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仕事・スキル 介護士の常識 2025/06/18

福祉の仕事とは?職種とその仕事内容をわかりやすく紹介!

文/山本史子(介護福祉士) thumb_250618.jpg

福祉の仕事は他者を支え、社会に貢献できるやりがいのある仕事です。しかし、ひと口に福祉の仕事といってもさまざまな種類があり、どんな職種があるのかわからない方もいるでしょう。
本記事では、福祉の職種と仕事内容を詳しく紹介しています。福祉の仕事に興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

1.福祉の仕事とは?大きく分けて4つの分野がある

福祉の仕事とは?大きく分けて4つの分野がある

福祉の仕事は、困難を抱えている人を多岐にわたってサポートする仕事です。主に次の4つの分野に分かれています。

  • 高齢者福祉
  • 障害者福祉
  • 児童福祉
  • 医療福祉

高齢者や障がい者・子どもなど対象者によって抱える問題はさまざまです。そのため、それぞれの分野に応じた専門的な支援を提供することが求められます。
どの分野でも共通しているのは、困っている人の生活を支え、社会に貢献する大切な仕事だという点です。福祉の仕事の職種は豊富にあるため、自分に合った仕事を見つけやすいのも魅力です。利用者さんと直接関わり、その人の生活がよくなる姿も見られるため、多くのやりがいが感じられるでしょう。次の項目から、分野ごとの福祉の職種と仕事内容を解説します。

2.高齢者福祉・介護に関する7つの職種と仕事内容

高齢者福祉・介護に関する7つの職種と仕事内容

高齢化が進む社会において、高齢者・介護に関する職種の需要は高まっています。高齢者福祉や介護分野では、高齢者の生活を支えるため、専門的な知識と技術を必要とし、利用者さん一人ひとりに寄り添った支援が求められます。主な職種は、次の7つです。

  • 介護士
  • 訪問介護員(ホームヘルパー)
  • サービス提供責任者
  • 介護支援専門員(ケアマネジャー)
  • 生活相談員
  • 介護ドライバー
  • 福祉用具専門相談員

次から、詳しく解説します。

介護士

介護士 は、介護施設で通所・入居している高齢者の生活全般を支援する職種です。主な仕事内容は、食事や排せつ・入浴などの身体介護ほか、余暇活動としてレクリエーションや季節の行事の企画・運営など、利用者さんが快適に過ごせるようにサポートすることです。
介護士は、主にデイサービスやデイケアなどの通所施設や特別養護老人ホーム・介護老人保健施設などの入居施設で働いています。施設職員は資格がなくても働けるため、初めて介護業界で働く方でも安心です。ただし、就職してから1年以内に「認知症介護基礎研修」を取得することが義務付けられています。働きながらでも、資格を取得しスキルアップすることも可能なため、指導を受けたり研修に参加したりして、自分のペースで技術を磨いていきましょう。

訪問介護員(ホームヘルパー)

訪問介護員 は、高齢者や障がい者の自宅に訪問し、日常生活の支援をする職種です。食事の準備や買い物の代行・掃除など生活のサポートと、排せつや着替えの介助などの身体介護をします。訪問介護員は、利用者さんの自宅を訪問するため、毎日異なる場所で働きます。自宅での支援を通じて、利用者さんとの信頼関係を築くことが求められるでしょう。
訪問介護員として働くためには、介護職員初任者研修以上の資格が必要です。訪問介護員として働く資格があれば、転職や就職に有利に働くほか、介護福祉士や介護支援専門員などの上位資格を目指しやすくなります。

サービス提供責任者

サービス提供責任者 は、介護支援専門員が作成した介護計画書を基に、利用者さんに提供する介護サービスを調整する役割をする仕事です。このほかにも、介護サービスの質の管理やモニタリング、訪問介護員の指導も行います。
サービス提供責任者になるためには、介護福祉士実務者研修の修了者か介護福祉士の資格を保有する必要があります。サービス提供責任者は訪問介護事業所で働いており、訪問介護の現場で働きながら、管理業務と現場勤務の両方を担います。また、利用者さんの家族と他職種との連携が必要となるため、コミュニケーションが得意な人や問題解決能力が高い人が適しているでしょう。

介護支援専門員(ケアマネジャー)

