脱水症状とは、体内の水分量・体液量が欠乏して起こる、口渇、意識障害などを伴う症状。水分摂取不足や発熱、下痢や利尿剤の効用、高温多湿の環境、その他心理的な要因があります。高齢者は体内に水分を貯蔵しにくくなり、呼気や発汗による水分放出(不感蒸泄)で、寝たきりの状態でも容易に脱水症状に陥ります。排せつ障害で水分摂取を抑え、口渇を感じにくい人については、定期的に飲水など水分補給を促し介助して脱水を予防します。
●関連用語
監修者:永嶋 昌樹(ながしま まさき)
現職:日本社会事業大学社会福祉学部 准教授(「高齢者福祉論」「介護過程の展開と実践」)
略歴:社会福祉事業団に就職後、特別養護老人ホーム介護職員、在宅介護支援センター相談員・介護支援専門員(ケアマネジャー)など約12年間の現場実務を経て、大学の専任教員として福祉専門職養成に携わる。
学位資格:博士(社会福祉学)、介護福祉士、社会福祉士
社会活動:公益社団法人東京都介護福祉士会会長、介護福祉士国家試験委員、東京都介護保険審査会委員など
著書:『保育・福祉のための社会福祉援助技術事例研究』(共著, 建帛社)、『これからの訪問介護と施設介護の視点』(共著, ぎょうせい)、『アクティブラーニングで学ぶ介護過程ワークブック』(共著, みらい)、『介護教育方法の理論と実践』(共著, 弘文堂)など
制作/エディポック
介護用語を一覧から探す
●食事介助・口腔ケア
●入浴介助・更衣介助
●排泄介助
●移動介助・移乗介助
●その他介助に関する用語
●認知症に関する用語
●福祉・介護の理念と原則
●介護職の業務に関する基本的用語
●医行為・感染対策
●介護サービス、施設・事業所等
●専門職種・資格
●日常業務に関する知識