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介護職員初任者研修の費用・期間|費用を抑えて受講する方法も

公開日:2023.05.24 更新日:2023.05.25
介護職員初任者研修の費用・期間|費用を抑えて受講する方法も

介護職員初任者研修を受けるためには、約6万円〜15万円の費用を通常は支払う必要があります。スクールによって受講料に差はありますが、研修の内容には大きな違いはありません。受講料に差が生じる理由は、教室の立地などが影響しています。

この記事では、介護職員初任者研修の費用を抑えて受講する方法を解説します。また、介護職員初任者研修の受講期間についても紹介するため、介護の資格に興味のある方は、ぜひご覧ください。

1. 介護職員初任者研修の費用

介護職員初任者研修の費用は、受講するスクールによって異なります。研修費用の相場は約6万円〜15万円です。

特別なキャンペーンを行ったり、時期によって割引価格で受講できたりするなど、お得なサービスを行っているスクールもあります。また、スクールの主催者が介護施設などを運営している場合は、受講後に職員として働くことを条件に受講費用を安く設定するところも見られます。資料請求や見学を行い、複数のスクールの違いを確認した後に契約するスクールを決めるとよいでしょう。

国・自治体の給付金やハローワークの職業訓練などを利用することも、支出を抑える1つの方法です。さまざまな支援制度やスクールのキャンペーンを調べて、研修の受講計画を立てましょう。

1-1. 受講内容に差がある?

受講費用はスクールごとに異なるものの、修了までの受講内容はどのスクールに通っても、ほぼ同じです。介護職員初任者研修の科目および研修時間数は、厚生労働省によって下記の通り決められています。

【研修科目及び研修時間数】

1.職務の理解 6時間
2.介護における尊厳の保持・自立支援 9時間
3.介護の基本 6時間
4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携 9時間
5.介護におけるコミュニケーション技術 6時間
6.老化の理解 6時間
7.認知症の理解 6時間
8.障害の理解 3時間
9.こころとからだのしくみと生活支援技術 75時間
10.振り返り 4時間
合計 130時間

(引用:厚生労働省「介護員養成研修の取扱細則について」
/ https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000331389.pdf 引用日2023/03/10)

スクールによって研修の受講費用に差が生まれるのは、学習内容以外の部分が関係しています。受講料が安いからといって、「研修の科目を十分に満たしていない」「受講時間がカリキュラムより短い」など、資格取得に不利となる差は生じません。

2. 介護職員初任者研修の受講費用に差が生じる理由とは?

介護職員初任者研修講座の内容は、どのスクールも厚生労働省が定めるカリキュラムに沿って行うものの、受講費用はスクールによって数万円の差があります。ここでは、スクールごとに介護職員初任者研修受講の費用に差が生じる理由について解説します。

2-1. 教室の立地

介護職員初任者研修の受講費用がスクールごとに異なる理由として、教室の立地が関係しています。主要路線の駅やバス停の近くなど立地のよい教室は、賃料も比例して高い場合が多く、運営コストに負担がかかります。

運営コストの関係上、利便性の高い立地の教室は受講費用が高く、駅やバス停から遠い郊外の教室は受講費用が安く設定されることが一般的です。スクールを選ぶときは、「利便性の高さか」「受講費用の安さか」どちらを優先するのか考えておきましょう。

2-2. 日程・振替授業

介護職員初任者研修の受講費用が高いスクールでは、日程変更・振替授業など柔軟な対応をしてくれるところが多い傾向です。

日程変更・振替授業とは、急な仕事や用事で予定していた授業が受講できないとき、別日に振り替えることができる制度です。振替可能な回数はスクールごとに設定されています。

仕事や育児・介護などと両立しながら、介護職員初任者研修を受講する方にとって、日程変更・振替授業の制度は非常に便利な制度です。「振替が別料金のところ」「回数無制限で行えるところ」など、スクールによって対応はさまざまなため契約前に確認しましょう。

2-3. スクール開講の目的

介護人材の確保をスクール開講の目的としている場合、介護職員初任者研修の受講費用を安く設定していることがあります。介護職員初任者研修のスクール運営と人材確保を同時に行うパターンとは、スクールの運営法人が介護施設や人材紹介会社である場合です。

