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介護医療院と老健の違いは?それぞれで働くメリット・デメリットも

公開日:2023.02.17 更新日:2023.02.27
介護医療院と老健の違いは?それぞれで働くメリット・デメリットも

介護施設は、利用対象者や介護サービスの提供目的・方法によってさまざまな種類に分けられていることが特徴です。そのなかでも、老健(介護老人保健施設)は古くからある施設であり、介護医療院は比較的新しくつくられた施設となっています。

これから介護スタッフを目指して求人を探している方のなかには、介護医療院と老健の違いについて詳しく理解していないという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、介護医療院と老健の違いを項目別に徹底解説します。さらに、介護医療院・老健それぞれで働くメリット・デメリットも紹介しているため、自分に合った職場を探したい方もぜひ当記事をご覧ください。

1. 介護医療院と老健の違い

介護医療院と老健は、同じ介護施設ではあるものの、その概要・特徴に大きな違いがあります。

介護医療院とは
●要介護認定を受けた医療ニーズの高い高齢者の長期療養・生活支援を行う施設
●利用条件は「要介護1以上」で、利用者さんは終身利用ができる
●介護療養型医療施設の廃止に伴い、2018年の介護報酬改定で創設された

老健とは
●要介護認定を受けた高齢者の在宅復帰・在宅療養支援を行う施設
●利用条件は「要介護1以上」で、3か月ごとに入所継続を判断する
●いわゆる「病院と自宅の橋渡し役」としての役割を果たしている

これまで、老健は主流の介護施設でした。しかし、老健に入所する高齢者には容体急変のリスクがあるにもかかわらず、高度な医療ニーズに対応できる介護施設や医療行為を行うための医療設備がないことが問題となっていました。利用者さんの医療ニーズを満たし、明らかとなった問題を解決すべく創設されたのが「介護医療院」です。

創設の目的が異なる介護医療院と老健では、利用者さんの入居条件や介護保険サービス費用といった特徴だけでなく、医療の必要度や人員配置基準、介護職の働き方などさまざまな点において違いがあります。ここからは、各項目に分けて違いを詳しく紹介します。

1-1. 医療の必要度の違い

介護医療院と老健の最大の違いが、介護現場における医療の必要度です。

介護医療院は、長期療養が必要となった要介護者の医療的ケアや介護的ケア、さらに身体介護や日常生活全般のサポートを提供する施設です。利用者さんの容体が急変しても対応できる医療体制を整えており、すべての介護施設のなかでも医療の必要度は最も高いといえるでしょう。

一方で老健は、けがや病気の療養後に在宅復帰を目指してリハビリテーションを含む身体的ケアや日常的な介護サポートを提供する施設です。利用者さんの入所期間は基本的に3か月~半年間であり、そもそも長期療養を目的としていません。したがって、老健における医療的サービスの必要性は低いことが特徴です。

1-2. 人員配置基準の違い

介護医療院と老健では、各専門スタッフの人員配置基準も異なります。

また、介護医療院は施設基準によって「Ⅰ型介護医療院」と「Ⅱ型介護医療院」の2種類に分けられることが特徴です。Ⅰ型は重篤な疾患をもつ利用者さんが入所する介護医療院、Ⅱ型はⅠ型に比べて比較的容態が安定した利用者さんが入所する介護医療院と考えておきましょう。

介護医療院(Ⅰ型・Ⅱ型)と老健の人員配置基準は、それぞれ下記の通りです。

【介護医療院(Ⅰ型・Ⅱ型)の人員配置基準】

Ⅰ型介護医療院 Ⅱ型介護医療院
医師 48:1
※1施設あたり3名以上
100:1
※1施設あたり1名以上
看護職員 6:1 6:1
介護職員 5:1 6:1
薬剤師 150:1 300:1
介護支援専門員 100:1
※1施設あたり1名以上
リハビリ専門職 作業療法士・理学療法士・言語聴覚士それぞれ適当数
栄養士 定員100名以上で1名以上
放射線技師・その他 適当数

(出典:厚生労働省「介護医療院」
/ https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/kaigoiryoingaiyou.pdf

【老健の人員配置基準】

医師 100:1
※常勤1以上
看護職員 3:1
※看護師は「看護職員・介護職員の総数」の7分の2程度
介護職員 3:1
薬剤師 300:1
※実情に応じた適当数
介護支援専門員 100:1
※1施設あたり1名以上
リハビリ専門職 100:1
栄養士 定員100名以上で1名以上
調理師・事務員・その他 適当数