介護支援専門員 は、ケアマネジャーとも呼ばれており、利用者さん一人ひとりのケアプラン(介護計画書)を作成しています。介護サービス提供事業所と利用者さんとの間に立ち、ケアプランを基にした、適切な介護サービスが受けられるように調整も行います。介護支援専門員が働く居宅介護事業者は、利用者さんが要介護認定を受けてから初めて訪れる窓口です。介護支援専門員になるためには、資格や実務経験が必要です。介護支援専門員になりたい方は、どのように資格取得を目指していくのか、計画的なスケジュールを立てるようにしましょう。

生活相談員

生活相談員 は通所施設や入居施設で働き、高齢者や障がい者の相談を受けたり、施設生活が快適に過ごせるように支援したりする職種です。サービス提供の連絡や入退所の調整、実習生の受け入れや、地域との交流など、幅広い場所で活躍できる仕事です。
生活相談員として働くには、一般的に社会福祉士や精神保健福祉士の資格が求められます。しかし、無資格でも許可されている場合や、介護福祉士や介護支援専門員の資格があれば働ける場合もあるため、各自治体に確認しましょう。

介護ドライバー

介護ドライバーは、利用者さんを車に乗せ、送迎する職種です。主にデイサービスやデイケアなどの施設と利用者さんの自宅間の送迎をします。事業所によっては介護職員の業務の1つとして送迎をする場合もありますが、この場合、資格は必要ありません。ただし、介護タクシー ドライバーとして働く場合、介護職員初任者研修以上の資格と普通自動車二種免許の資格が必要です。介護タクシーは、要介護1以上の高齢者が、介護保険を使って利用できます。
介護ドライバーは、運転中に利用者さんと会話をしたり、車の乗り降りの際など、身体的な介助を行ったりする機会もあります。こうしたことを通じて、信頼関係を築いていけることが魅力です。車の運転が得意な方やコミュニケーションが得意な方におすすめの職種です。

福祉用具専門相談員

福祉用具専門相談員 は、車椅子や手すり・スロープなど、高齢者に必要な福祉用具の選定や使い方、メンテナンスなどをする職種です。利用者さんのニーズに合わせて、最適な福祉用具をレンタルもしくは購入をサポートします。福祉用具専門相談員は、高齢者が快適な生活が送れるような環境を整え、日常生活を支える重要な役割をしています。

3.障害者福祉に関する6つの職種と仕事内容

障害者福祉に関する6つの職種と仕事内容

障害者福祉は、障がい者が社会で自立し、充実した生活を送れるように支援します。主な職種は次の6つです。

  • 生活支援員
  • 就労支援員
  • 障害児者居宅介護従業者(ホームヘルパー)
  • 相談支援専門員
  • サービス管理責任者
  • 手話通訳者

これらは障がい者の生活を支援でき、人の役に立つことでやりがいを感じられるでしょう。次から、詳しく解説します。

生活支援員

生活支援員 は、障がい者が施設内や自宅で生活するうえで困っている事柄を解決するためにサポートする職種です。具体的には、食事介助や掃除・買い物代行・外出支援など幅広く支援します。また、農業や工芸・織物などの作業の指導や利用者さんの生活相談も行います。
生活支援員が働く場所は、障害者支援施設や福祉ホームなどの施設です。障がい者が自分らしい生活を送れるようになり、日々の成長を感じられた際にやりがいを感じやすいでしょう。また、生活相談員はさまざまなサポートができる一方で、専門的な知識や技術が必要です。そのため、生活支援員になるためには、社会福祉士の資格が求められています。

就労支援員

就労支援員は、障害者福祉施設や発達障害者支援センターなどで働き、障がい者が社会で働けるように支援をする職種です。具体的には、障がい者の就職に向けた訓練やスキルアップの支援、就労先との調整、就労先で仕事が継続できるようにフォローします。また、就労継続支援施設で仕事をしている利用者さんを送迎する場合もあります。
就労支援員になるために資格は特に必要ないため、初めて障害福祉の分野で働きたいと考えている方でも仕事がしやすいといえます。また、高齢者・障がい者に共通した職種・資格もあり、働きながらスキルアップも望めるでしょう。

障害児者居宅介護従業者(ホームヘルパー)

