介護事務は未経験では難しい仕事?仕事内容や向いている人の特徴も

介護分野では、介護士や介護助手の他に、介護事務として働く方も活躍しています。介護事務には特別な資格は必要なく、未経験でも働ける仕事ですが、業務の内容から「未経験には難しい」と言われることもあります。
当記事では、介護事務の仕事内容や必要なスキルを解説します。働きながら介護業界についての知識を身につけ、スキルアップをすることも可能なので、介護事務の仕事に興味がある方はぜひ当記事を参考にしてください。
目次
1. 介護事務の仕事内容は難しい?
介護事務の仕事内容には、介護の専門的な知識が必要なものもあります。そのため、未経験者が介護事務の仕事をするのは難しいのではないかと、不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。
未経験者にとって仕事が難しい仕事なのかを判断するためにも、まずは介護事務の具体的な仕事内容を理解しましょう。
1-1. レセプト業務
レセプト業務は、介護事務のメインとなる仕事です。
介護事業所は、介護サービスを受けた本人が支払う利用料と、市町村が負担する介護報酬で運営されています。レセプト業務は、市町村が介護事業所に払う介護報酬を、国民健康保険団体連合会に請求するための業務です。
具体的には、市町村が負担する介護報酬の金額を計算して専用システムでレセプトを作成、オンラインで介護報酬を請求します。
介護報酬請求には期限があり、ひと月分の請求データを、介護サービスを提供した翌月の10日までに国民健康保険団体連合会に請求します。ほかの業務も行いながらレセプトを作成しなければならないため、毎月、月末から翌月の初めにかけては繁忙期となるでしょう。
介護報酬は介護事業所の主な収入であり、提出期限に遅れずに正確に行うことが求められます。
(出典:職業情報提供サイト「介護事務」
/
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/436)
1-2. 請求書の作成
介護サービスにかかった費用のうち、利用者さんの負担額を計算し、請求書を作成する業務も介護事務の重要な仕事です。
介護サービス費用の一部は利用者さんが負担するため、レセプト業務と並行して利用者さんに向けた請求書も作成します。ただし、自己負担となる費用の割合は、1~3割と利用者さんによって異なります。それぞれの利用者さんに向けて、間違えないように請求書を作成・発行することが必要です。
1-3. 窓口・電話対応
介護事務は、窓口や電話対応といった受付業務全般も担当します。
具体的には、郵便物の振り分けや電話の取り次ぎ、業者の来客対応、利用者の家族からの問い合わせ、福祉事務所や医療機関などの関係機関との連携が挙げられます。また、利用希望者からの申し込みや施設見学などに関する問い合わせも、介護事務が窓口となって対応することが一般的です。
介護事務は、介護事業所の顔として窓口や電話対応を行うので、対応次第では介護事業所の評価を下げてしまう可能性もあります。社会人の基本的なマナーに気を付け、丁寧に対応しなければなりません。
1-4. シフト管理
シフト管理では、介護職員のシフト表の作成や出勤状況のチェック、給与の計算などを行います。
中でも、シフト表の作成は時間と手間のかかる業務です。介護職員のシフト表を作成する際は、職員の人員配置基準を厳守し、必要な人数を確保できるように調整する必要があります。就業規則で定められた労働時間や勤務日数、職員の希望、夜勤の回数なども考慮しながら、特定の職員に負担が集中することのないように作成しなければなりません。
そのため、人員配置基準や労働基準法に関する知識も必要となるでしょう。
2. 未経験での介護事務が難しいと感じる理由
未経験で介護事務の仕事を始めると、難しいと感じることもあります。介護事務の仕事を難しいと感じる理由は、下記の3つです。詳しく解説するため、1つずつ見ていきましょう。
2-1. 介護保険制度について学ぶ必要がある
介護事務は、レセプト業務を行うにあたって介護保険制度の知識を身につける必要があります。
