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デイサービスの夜勤とは?働くメリット・デメリットも徹底解説

公開日:2023.02.27 更新日:2023.03.10
デイサービスの夜勤とは?働くメリット・デメリットも徹底解説

自宅から施設に通うデイサービス(通所介護)には、利用者さんが日中のデイサービス利用後に宿泊する「お泊りデイサービス」という種類もあります。夜勤のシフトに入る介護スタッフと日勤者では役割が異なるため、夜勤があるデイサービスへの転職を考えている方は夜勤ならではのメリット・デメリットを把握しておくとよいでしょう。

当記事では、メリット・デメリットだけでなく、デイサービスにおける夜勤の特徴やショートステイとの違いを紹介します。夜勤に関する疑問もQ&A形式で解説しているので、デイサービスで働きたいと考えている方はぜひご覧ください。

1. デイサービスの夜勤とは?

デイサービス(通所介護)には「お泊りデイサービス」という種類があります。

お泊りデイサービスとは、デイサービスを提供する施設に宿泊できるサービスです。お泊りデイサービスの利用者さんは、日中のデイサービスを利用した後、そのまま施設に宿泊することが可能です。

デイサービスに勤務する介護スタッフは基本的に日勤帯で働くことになりますが、お泊りデイサービスを提供する施設の場合、夜勤のシフトに入るスタッフも必要となります。

お泊りデイサービスは通常のデイサービスとは異なり、介護保険の適用外です。そのため、従来のサービス内容は各施設や自治体によって大きく差がありました。

2015年には厚生労働省がお泊りデイサービスについてのガイドラインを制定し、人員基準や安全基準、設備基準などを設けました。現在ではどの施設においても宿泊環境が整っていることや、特別養護老人ホームなどの空きが少ないことから、お泊りデイサービスの需要はますます高まっています。

(出典:厚生労働省「指定通所介護事業所等の設備を利用し夜間及び深夜に指定通所介護等以外のサービスを提供する場合の事業の人員、設備及び運営に関する指針について」
/ https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tc1016&dataType=1&pageNo=1

1-1. お泊りデイサービスとショートステイの違い

ショートステイ(短期入所生活介護)とは、一定期間自宅介護ができなくなった際に、その期間中のみ施設に入所するサービスです。家族の都合で家を空ける場合などはもちろん、介護施設の入所待ち期間に利用されるケースも少なくありません。

お泊りデイサービスは基本的に大部屋を利用して宿泊することが多いのに対し、ショートステイは個室タイプが大半を占めています。そのため、ショートステイはより利用者さんのプライバシーが守られやすいと言えるでしょう。

(出典:厚生労働省「短期入所生活介護」
/ https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000650020.pdf

(出典:厚生労働省「指定通所介護事業所等の設備を利用し夜間及び深夜に指定通所介護等以外のサービスを提供する場合の事業の人員、設備及び運営に関する指針について」
/ https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tc1016&dataType=1&pageNo=1

1-2. 夜勤のデイサービスの仕事内容

介護施設の夜勤勤務と聞くと、おむつ替えや体位交換などの身体介護を行うイメージが強いでしょう。しかし、お泊りデイサービスの利用者さんは要介護度が低い高齢者の方が中心であるため、基本的には見守り業務がメインとなります。

また、同じデイサービススタッフであっても、日勤者と夜勤者では役割が異なります。日勤スタッフは、食事・入浴介助業務やレクリエーションの提供などが主な仕事内容です。対して、夜勤スタッフは基本的に就寝ケアがメイン業務であり、利用者さんが安心して朝を迎えられるよう、巡回や排泄の誘導・介助などを行います。

(出典:厚生労働省「厚生労働大臣が定める夜勤を行う職員の勤務条件に関する基準」
/ https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=82aa0263&dataType=0&pageNo=1

(出典:厚生労働省「通所介護の概要・基準」
/ https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000608309.pdf

2. 夜勤のデイサービスで働くメリット・デメリット

お泊りデイサービスの夜勤勤務には、夜勤ならではのメリット・デメリットがあります。夜勤スタッフとして働くことを検討している方は、それぞれの内容を十分に理解しておきましょう。

ここでは、夜勤のデイサービスで働くメリット・デメリットの詳細を解説します。

2-1. 【メリット1】日中の時間を活用できる

デイサービスの夜勤スタッフとして働くことで、平日の日中に用事を済ませたり、お出かけしたりすることが可能です。

デイサービスを提供する施設の多くは、平日は毎日営業しています。そのため、日勤スタッフは金融機関や市役所などに行くのが難しいケースも少なくありません。

夜勤スタッフであれば平日の日中を活用して用事を済ませやすいだけでなく、休日には混む可能性が高い大型ショッピングモールなどにも出かけやすいでしょう。

2-2. 【メリット2】夜勤手当を得られる

夜勤帯に出勤することで、基本給とは別に夜勤手当がつきます。夜勤手当の金額は施設によって異なりますが、1回につき5,000〜8,000円ほどが目安です。

仮に夜勤手当を1回5,000円とすると、月に5回夜勤に入ることで25,000円の夜勤手当が得られます。給料アップが見込めるのは、夜勤スタッフの大きなメリットの1つです。

