はこちらの記事にて解説しています。
合格基準点の推移(直近10年)
合格基準点 | |
第37回(2025年実施) | 70点 |
第36回(2024年実施) | 67点 |
第35回(2023年実施) | 75点 |
第34回(2022年実施) | 78点 |
第33回(2021年実施) | 75点 |
第32回(2020年実施) | 77点 |
第31回(2019年実施) | 72点 |
第30回(2018年実施) | 77点 |
第29回(2017年実施) | 75点 |
第28回(2016年実施) | 71点 |
参考:介護福祉士国家試験の合格基準及び正答について(第36回・第35回・第34回・第33回・第32回・第31回・第30回・第29回・第28回)
なお、社会福祉振興・試験センターが公表している基準は以下のとおりです。
筆記試験(1問1点 125点満点)
①. 問題の総得点の60%程度を基準として、問題の難易度で補正した点数以上の得点の者
②. ①を満たした方のうち、以下の試験科目の11科目すべてで得点がある
[1]人間の尊厳と自立、介護の基本
[2]人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
[3]社会の理解
[4]生活支援技術
[5]介護過程
[6]こころとからだのしくみ
[7]発達と老化の理解
[8]認知症の理解
[9]障害の理解
[10]医療的ケア
[11]総合問題
●関連記事:介護福祉士国家試験の合格基準は?合格点はどれくらい?
4.第37回介護福祉士試験の難易度は?
首都医校介護福祉学科の坪山大亮先生によると、単年度による比較では難易度に大きな変化は見られませんでしたが、出題の傾向は、科目によっては変化が見られたとのことでした。 領域別の出題傾向や、第37回に向けての試験対策についての解説は、こちらの記事に掲載しています。
以下の記事では、試験直後のSNSの反応をまとめています。
●介護福祉士国家試験(2025年/第37回)難しかった? SNSの反応は?
5.国家試験合格後におこなうべき手続き
国家試験合格後には、介護福祉士免許登録の申請手続きが必要です。 免許登録をおこなうことで、はじめて介護福祉士として現場で働くことができます。手続きする期限の定めはありませんが、合格後はできるだけ早い時期に免許登録の手続きをしましょう。
資格登録手続きの流れ、必要事項等の詳細は、 公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「新規登録の申請手続き」より確認できます。また、こちらの記事では合格・不合格通知はいつ届くのか、試験合格後の手続きの詳細などを解説しています。
『介護福祉士の勉強方法』では、実際に試験に合格した介護福祉士が勉強方法や過去問の活用法などをついて解説しています。あわせて参考にしてみてください。
●関連記事:
・介護福祉士国家試験とは?概要や受験要件・申し込み方法を解説!
・介護福祉士国家試験の合格通知はいつ届く?合格後の手続きも紹介
6.介護福祉士とは?
介護福祉士とは、介護サービスの中心的役割を担う国家資格です。介護職員初任者研修・介護福祉士実務者研修の上位に位置し、取得していれば転職で有利に働きます。
介護福祉士の仕事は、
1.専門的知識及び技術をもって、身体上または精神上の障害があることにより日常生活を営むのに支障がある者につき心身の状況に応じた介護を行う。
2.利用者またはその介護者(家族等)に対して介護に関する指導を行う。
と定められています。
●関連記事:介護福祉士取得のメリットは?
7.第37回介護福祉士国家試験の概要
試験日
令和7年(2025年) 1月26日(日)
試験地
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
試験科目
人間の尊厳と自立、 人間関係とコミュニケーション、 社会の理解、 介護の基本、 コミュニケーション技術、生活支援技術、 介護過程、 こころとからだのしくみ、 発達と老化の理解、 認知症の理解、 障害の理解、 医療的ケア、 総合問題
試験内容の詳細は、以下の記事で解説しています。
●関連記事:介護福祉士国家試験の内容は?新出題基準・実技試験免除の条件・合格ポイントも詳しく解説
受験申し込み(期間終了)
申し込み期間 | 令和6年(2024年)8月7日(水)~9月6日(金) |
受験手数料 | 18,380円 |
受験資格
介護福祉士の国家試験は誰でも受けられるわけではなく、一定の条件を満たした人のみが受験できます。受験資格を満たす要件は、主に次の3つです。
①福祉高校系ルート:指定の福祉系高校で必要な科目・単位を習得している
②養成施設ルート:指定の介護福祉士養成施設を卒業している
③実務経験ルート:3年以上かつ540日の実務経験に加え、研修(実務研修、介護職員基礎研修など)を修了している
詳細は社会福祉士振興・試験センターのホームページをご確認ください。
●関連記事:
・介護福祉士養成施設とは?種類やカリキュラムを紹介
・介護福祉士の受験資格は? 実務経験3年の計算方法も解説
また、介護職は、求人募集から採用・入職までの期間が短い傾向にあるのが特徴です。介護事業所のなかには、採用から数日で入職できるケースも。そのため、年度末に就職・転職活動をすれば、試験勉強で培った知識や技術を存分に活かしながら、4月入職者と肩を並べて介護福祉士として、自分の力を発揮しやすいでしょう。
8.自分に合った職場を見つけるために
年度末は好条件の求人を狙いやすい時期とはいえ、就職・転職に焦りは禁物です。自分に合った労働環境かどうか十分に見極めなければ、ミスマッチが起こったり、短期離職につながったりしてしまうとも限りません。
せっかく就職が叶っても、短期離職となれば、新たに就職・転職活動を行うための労力がかかってしまいます。介護福祉士として、効率的にキャリアを積んでいくためにも、介護職向けの適職診断なども参考にし、自分に合った就職先をしっかり見極めることが大切です。
●過去の合格速報を確認する
・第36回/2024年実施
・第35回/2023年実施
・第34回/2022年実施
●関連記事:
・介護福祉士国家試験に落ちる人には共通点がある?
・介護職が取っておきたい資格一覧
・介護士と介護福祉士の違い
・介護福祉士と社会福祉士の違い
・認定介護福祉士とは?
●他の国家試験の情報も確認する
・第37回/2025年 社会福祉士国家試験
・第27回/2025年 精神保健福祉士国家試験
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