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介護福祉士の資格でできる仕事には何がある?主な転職先について解説

公開日:2024.08.21 更新日:2024.08.21
介護福祉士の資格でできる仕事には何がある?主な転職先について解説

介護の専門資格である介護福祉士を取得することで、無資格の状態に比べて、より多様な仕事を行えるようになります。また、介護福祉士の資格を取得すると、就職・転職でも有利です。

この記事では、介護福祉士の資格でできる仕事には、どのようなものがあるのかについて、詳しく解説します。また、介護福祉士の資格を持っている方が就職・転職できる職場についても取り上げるので、介護福祉士の取得を検討している方は、ぜひご覧ください。

1. 介護福祉士の仕事内容

介護福祉士は、高齢者や障害者の方々が自立した生活を送れるよう、身体介護、生活支援、相談対応など幅広いサポートを行う専門職です。国家資格を持ち、専門知識と技術を生かして、サービス利用者の方一人ひとりに合わせた支援を提供します。医療機器の操作やリハビリテーション、認知症患者の方への対応、ターミナルケアなど高度な技術も必要です。

また、介護職員に対して、介護の基本知識・技術や安全な介護の仕方、利用者さんへの接し方などの指導も行います。チームリーダーとして、スケジュールの管理、職員間の連携、業務分担、指導・育成、職場環境の改善なども大切な仕事です。

介護福祉士は、介護に関する専門知識と技術はもちろん、コミュニケーション能力、観察力、柔軟性、思いやり、チームワークといったスキルも求められます。人の役に立ちたい、介護に興味があるという方にとって、やりがいのある仕事と言えるでしょう。

1-1. 介護福祉士は転職でも有利になりやすい資格

介護福祉士は、介護に関する専門知識と技術を習得していることを証明する国家資格です。転職活動において、即戦力として活躍できることをアピールできます。介護業界は人材不足が深刻化しており、転職市場において介護福祉士の資格は非常に有利と言えるでしょう。

介護福祉士資格を歓迎する求人は数多くあります。特別養護老人ホームをはじめ、介護老人福祉施設、グループホーム、訪問介護事業所、デイサービスなど幅広い介護施設で働くことが可能です。

また、介護福祉士資格は、特定処遇改善加算の対象となるため給与アップにもつながります。特定処遇改善加算とは、介護職員の処遇改善を目的とした加算で、介護福祉士資格を持っている職員は、一定の条件を満たすと給与に上乗せされます。選考が有利になるだけでなく、より良い待遇で働ける可能性が高いでしょう。

2. 介護福祉士が転職できる主な職場

国家資格である介護福祉士は、専門知識と介護技術により、さまざまな職場で活躍できます。以下では、介護福祉士が介護に携わる場所として代表的な職場をご紹介します。

2-1. 施設型の介護サービス

高齢者の方々が安心して生活できる環境を提供しているのが、施設型の介護サービスです。利用・入居条件やサービスの内容は施設によって異なります。

主な施設型の介護サービスは下記の通りです。

・特別養護老人ホーム
要介護3以上の方が入所し、食事、入浴、排せつなどの日常生活動作の介助や機能訓練、健康管理、療養上の世話などが主な仕事です。

・介護老人保健施設
医師や看護師、理学療法士など他職種と連携しながら、日常生活動作の介助や機能訓練、リハビリ、医療的ケアなどを行います。

・介護療養型医療施設(療養病床)
医療保険と介護保険の両方を利用できる施設です。医療と介護の両方の知識と技術を持つ介護福祉士が活躍できる場です。

・ケアハウス(軽費老人ホーム)
ケアハウスでは、家庭での生活が難しい60歳以上の方々が生活を送ります。食事、入浴などの日常生活動作の支援をはじめ、介護予防教室の企画・運営などが主な仕事です。

・介護付き有料老人ホーム
介護付有料老人ホームは、食事や入浴などの介助を行います。介護が必要になった場合も施設内で介護を受けることができる施設です。

・グループホーム
グループホームは、5~10人程度の高齢者が共同生活を送る小規模な施設で、家庭的な雰囲気の中、自立した生活を目指した支援を行います。

・サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅は、高齢者が自立した生活を送るための賃貸住宅です。安否確認や生活相談、食事の提供、生活支援などさまざまなサービスを提供します。

医師や看護師など医療系スタッフの配置は施設によりますが、介護福祉士はどの施設にも必要とされることが一般的です。

2-2. 居宅型の介護サービス

自宅で生活する方を対象とした居宅型の介護サービスは、下記の3つに分類されます。

・訪問介護
利用者の方のご自宅に訪問し、身体介護、生活援助、家事支援などを行います。利用者さん一人ひとりの状況に合わせた個別支援が求められるため、柔軟な対応力が必要です。