障害児者居宅介護従業者(ホームヘルパー )は、障がい者の自宅に訪問し、日常生活を支援する職種です。食事や入浴、排せつの介助、移動の補助などを行い、障がいがあってもすみ慣れた家で生活し、自立した生活を送れるようにサポートします。また、利用者さんが地域で生活できるように家事援助や社会参加の支援もします。障害者居宅介護従事者基礎研修を修了している方のほか、介護福祉士や介護職員初任者研修を修了した方が、障害児者居宅介護従業者として働けます。

相談支援専門員

相談支援専門員 は、障がい者の相談に応じ、必要なサービスを調整する仕事です。利用者さんのニーズを把握し、最適な福祉サービスを提案します。また、障がい者が社会で自立できるように、生活支援や就労支援を行います。
相談支援専門員は、市町村や指定相談支援事業所で働き、多様な福祉サービスと連携しながら、障がい者の自立をサポートする重要な役割をしています。利用者さんの悩みや問題に寄り添い、解決策を提供できる点が魅力です。2024年4月から基幹相談支援相談センターの設置が市町村の努力義務になっていることから、今後もこの職種の需要が高まるでしょう。
相談支援専門員になるには、3〜10年の実務経験を積んだのち、相談支援従事者初任者研修を修了することで、受験資格が得られます。

サービス管理責任者

サービス管理責任者 は、障害者福祉サービス事業所において、サービスの質を管理し、さらに向上させるのが仕事です。利用者さんのニーズを把握し、サービス提供者と連携しながら、最適な支援を提供できるように調整します。また、スタッフの指導や業務の改善も行います。チームワークを重視しながら、職場全体を改善する力を養える点が力だといえるでしょう。
サービス管理責任者になるには、実務経験に加えて、基礎研修と実践研修を修了することが求められます。指定施設での実務経験の内容や年数、取得している資格などぞれぞれの状況により条件が異なります。

手話通訳士

手話通訳士の主な仕事は、言語機能・音声機能の障がい者や聴覚障がい者など、音声によるコミュニケーションが取りにくい方のサポートをすることです。日常生活や仕事で手話を使って通訳を行い、障がい者の社会参加を促進します。聴覚障がい者・言語障がい者と社会との架け橋となり、手話を通して利用者さんの生活を豊かにできる点が魅力です。
手話通訳士になるには「手話通訳技能認定試験」に合格する必要があります。病院や学校・企業・公共機関など、働く場所は多岐にわたりますが、仕事の依頼は不定期になることも少なくありません。そのため、手話通訳士としての仕事だけで安定した収入につなげるのは難しいといえるでしょう。

4.児童福祉に関する3つの職種と仕事内容

児童福祉に関する3つの職種と仕事内容

児童福祉は、子どもたちの健やかな成長と発達を支えるために、家庭や社会のなかでさまざまな支援をする分野です。虐待や貧困、発達など、問題を抱える子どもたちに対するサポートを行います。児童福祉の仕事には、主に次の3つの職種があります。

  • 児童福祉司
  • 保育士
  • 児童指導員

これらの職種は、子どもたちが安全で安心できる環境で育つことを助ける役割をしています。次から、詳しく解説します。

児童福祉司

児童福祉司は、子どもの福祉に関する専門的な相談業務をする職種です。家庭からの相談を受付け、必要な調査をしたうえで対応する仕事です。必要に応じて福祉施設や教育機関と連携・調整して、子どもの安全を守り、健全な育成をはかります。
児童福祉司は、市区町村の設置している児童相談所が主な勤務先です。児童福祉司になるためには、児童福祉司任用試験に合格し、都道府県から任用される必要があります。任用要件には、資格の取得や実務経験の必要など、複数の取得ルートがあります。児童福祉司の業務は多岐にわたりますが、子どもの成長や明るい未来を守れる点は、やりがいにつながるでしょう。

保育士

保育士は、0歳から6歳までの子どもを対象に、就学に向けて生活習慣を身につけたり、健全な育成を手助けしたりする専門職です。保護者、地域社会と連携しながら子どもの育成をはかる重要な役割を担っており、子どもの発達状態や家庭環境など、一人ひとりの状況を把握し、柔軟に対応することが求められます。
加配で保育園や幼稚園に配置されたり、専門施設などで障がい児と関わることもあるでしょう。
保育士になるには、保育士養成学校を卒業するか、保育士国家資格に合格する必要があります。実務経験も必要となるので、確認しておきましょう。