2-3. 【デメリット1】生活リズムを崩しやすくなる

夜勤スタッフは、本来まとまった睡眠をとるはずの深夜帯に働くことになります。体が慣れるまでは疲れが溜まりやすく、体調を崩してしまうことも珍しくありません。

また、夜勤で働くスタッフの多くは、夜勤以外にも日勤や早番・遅番などのさまざまな時間帯に出勤しています。交代制勤務では生活リズムが崩れやすくなるため、休める時間に少しでも横になるなどの工夫が必要です。

2-4. 【デメリット2】簡単に休むことができない

日中のデイサービスとは異なり、お泊りデイサービスの夜勤スタッフは最低限の人数しか配置されていません。 仕事を休む際は代わりのスタッフに出勤をお願いすることになるため、急な体調不良でも休みにくいのがデメリットとなります。

しかし、体調が優れない中で無理に出勤し、利用者さんたちに風邪をうつしてしまっては意味がありません。日々の体調管理の徹底はもちろん、出勤が難しい場合は早めに相談することを心がけましょう。

3. デイサービスの夜勤に関する3つのQ&A

これからお泊りデイサービスのスタッフとして夜勤で働こうと検討している方は、日中働く場合との違いや注意点などを押さえておくのがおすすめです。また、疑問点があれば事前に解消しておくことで、安心して転職活動や夜勤勤務に取り組めるでしょう。

ここでは、デイサービスの夜勤に関する3つのQ&Aを紹介します。

3-1. 無資格でも夜勤で働くことはできますか?

デイサービスの夜勤で働くために必要な資格・条件はなく、無資格であっても勤務すること自体は可能です。 ただし、厚生労働省の指針では、お泊りデイサービスで働くスタッフは、介護福祉士や実務者研修修了者などの介護資格保有者が望ましいとされています。

お泊りデイサービスの職員配置では、介護士または看護職員1名以上の常駐が定められています。つまり、利用者さんの人数や施設の規模によっては、1人で夜勤に当たる可能性も少なくありません。利用者さんが急変した場合などの緊急時に、未経験スタッフが1人で対応するのは現実的ではないでしょう。

お泊りデイサービスの夜勤スタッフへの就職・転職を検討するのであれば、資格取得や介護施設での勤務経験を経てから挑戦するのが賢明です。

(出典:厚生労働省「指定通所介護事業所等の設備を利用し夜間及び深夜に指定通所介護等以外のサービスを提供する場合の事業の人員、設備及び運営に関する指針について」
/ https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tc1016&dataType=1&pageNo=1

3-2. 夜勤の求人を探すときの注目ポイントを知りたいです

介護業界での経験が浅い方は、緊急時の体制や研修制度にも注目しましょう。

夜勤帯はスタッフの数が少ないため、緊急時のフォロー体制が整えられているのが一般的です。具体的には、急変時に医師や看護師に電話で指示を仰げる、近隣に住むスタッフに応援を要請できるなどの例が挙げられます。

特に1人夜勤の可能性がある施設では、緊急時の体制が非常に重要です。フォロー内容が曖昧であったり、体制が整えられていなかったりする場合は、応募の候補先から外すのが無難です。

また、介護施設によっては、夜勤の流れや注意点などを研修で学べるケースもあります。実際に夜勤を経験して初めて分かることも多いとはいえ、事前に心構えや準備ができていれば、安心して出勤できます。

そもそも1人夜勤に不安がある方は、夜勤帯に複数体制を採用している施設や看護師が常駐している職場に応募するのも1つの手です。

3-3. 夜勤で働く際の注意点はありますか?

夜勤スタッフは家族や友人と生活リズムが合わないことが多く、仕事とプライベートの両立が難しくなるケースも少なくありません。夜勤明けで身体を休めることはもちろん、精神面の安定のためにも、人と過ごす時間や趣味の時間を確保することも重視したいポイントの1つです。

自分に合った夜勤明けの過ごし方を見つけることで、心身の健康を保って働きましょう。

まとめ

自宅から施設に通うデイサービス(通所介護)には「お泊りデイサービス」という種類があり、日勤者と夜勤者では仕事内容や役割が異なります。また、夜勤の場合は日中の時間を活用できたり、夜勤手当を得られたりするメリットがある一方、生活リズムを崩しやすくなるデメリットもあります。

無資格でも夜勤で働くことはでき、介護福祉士や実務者研修修了者などの介護資格を取得しておくとさらに仕事の幅が広がるでしょう。

マイナビ介護職では、夜勤手当が好条件の求人も多く扱っています。介護に特化した専門のキャリアアドバイザーも多数在籍しているため、介護職への転職を考えている方はぜひマイナビ介護職をご利用ください。

※当記事は2022年10月時点の情報をもとに作成しています

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