介護士になるにはどうすればいい?取るべき資格と取得方法について

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超高齢社会の日本は、今後も高齢化が進むと予想され、介護士の需要は高まっています。また、ニーズの高さに相反して介護士は不足しているため、就職先に困らない職業といえます。

介護士になるには資格は必須ではありません。しかし、正社員として働いていくつもりがあるのであれば、国家資格である介護福祉士の資格は取得しておいたほうが何かとメリットがあるので良いでしょう。

ここでは、介護福祉士になるメリットや資格取得の方法についてご紹介します。

    介護職は無資格でも勤務可能

    介護業界は人員不足に苦しんでいる施設が多いこともあり、未経験無資格でも雇用している企業は少なくありません。また、年齢についても寛容で、30代、40代の未経験者であっても正社員への道が開けるのが介護職の特徴であり、メリットであるといえるでしょう。

    また、施設によっては、入社後に受講料の補助など、資格取得への支援をしているところもあります。しかし、入社前に資格を持っていることで、応募できる求人の数が増えることも事実です。

    介護の仕事をする資格

    介護に関する資格には、「介護職員初任者研修」や「介護福祉士」「介護支援専門員(ケアマネジャー)」など、仕事別に多種多様な資格があります。2018年には約59時間と修了試験で取得できる生活援助従事者研修も新設されました。

    ここでは、実際に食事介助や排泄、衣服の着脱などの身体介護や、家事、買い物代行といった生活援助を担う際に役立つ資格を紹介します。

    介護職員初任者研修

    介護職員初任者研修は、かつて「ホームヘルパー2級」といわれていた資格のことです。
    施設によっては、この介護職員初任者研修を取得していることを条件に掲げているところがありますので、あらかじめ取得しておくと会社を選ぶ際の幅が広がるでしょう。

    また、事前に取得していれば、介護士の仕事に対するイメージを事前に抱くことができ、右も左もわからぬまま介護の世界に飛び込まずに済みます。

    この資格を取得するには、初任者研修講座を130時間受け、修了試験で合格しなくてはなりません。初任者研修講座には受講条件がないので、誰でも受けることができます。通常この資格の次に介護福祉士実務者研修資格を取得します。

    介護福祉士

    長期的に介護士として働き続けるつもりがあるのであれば、国家資格の介護福祉士取得を目指すことをおすすめします。介護福祉士は、介護資格の中で唯一の国家資格です。

    介護福祉士の資格取得者には、高齢者向け施設だけではなく、身体障害者療養施設や児童福祉施設からの求人が多くあります。それだけ、介護のプロとして、外部から信頼してもらえる資格だといえるでしょう。

    この資格を取得するには、福祉に関する専門知識と介護技術が必要となります。次項から、介護福祉士の資格について、さらに詳しく紹介いたします。

    介護福祉士資格を取得する3つのメリット

    介護福祉士資格を取得すると、大きく以下の3つのメリットがあります。

    メリット1 転職先の選択肢が増加する

    介護福祉士資格を必須としている求人も少なくないため、選択肢を広げられるので、転職時に選べる求人数が増加します。自分に適した職場を探せるでしょう。

    メリット2 給与が高くなる

    介護福祉士資格を取得することで、給与に資格手当が上乗せされる職場もあるため、給与面でのメリットがあるでしょう。

    メリット3 キャリアアップを狙える

    介護福祉士資格を持っていなければ就けないポジションも多いため、自身のキャリアアップが可能になります。

    介護福祉士資格を取得する3つのルート

    実際に介護福祉士資格を取得するためには、大きく分けて「実務経験ルート」「養成施設ルート」「福祉系高等学校ルート」の3つがあります。それぞれについて詳しく紹介します。

    実務経験ルート

    「実務経験ルートは、病院や介護施設で働きながら国家試験の受験を目指すものを指します。

    受験資格を得るためには、実務経験3年以上と「介護福祉士実務者研修」を修了していることが必須条件になるため、最低でも取得までに3年かかってしまいます。

    ただし、働きながら受験資格を得られて資格取得を目指せるため、収入を減らすことなく取得を目指せます。
    異業種から未経験で介護職へ転職したいと考えている人にとっては、最も目指しやすいルートだといえるでしょう。

    <このルートに向いているのは...すでに社会人の方>

    すでに社会人の方は、未経験・無資格から働ける施設に入り、3年後に受験資格を得る実務経験ルートが一般的です。

    取得までに時間はかかりますが、学校に通い直すことなく取得を目指せます。多額の費用負担がなく、収入も途絶えさせることなく取得できるのがメリットです。

    <資格取得の試験について>

    介護福祉士の試験には、「筆記試験」と「実技試験」の2つがありますが、実務経験ルートの人は実務経験が3年以上あることと「実務者研修」を修了していることから、実技試験が免除されます。