(出典:厚生労働省「介護老人保健施設(参考資料)」
/ https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000174012.pdf

1-3. 介護職の働き方の違い

介護医療院と老健では、介護職の働き方にもやや違いが発生します。

介護医療院では、Ⅰ型・Ⅱ型いずれにおいても、医療サービスや介護サービスから日常的な生活支援、看取りまで対応します。そのため、介護職は利用者さんへの身体介助(食事介助・排せつ介助・入浴介助など)や生活リハビリ、レクリエーションの計画・実施が主な仕事内容となります。しかし、利用者さんの容態が急変した際は医療職と連携して医療・介護に臨んだり、ときには看取りに対応したりする場面もあるでしょう。

一方で、医療ケア・サービスを提供しない老健では、利用者さんへの身体介助や生活リハビリが介護職の主な役割となります。利用者さんの在宅復帰を最大の目的としているため、レクリエーションやイベントの実施も少なく、病院寄りのサービス提供になるといえるでしょう。

1-4. 特養との違い

介護医療院と老健は、いずれも介護保険が適用される「介護保険施設」です。介護保険施設には、介護医療院と老健のほかにも「特養(特別養護老人ホーム)」があります。介護医療院と老健の違いだけでなく、特養との違いも把握しておきましょう。

特養とは、要介護3以上の認定を受けた65歳以上の高齢者が入所できる介護施設です。高度な医療が必要とならない限り入居でき、看取りにも対応しています。しかし、介護医療院のような長期療養や老健のような在宅復帰は目的としておらず、いわゆる「要介護者のための生活施設」といえるでしょう。

2. 介護医療院で働くメリット・デメリット

ここでは、介護医療院で働くメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。

【介護医療院で働くメリット】

●医師が24時間常駐しているため、利用者さんの容体急変時でも安心感がある
●高度な医療・介護スキルが習得できる
●新しくつくられた施設が多く、きれいな環境・整った設備のなかで快適に働ける

【介護医療院で働くデメリット】

●ターミナルケアや看取りに対応する必要があり、人によってはきつさを感じる
●多職種とのコミュニケーションや連携が重視される

介護医療院は、新たにつくられた施設であることが多く、勤務環境がしっかり整っている傾向にある点が最大の魅力です。また、利用者さんの医療・介護ニーズが高いため、高度な医療・介護スキルを習得しやすく、効率的なスキルアップも期待できます。

その一方で、人によってはターミナルケアや看取りに精神的な負担を感じるケースがあります。加えて、多職種連携が重要視されることから、コミュニケーションが苦手という方はやや苦労する可能性があることも覚えておきましょう。

3. 老健で働くメリット・デメリット

ここでは、老健で働くメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。

【老健で働くメリット】

●介護医療院や特養に比べて身体的な負担が少ない
●利用者さんの在宅復帰によって大きなやりがいを感じられる
●多職種の視点を学べる

【老健で働くデメリット】

●利用者さん向けのレクリエーション活動・イベントが少ない
●一人ひとりの利用者さんとじっくり向き合った長期介護ができない

老健は利用者さんの在宅復帰・在宅支援を支える施設であることから、介護医療院や特養と比べて利用者さんの医療・介護の必要度が低く、身体的な負担が少ない傾向です。また、サポートしてきた利用者さんが晴れて在宅復帰のできる状態になれば、大きなやりがいも感じられるでしょう。

その一方で、老健では利用者さん向けのイベント企画が少なく、日々淡々とサポートするような働き方となるうえ、多くの利用者さんが3か月~半年といった短期間で退所していきます。したがって、一人ひとりの利用者さんとじっくり向き合いながら、関係性を構築していきたいという方にとっては、かえってやりがいを感じられない可能性もあるでしょう。

まとめ

介護医療院は、要介護認定を受けた医療ニーズの高い高齢者の長期療養・生活支援を行う施設です。一方で老健は、要介護認定を受けた高齢者の在宅復帰・在宅療養支援を行う施設です。同じ介護保険施設であっても、双方では対象となる利用者さんや、利用者さんの求めるニーズが大きく異なり、介護職の働き方も変わってくることを覚えておきましょう。

また、介護医療院と老健とでは、働くメリット・デメリットも異なります。ここまでの内容を参考に、自分に合ったほうを選ぶことをおすすめします。

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※当記事は2022年11月時点の情報をもとに作成しています

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