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介護の未来ラボ -根を張って未来へ伸びる-

障害関係

失語症

失語症とは、言語の障害で、構音障害とは別のもの。言語中枢が障害され、主に言葉の表出が障害される「運動失語」、言葉の理解ができない「感覚失語」、品物の名前など呼ぶことが困難となる「失名詞失語」、復唱ができなくなる「伝道失語」などのほか、言語機能が全般的に障害を受けた「全失語」があります。発語の訓練、文字などでの対応訓練、ジェスチャーなどの代償的コミュニケーション訓練により、社会生活の自立を目指すことができます。

福祉用具

福祉用具とは、車いすなどの生活自立支援の道具の総称。介護保険制度では、福祉用具は貸与(貸し出し)を原則とし、貸し出し(使い回し)に馴染まない入浴関連や排せつ関連種目、移動用リフトのつり具などの種目は購入(特定福祉用具販売)の対象となっています。障害者総合支援法では、障害者の自立支援を目的した用具は「補装具」といいます。介護保険の被保険者では、介護保険の福祉用具が優先され、義眼など障害者に特有の品目については補装具が支給されます。

生活支援員

生活支援員は、大きく分けて二種類あります。一つは、認知症などで判断能力が低下した高齢者等を対象に、権利擁護の観点から、サービス利用の援助や金銭管理などを行う職種です。社会福祉協議会などが実施する日常生活自立支援事業で、「専門員」が作成する計画等に基づき、具体的な事務を担当します。もう一つは、生活介護や就労移行支援などの障害福祉サービス事業所に、相談援助、入退所の手続き等の連絡調整、入浴排せつ食事介助等の担当者として配置される職種です。名称は同じですが、それぞれ職種が異なりますので、混同しないよう注意が必要です。

サービス管理責任者(サビ管)

サービス管理責任者(サビ管)とは、障害者総合支援法により、個別支援計画を作成し、関係機関との調整や、サービス提供職員に対する指導や助言を行います。略称は「サビ管」。障害者に対する直接支援・相談支援などで実務経験があり、相談支援従事者初任者研修と、サービス管理責任者研修を受講している要件をすべて満たした人が担当します。

監修者永嶋 昌樹(ながしま まさき)

現職:日本社会事業大学社会福祉学部 准教授(「高齢者福祉論」「介護過程の展開と実践」)

略歴:社会福祉事業団に就職後、特別養護老人ホーム介護職員、在宅介護支援センター相談員・介護支援専門員(ケアマネジャー)など約12年間の現場実務を経て、大学の専任教員として福祉専門職養成に携わる。

学位資格:博士(社会福祉学)、介護福祉士、社会福祉士

社会活動:公益社団法人東京都介護福祉士会会長、介護福祉士国家試験委員、東京都介護保険審査会委員など

著書:『保育・福祉のための社会福祉援助技術事例研究』(共著, 建帛社)、『これからの訪問介護と施設介護の視点』(共著, ぎょうせい)、『アクティブラーニングで学ぶ介護過程ワークブック』(共著, みらい)、『介護教育方法の理論と実践』(共著, 弘文堂)など

制作/エディポック

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