    筆記試験対策は、市販されている問題集やテキストを用いて独学で進めることもできます。

    独学で勉強を進めるのが難しい場合は、通信講座を活用する方法もあります。
    カリキュラムを終えるまでにかかる時間は、およそ4~6ヵ月。通える余裕がある場合は、1ヵ月半程度で試験の要点を押さえられる通学の短期コースを利用する選択肢もあります。

    養成施設ルート

    高等学校卒業後、国が指定した介護福祉士養成施設で学ぶことで資格取得を目指すルートです。

    養成施設は専門学校、短期大学、大学のいずれかとなります。高等学校卒業後、2年以上通うことで介護福祉士の受験資格を得られます。

    なお、福祉系大学や社会福祉士養成施設・保育士養成施設を卒業している人は、1年以上通えば受験資格を得られます。

    <このルートに向いているのは...高校生>

    じっくりと学校に通う時間とお金があるのであれば、こちらのルートもいいでしょう。学校で福祉のことをしっかりと学び、卒業後に受験資格が得られます。

    <資格取得の試験について>

    2017年3月31日までに介護福祉士養成施設を卒業した者については、試験なしで資格が取得できましたが、
    「社会福祉士及び介護福祉士法等の一部を改正する法律」の施行により、2017年4月1日から介護福祉士養成施設卒業者も、介護福祉士となるには介護福祉士試験に合格しなければならないこととなりました(※)。

    試験は筆記試験のみとなります。

    ※2017年4月1日から2022年3月31日までに介護福祉士養成施設を卒業した者については、試験に合格しなくても、卒業年度の翌年度から5年間は介護福祉士となる資格を有する者とする、経過措置が設けられています。

    福祉系高等学校ルート

    転職者はあまり選ばないルートですが、福祉系高等学校、福祉系特例高等学校を卒業して受験資格を得る方法もあります。

    <このルートに向いているのは...中学生>

    高等学校で学ぶべき課程も修めた上で受験勉強を進める必要があるため、最短ルートとなりますが、当然楽ではありません。
    希望する進路が変わる可能性も踏まえた上で判断することが大切です。

    介護福祉士になるための費用・期間

    介護福祉士になるためのルートのうち、最も費用がかからないのは実務経験ルートです。こちらは、筆記試験対策をどのようにして行うかによりますが、資格取得までにかかる費用はおよそ10万~20万円程度です。

    養成施設ルート、福祉系高等学校ルートは、通う学校によって費用が変動します。2年間の専門学校、または4年制大学として100万~400万円程度、福祉系高等学校では200万~400万円程度が目安です。

    介護福祉士の国家試験は年1回

    前項でご紹介した3つのルートによって、受験資格を得たら、国家試験を受験します。
    介護福祉士の国家試験は毎年1回。筆記試験が1月下旬に、実技試験が3月下旬に行われます。受験資格は卒業見込みでも得られるため、学生は卒業年の受験が可能です。

    学校に通うわけではない実務経験ルートの場合、3年の勤務を終えていないといけないため、勤務の開始時期により取得までにかかる時間が変わります。
    最短での受験を目指したいのであれば、秋口~年内に働き始められるようにするといいでしょう。

    筆記試験の日程・内容

    介護福祉士の筆記試験は、毎年1月下旬に行われます。
    以下の試験科目11科目と、「人間と社会」「介護」「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」の4領域の知識および技術を横断的に問う問題を、事例形式で出題する総合問題からなる、計125問が出題されます。回答はマークシート方式です。

      <試験科目>

    • (1)人間の尊厳と自立、介護の基本
    • (2)人間関係とコミュニケーション、コミュニケーション技術
    • (3)社会の理解
    • (4)生活支援技術
    • (5)介護過程
    • (6)発達と老化の理解
    • (7)認知症の理解
    • (8)障害の理解
    • (9)こころとからだのしくみ
    • (10)医療的ケア
    • (11)総合問題

    配点は1問1点の125点満点で、合格基準は総得点の約60%。また、11科目すべてに得点がなければ合格できません。

    合格率は2017年度が70.8%、2016年度が72.1%、2015年度が57.9%でした。

    合格後には介護福祉士の登録を

    介護福祉士になるには、国家試験合格後、自分で資格登録をする必要があります。登録先は公益財団法人社会福祉振興・試験センターです。

    試験に合格しただけでは介護福祉士を名乗ることができないため、忘れずに登録を行いましょう。

    介護士としてのキャリアアップを目指すなら介護福祉士を目指そう

    介護士としてキャリアアップをしていきたいと考えているのであれば、国家試験である介護福祉士の取得は必須といって良いでしょう。

    キャリアアップの一例としては、介護士から介護主任(介護リーダー)、施設長というステップアップを目指すことが可能です。
    ポジションが上がることで、介護の知識以外にマネジメントスキルなども必要になりますが、年齢を重ねて体力が衰えても、働き続けやすいともいえます。

    介護福祉士は介護職のプロ。ぜひ、資格の取得を目指してみてください。

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