・通所介護(デイサービス)
日中に利用者の方を施設に迎え、食事、入浴、リハビリテーションなどのサービスを提供します。利用者の方の自立支援や介護予防に重点を置いています。

・短期入所(ショートステイ)
特別養護老人ホームなどの施設を、短期間だけ利用する方に向けた介護サービスです。短期入所生活介護と、医療的ケアなどを提供する短期入所療養介護に分けられます。

上記以外にも、福祉用具のレンタルや販売サービスなどを介護福祉士が兼任するケースもあります。

2-3. 障害者向けの支援施設

介護福祉士が活躍する場は、高齢者福祉施設だけではありません。障害者向けの支援施設で活躍している介護福祉士の方もたくさんいます。

支援施設に入所する障害者の方に対し、入浴・排せつ・食事の介助、生活に関する相談支援などが主な仕事です。施設入所支援や生活介助、自立訓練、就労移行支援など日常生活上で必要なさまざまな支援を行います。利用者さんそれぞれの障害度や成長発達過程を踏まえた支援が求められます。

障害者支援施設とは

3. 介護の現場以外で介護福祉士が活躍できる仕事

専門性の高い介護スキルを持つ介護福祉士は、介護現場でのリーダーとして活躍できるのはもちろん、さまざまな場所で役立つスキルとして注目されている国家資格です。介護の現場以外で介護福祉士が活躍できる仕事として、介護福祉士養成施設や福祉系高校の教員、介護職員初任者研修・実務者研修の講師などがあげられます。

介護に関する専門知識を持つ教員・講師が求められている介護福祉士養成施設や福祉系高校は、介護福祉士の職場の1つです。介護福祉士の実務経験を持つ教員が、講義をはじめ技術指導や実習などを行っています。介護現場での実践経験に基づいた指導は、学生にとって貴重な学びと言えます。

介護系学校・養成施設の教員になるためには、各施設の規定に沿った能力が必要です。特に、以下の「介護領域における一貫性・統一性を持った科目の編成等を行うことについて責任を有する者」と認められるキャリアがあれば就職しやすいでしょう。

専任教員のうち1人は、次のいずれの条件も満たす者として、領域「介護」における一貫性・統一性を持った科目の編成等を行うことについて責任を有する者であること。

○ 介護福祉士の資格を取得した後5年以上の実務経験を有する者
○ 厚生労働大臣が別に定める基準を満たす講習会(介護教員講習会)の修了者その他その者に準ずる者として厚生労働大臣が別に定める者

(引用:厚生労働省「専任教員に係る基準の見直し」
/ https://www.mhlw.go.jp/bunya/seikatsuhogo/dl/shakai-kaigo-yousei02_0002.pdf/引用日2024/2/13)

また、介護福祉士資格を保有していると、福祉用具専門相談員にもなれます。福祉用具専門相談員は、高齢者や障害者が必要とする福祉用具の選定や使い方についてアドバイスを行う仕事です。専門職である福祉用具専門相談員は、各都道府県の指定を受けた研修事業者が実施している講習を受講し、合格する必要があります。

そのほかにも、介護保険制度の相談員や介護予防教室の講師、介護関連企業の営業職など幅広い職種で活躍できます。

4. 介護福祉士の資格を生かせる職業

国家資格である介護福祉士は、介護の現場だけでなく保育士や社会福祉士の仕事にも役立てられる資格です。介護福祉士の資格を保有することで、保育士や社会福祉士の資格取得の際に免除される要件があります。

以下では、保育士と社会福祉士について、その資格を取得する方法を解説します。保育士や社会福祉士の仕事に興味がある方は、ぜひご一読ください。

保育士
指定保育士養成施設を卒業するか、一定の要件を満たした上で保育士試験に合格することで、保育士資格を取得できます。介護福祉士の方が保育士の資格を取得する場合、保育士試験の「社会的養護」「子ども家庭福祉」「社会福祉」の3科目の受験が免除されます。

社会福祉士
社会福祉士になるためには、福祉系の大学・短期大学もしくは社会福祉士指定養成施設などに通い、指定の科目を履修し、課程を修了する必要があります。

自分自身の興味や目標に合った職業を選択し、介護福祉士の資格を有効活用してください。

「社会福祉士」「介護福祉士」はどんな資格?違いや資格取得方法も

まとめ

介護福祉士の資格を取得することにより、介護に関する専門性を施設側に証明することが可能です。介護福祉士の資格を持つ職員は、現場においてチームのリーダーとしての役割が期待されています。介護の現場でステップアップするための資格として、介護福祉士は代表的な資格です。

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※当記事は2023年2月時点の情報をもとに作成しています

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