介護報酬の請求業務は、介護保険制度の仕組みや保険の適用条件を正しく理解した上で報酬の算定やレセプト作成を行い、適正な金額を請求しなければなりません。未経験だと覚えることが多いため、難しいと感じる可能性は高まるでしょう。
また、介護保険制度は3年ごとに見直されます。定期的に学び、知識を更新し続けることも必要です。
2-2. 業務の責任が重い
介護事務は収益に関わる業務を担当することから、ミスをすると経営に影響を与えかねない、責任の重い仕事です。
レセプト業務は、正確性やスケジュール管理の徹底が求められます。レセプトの内容に不備があったり提出期限に遅れたりすると入金が遅れ、介護事業所の資金繰りに影響を与えかねません。また、利用者さんへの請求や職員に対する給与の振り込みにミスがあれば、事業所の信用を失う可能性も考えられます。
ミスをすると介護事業所の運営や信用に影響を与えてしまうため、人によっては責任の重さを負担に感じるでしょう。
2-3. 介護職の手伝いをすることがある
多くの場合、介護事務は事務以外の仕事も兼任するため、難しいと感じる場合があります。
人手が足りない場合、介護事務が利用者さんの送迎や食事の用意などの生活援助を行うこともあります。事業所によっては、おむつ交換や食事の補助といった身体介護業務の補佐を依頼される場合もあるかもしれません。
介護事務の仕事の範囲は、事業所の方針や人員不足の状況などで異なります。本来の事務仕事だけでなく、介護職の手伝いも行う可能性があると覚えておきましょう。
3. 介護事務は未経験でも働ける?
介護事務は、未経験の人には難しいと感じる仕事内容もあります。しかし、介護事務として働くために必要な資格はなく、未経験者も活躍できる仕事です。
介護に関する知識があると業務に役立つため、不安な方は事前に通信講座などで知識を身につけるとよいでしょう。
ここでは、介護事務の仕事に向いている人の特徴や必要なスキルについて、詳しく解説します。
3-1. 介護事務の仕事に向いている人
介護事務の仕事に向いている人の特徴は、下記の4つです。
・介護業界に興味がある人
・デスクワークが苦ではない人
・数字に強い人
・計画的に仕事ができる人
介護事務は、デスクワークが苦にならず、介護業界に興味を持っている人に向いている仕事です。
デスクワークが苦手な人は、メイン業務であるレセプト作成や電話対応などの仕事を苦痛に感じてしまうかもしれません。介護保険制度の知識を学ぶ必要性や、職場となる施設で利用者さんと関わる機会もあることから、介護や福祉に対して興味がある人は介護事務に向いているでしょう。
また、介護報酬の請求はもちろん労働時間や給与の計算なども行うため、数字に強いことや、期日までに確実に業務を処理する計画性も必要です。介護報酬の算定や請求書作成、提供した介護サービスと請求内容に誤りがないかなど、細かい数字を確認しながら計画的に仕事を進める能力が求められます。
3-2. 介護事務に必要なスキル
介護事務は、介護に関する知識だけでなく下記のスキルも必要です。
・コミュニケーションスキル
・パソコンスキル
介護事務は、ほかの職員はもちろん利用者さんやその家族、来客者など多くの人とコミュニケーションを取る仕事です。相手に合わせた適切なコミュニケーションを取れるように、社会人としてのマナーを身につけ、明るい対応を心がけましょう。
また、レセプト業務はパソコンを使って行うため、ある程度のパソコンスキルは必要です。難しい知識は求められないものの、会計業務や書類作成などでもパソコンを使う機会は多くあります。基本となるパソコンの操作やタイピングには慣れておいたほうがよいでしょう。
まとめ
介護事務は、介護報酬を請求するレセプト業務や利用者さんへの請求書の作成、窓口の対応などさまざまな業務を担当します。ある程度、介護保険についての知識があると業務に役立ちますが、特別な資格は必要なく、未経験からでも介護事務として活躍できます。
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※当記事は2024年3月時点の情報をもとに作成しています
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