児童指導員

児童指導員は、児童養護施設や児童発達支援センター・障害児入所施設などで働き、家庭問題やいじめなどで児童福祉施設に暮らす子どもの成長をサポートする専門職です。生活指導や学習支援・心理的支援など、子どもの成長に関わるさまざまな業務を担当します。児童指導員になるためには、児童指導員任用資格が必要です。また、児童福祉司を目指して、キャリアアップすることも可能です。

5.医療福祉に関する5つの職種と仕事内容

医療福祉に関する5つの職種と仕事内容

医療福祉は、病気の人や高齢者、障がい者がより良い生活を送るために、医療と福祉の両面からサポートする分野です。以下は、医療福祉に関わる職種の一例です。

  • 看護師・准看護師
  • 理学療法士(PT)
  • 作業療法士(OT)
  • 言語聴覚士(ST)
  • 保健師

次から解説します。

看護師・准看護師

看護師・准看護師は、病院や福祉施設で患者さんの健康管理や療養上の世話をする職種です。病院だけでなく、介護施設やリハビリテーションセンター、保健所などさまざまな場所で活躍できます。主な仕事内容は、バイタルチェックや投薬など医師の指示に基づいた治療の補助や、入院している患者さんの生活全般のサポートです。患者さんや利用者さんの命を預かる責任のある仕事ですが、その分やりがいも大きいといえるでしょう。

理学療法士(PT)

理学療法士は、利用者さんや患者さんが自立した日常生活を送れるよう、けがや病気・障害によって低下した運動機能の回復や維持を支援する専門職です。病院やリハビリテーションセンター、介護施設などで働き、医師の指示のもとでリハビリテーションを実施します。患者さんの身体機能の回復や自立する過程を支えられる点が魅力です。

作業療法士(OT)

作業療法士は、患者さんの身体や心の障害に対して、日常生活に必要な動作を回復できるよう、手助けする専門職です。患者さんの「やりたいこと」を尊重し、その人らしい生活を送れるようにさまざまな角度から支援します。
作業療法士は、病院や保健所、児童発達支援センターなどで働けます。患者さんの小さな進歩を一緒に喜べる点が、作業療法士の魅力だといえるでしょう。

言語聴覚士(ST)

言語聴覚士は、脳卒中や事故の後遺症・発達・加齢などさまざまな原因により、言語や聴覚に障害を持つ人に対して、専門的な知識と技術で機能の回復と維持を支援する専門職です。言語訓練や発音指導、摂食・嚥下訓練などを行い、その人らしい生活を送れるようにサポートします。言語聴覚士は、人の話をじっくり聞くのが得意で、コミュニケーションを取るのが好きな方におすすめです。

保健師

保健師は、健康管理や病気の予防活動をする専門職です。乳幼児から高齢者まで、地域住民の健康を守る役割をしています。保健師は、保健指導や生活習慣病の予防、健康相談など多岐にわたり、ときには自宅へ訪問し関係機関と連携します。
保健師は「行政保健師」「学校保健師」「産業保健師」に分類され、働く場所もさまざまです。専門知識やスキルを活かして、地域社会に貢献できる魅力的な職種です。

6.福祉の専門職となる3つの資格

福祉の専門職となる3つの資格

福祉の仕事に就くためには、専門的な知識と技術が求められます。次の3つの「福祉士」は福祉の分野で働くための、基盤となる国家資格といえるでしょう。

  • 介護福祉士
  • 精神保健福祉士
  • 社会福祉士

それぞれの資格に求められるスキルや仕事内容を解説します。

介護福祉士

介護福祉士 は、高齢者や障がい者に対して、日常生活の支援をする介護のスペシャリストであり、介護現場で求められる資格の1つです。主な仕事内容は、利用者さんの身体介護や生活介護、利用者さんや家族からの相談や指導をすることです。資格を取得するには、介護福祉士実務者研修を修了し、3年以上の実務経験を積んだうえで、国家試験に合格する必要があります。
経験を積むことで介護リーダーとして働いたり、介護支援専門員や認定介護福祉士の資格を取得したりして、キャリアアップも目指せます。高齢化が進む社会において、ますます需要が高まる資格だといえるでしょう。