介護職員初任者研修の提供から人材確保までを一貫して行うことは、初期投資の費用が大きくなるものの、人材確保が難しい現代では、人材確保の効率的な方法となっています。低い受講料の設定で受講者を集めて、一人前の介護人材として育成することで、事業の安定・拡大を介護施設や人材紹介会社は図れます。

3. 介護職員初任者研修の費用を抑えて受講する4つの方法

支出を減らして介護職員初任者研修を受講するには、給付金制度や支援事業など、いくつかの方法が考えられます。ここでは、介護職員初任者研修の費用を抑えて受講する方法について、主な4つの方法を紹介します。

3-1. ハローワークを活用する

介護職員初任者研修の費用を抑えて受講する方法として、まずハローワークの支援制度の利用が考えられます。ハローワークでは、いくつか条件がありますが、無料の職業訓練を実施しています。介護職員初任者研修以外の職業訓練も充実しており、多くの求職者が利用する制度です。

また、一定の条件をクリアすると、給付金を受けながら職業訓練に参加することも可能です。介護職員初任者研修を受講した後、資格を活用した再就職や転職を考えている方は、ぜひハローワークの支援制度の利用を検討してみてください。

(出典:厚生労働省「求職者支援制度のご案内」
/ https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyushokusha_shien/index.html

3-2. 教育訓練給付制度を活用する

厚生労働省は、介護職員初任者研修を含む教育訓練の受講に対して、教育訓練給付制度を設けています。教育訓練給付制度とは、厚生労働省の指定する講座の受講費用を一部給付金として支給する制度です。一定の条件を満たすことで、教育訓練給付金を受ける対象となり、受講費用の一部を支給されることとなります。

申請手続きはハローワークを通して行うため、気になる方はお住まいの地域を管轄するハローワークに問い合わせましょう。

(出典:厚生労働省「教育訓練給付制度」
/ https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html

3-3. 自治体や施設の支援事業を活用する

介護職員初任者研修の受講を支援する自治体や、施設の制度を活用するのもおすすめです。受講費用に充てるための給付金を支給したり、受講費用の安いスクールを開講したりするなど、具体的な支援内容は提供する自治体や施設によって異なります。

自治体の提供する支援制度は、いくつか決められた条件をクリアする方を対象として補助金・助成金を支給する場合もあります。また、支援事業の申請時に書類審査や面接などを実施する自治体・施設もあるため、リサーチや準備は欠かせません。詳細な支援内容・手続きについては、自治体や施設に直接問い合わせて確認しましょう。

3-4. キャンペーンを活用する

スクールごとに開催するお得な割引キャンペーンを活用して、介護職員初任者研修の受講費用を抑えるのも1つの方法です。受講費用の割引制度として、「友達紹介割引」や「説明会参加割引」「シーズン割引」などが挙げられます。

割引の金額は、キャンペーンによって異なります。また、キャンペーンの対象者や割引条件もスクールが独自に設定するものであるため、資料請求を行ったり説明会に参加したりして、情報収集しましょう。

4. 介護職員初任者研修の受講期間

介護職員初任者研修のカリキュラムによると、資格取得までに「合計130時間の研修」と「レポート提出・修了試験」などが必要となっています。短期期間で集中的に受講すれば3週間程度で資格取得が可能なものの、受講期間として3か月程度かかることが一般的です。

介護職員初任者研修の受講期間は、通うスクールや選ぶコースによっても異なります。また、完全通学制のコースだけではなく、通信講座併用のコースもあり、通学時間を短縮したい方におすすめです。通信講座に関しては、下記の記事で詳しく解説しているため、ご覧ください。

介護職員初任者研修は通信で受講できる?安い通信講座の留意点も説明

まとめ

介護職員初任者研修は、約6万円〜15万円で受講することが可能です。スクールによっては、定期的にキャンペーンを実施しており、より低い金額で受けられる場合があります。

出費を抑えて受講するためには、ハローワークや自治体の制度を利用する方法がおすすめです。また、介護施設に入職してから、働きながら施設の支援事業を利用しつつ、介護職員初任者研修を受講する方法もあります。

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※当記事は2023年4月時点の情報をもとに作成しています

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