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介護の未来ラボ -根を張って未来へ伸びる-

食事介助・口腔ケア

介護食

介護食とは、介護や支援、援助が必要な人が、できるだけ安全に口から食べることができるよう、調理方法などに工夫を加えた食事のことです。食べ物の飲み込みや消化機能に課題がある場合に提供し、食べ物を1㎝から5mmほどに刻むものを「刻み食」、主食をミキサーでペースト状や液体状にし、とろみ剤を加えたものを「ミキサー食(ペースト食)」、具のない汁や重湯など液状、噛まずに飲める食事を「流動食」と呼びます。なお、刻み等の工夫を加えない一般的な状態の食事は「常食」と呼びます。

経管栄養法(経鼻経管栄養・鼻腔栄養)

経管栄養法とは、栄養を補うため、消化管に栄養剤を注入する医療処置のことです。尊厳保持の観点から、口から食事を摂り栄養を補給することを原則としますが、それが著しく困難で、必要な食事摂取量が確保できないが消化機能が働く人に行います。鼻から管を胃に栄養剤を入れる方法を「経鼻経管栄養(または経鼻胃管)」といいます。

胃ろう(胃瘻)

胃ろう(胃瘻)とは、口から食事の摂取や栄養補給が困難な人に行う栄養補給法のひとつです。外科的手術によりお腹の皮膚から胃に通す穴(ろう孔)を開け、胃に管を挿入し留置して、経管栄養食を注入します。同様に食道に行う場合を「食道ろう」、腸に行う場合を「腸ろう」と呼びます。栄養を注入する管(カテーテル)を固定する方法には、バルーン型とバンパー型があります。
※胃ろうは「経皮内視鏡的胃ろう造設術」と呼ばれ、Percutaneous Endoscopic Gastrostomyの頭文字からPEGと略されます。

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監修者永嶋 昌樹(ながしま まさき)

現職:日本社会事業大学社会福祉学部 准教授(「高齢者福祉論」「介護過程の展開と実践」)

略歴:社会福祉事業団に就職後、特別養護老人ホーム介護職員、在宅介護支援センター相談員・介護支援専門員(ケアマネジャー)など約12年間の現場実務を経て、大学の専任教員として福祉専門職養成に携わる。

学位資格:博士(社会福祉学)、介護福祉士、社会福祉士

社会活動:公益社団法人東京都介護福祉士会会長、介護福祉士国家試験委員、東京都介護保険審査会委員など

著書:『保育・福祉のための社会福祉援助技術事例研究』(共著, 建帛社)、『これからの訪問介護と施設介護の視点』(共著, ぎょうせい)、『アクティブラーニングで学ぶ介護過程ワークブック』(共著, みらい)、『介護教育方法の理論と実践』(共著, 弘文堂)など

制作/エディポック

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