精神保健福祉士

精神保健福祉士 は、精神保健福祉法に定められた国家資格であり、精神障がい者の社会復帰や地域生活を支援する専門職です。精神障がい者やその家族の相談に応じ、適切な助言や支援をします。精神疾患や障がいを特別視せずに対応し、利用者さんの自己決定や気持ちを尊重することが大切です。また、医療機関や福祉施設、地域社会などと連携して、地域で安心して暮らせるようにサポートします。
精神保険福祉士は、学歴や実務経験によって取得ルートは異なりますが、一般養成施設で学べば最短1年で受験資格を取得することも可能です。

社会福祉士

社会福祉士 は、福祉サービス全般にわたる専門的な知識を持ち、相談支援をする専門職です。医療機関や福祉サービスと連携し、連絡・調整をするため「ソーシャルワーカー」と呼ばれる場合もあります。生活するうえで困難を抱える人をサポートし、問題を解決する役割をしています。
社会福祉士の資格を取得するには、福祉学を学び、実務経験を経て国家試験に合格する必要があります。学歴や実務経験によって取得ルートは異なりますが、国家試験は福祉系の大学を卒業していなくても、一般養成施設で1年以上学習し、相談援助の実務経験を積めば、受験可能です。通信過程もあるため、働きながらでも社会福祉士を目指せるでしょう。

7.福祉の仕事に関するよくある質問

福祉の仕事に関するよくある質問

福祉の仕事があり、自分でも働けるのか不安を感じるかもしれません。ここでは、福祉の仕事に関するよくある質問を紹介します。

福祉の仕事はどんな人に向いていますか?

福祉の仕事は人を支えるやりがいのある仕事ですが、誰でもできる仕事ではありません。福祉の仕事には、次のような方が向いているといえます。

  • 人の役に立ちたい気持ちのある人
  • 相手の気持ちに寄り添える共感力がある人
  • コミュニケーション能力が高い人
  • 忍耐力がある人
  • 常に学び続ける意欲がある人

このほかにも、体力があり判断力がある人も向いています。福祉の現場では、予期せぬ問題や困難な状況に直面するかもしれません。そのため、臨機応変に柔軟に対応できることも大切です。また、福祉の分野は常に変化しているため、新しい技術や知識を習得し続けることが求められています。

福祉の仕事は資格がなくても働けますか?

介護士や就労支援員・看護助手など、資格がなくても始められる福祉の仕事はあります。資格を持たない状態でも、業務を通して利用者さんの役立つことは可能です。ただし、介護の仕事であれば「認知症介護基礎研修」を修了する必要があります。資格を取得すれば、より専門的で幅広い業務ができるようになるでしょう。通信講座を利用すれば、働きながらでも取得できる資格もあります。

公的機関で働ける福祉の仕事はありますか?

福祉の仕事ができる公的機関は、福祉事務所や児童相談所、社会福祉協議会などがあります。公的機関で働くことで、地域社会全体に貢献できる点が魅力です。ただし、公務員として働くためには、福祉の資格を取得し、加えて公務員試験の合格が必要な職種もあります。自治体によって取得する資格は異なるため、市区町村の窓口で確認しておきましょう。

まとめ:福祉の仕事の種類は多い!自分に合った職種を見つけよう

まとめ:福祉の仕事の種類は多い!自分に合った職種を見つけよう

福祉の仕事は、困っている人の生活を支える重要な仕事です。高齢者福祉や障害者福祉・児童福祉・医療福祉の4つの分野とその分野に適した職種が存在しており、それぞれ専門的なサポートをしています。福祉職は、他者を支えることで自己成長を感じ、充実感を得られる大切な仕事といえるでしょう。
福祉の仕事には、資格がなくても働ける職種もあるため、福祉の仕事が初めての方でも就職しやすい業種もあります。はじめは資格や経験がなくても、働きながら学習し、資格を取得していくことも可能です。自分に合った職種を見つけ、福祉の世界で活躍してください。

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山本史子(Fumiko Yamamoto)

介護福祉士

デイサービスで約20年現場職員として経験。2007年に介護福祉士の資格を取得。「この施設にいると楽しい、また行きたい」と笑顔で帰ってもらえるデイサービスにしたいという思いで20年間利用者様のケアをしている。知的障害のある自閉症の息子がいるため、介護現場で働きながら、母親の立場から障がい者福祉にも関わっている。

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