●地域共生社会
地域共生社会とは、国・自治体等の制度やサービスの有無にかかわらず、地域住民や多様な主体が参画し、住民同士の支え合いによって地域のさまざまな課題への対応を目指す社会のこと。背景には、高齢化や人口減少、介護・育児など複合的な課題を抱える世帯の増加があります。
●自立支援
自立支援とは、社会福祉サービスが果たす役割の基本的理念。サービス利用者の主体性を尊重し、利用者の意思に基づいた日常生活を送ることができるように支援することを指します。ADLやIADLの自立だけではなく、日常生活のあらゆる場面において意識することが求められます。
●ユニットケア
ユニットケアとは、特別養護老人ホームなどで、居室をいくつかのグループ(ユニット)に分け、少人数の「なじみの関係」の中で介護を行う手法です。少人数の建物、かつ原則「個室」で提供されます。施設内において、できるだけプライバシーを確保し、自宅に近い環境を創出すること等を目的としています。従来の多床室(複数人の共同居住)でのケアから、利用者の個性や個別性を尊重するため、ユニットケア・個別ケアが推奨されています。
監修者:永嶋 昌樹(ながしま まさき)
現職:日本社会事業大学社会福祉学部 准教授(「高齢者福祉論」「介護過程の展開と実践」)
略歴:社会福祉事業団に就職後、特別養護老人ホーム介護職員、在宅介護支援センター相談員・介護支援専門員(ケアマネジャー)など約12年間の現場実務を経て、大学の専任教員として福祉専門職養成に携わる。
学位資格:博士(社会福祉学)、介護福祉士、社会福祉士
社会活動:公益社団法人東京都介護福祉士会会長、介護福祉士国家試験委員、東京都介護保険審査会委員など
著書:『保育・福祉のための社会福祉援助技術事例研究』(共著, 建帛社)、『これからの訪問介護と施設介護の視点』(共著, ぎょうせい)、『アクティブラーニングで学ぶ介護過程ワークブック』(共著, みらい)、『介護教育方法の理論と実践』(共著, 弘文堂)など
制作/エディポック