介護職系の給料・年収について

初任者研修(ホームヘルパー2級)とは

介護職員初任者研修修了者の月収や年収はいくら?

厚生労働省が発表した平成28年度介護従事者処遇状況等調査から計算すると、平成27年の介護職員初任者研修修了者の年収は約310万円です。また、初任者研修修了者が多いホームヘルパーの月収は約19万7千円ですが、賞与額が介護職員と比べると低いため、年収は約253万円となります。

介護職員初任者研修修了者は、サービス提供責任者などにはなれないものの、介護福祉士や実務者研修と同じような業務内容を担当します。しかし、給料はこの3資格の中でも最も低くなります。そのため、収入の低さや将来の見通しの悪さを理由に離職した人が、介護業界離職者全体の約35%となっているのが現状です。資格手当はつくものの、介護福祉士や実務者研修に比べると手当額が低くなります。また、勤務先によっては夜勤手当が付与されるため、給料が上がります。勤務条件によって収入は大きく変わるでしょう。
以下は、厚生労働省が発表した「平成29年賃金構造基本統計調査」から抜き出した、ホームヘルパーの年齢別、性別の平均給与です(事業所規模10人以上例)。勤務年数を問わず、全体の平均で、年間賞与やその他の特別手当は含みません。

20~29歳30~39歳40~49歳50~59
男性211,300円249,500円259,250円232,500円
女性194,800円217,000円218,350円219,850円

介護職員初任者研修修了者の初任給はどれくらい?

平成28年度介護従事者処遇状況等調査によると、初任給は介護職員の場合で約16万7千円となっています。介護職員初任者研修修了者が多く活躍するホームヘルパーの場合、これには上位資格である介護福祉士や実務者研修修了者も含まれるため、実際にはもう少し低い報酬額となるかもしれません。
実務者研修と同じく、介護職員初任者研修修了者は、異業種からの転職者や既婚女性が多い傾向にあります。特に、ホームヘルパーは40代女性が多く採用されており、資格取得者の年齢層が幅広いため、初任時の年齢が給料に反映される可能性は低いでしょう

大手介護事業者の月収や年収の一例見てみよう

では、参考までに大手介護事業者が公開している介護職員初任者研修修了者が応募可能な求人の月収や年収を見てみましょう。業界最大手のニチイでは、施設の種類や地域によって給料や賞与に差があります。介護職員初任者研修修了者は月収は約18万円程度が多いようです。(2018年7月現在、ニチイ採用サイト参照)
2018年現在の売上高および業界シェア率第5位のセコムの場合、訪問介護とデイサービスで給料に差があります。あくまで一例ですが、訪問介護では月収約23万円・年収は約345万円、デイサービスでは月収約18万円・年収は約270万円と、訪問介護の方が高い傾向にあると言えるでしょう。
また、通信教育で有名なベネッセHDは、有料老人ホームを全国各地で運営しています。その運営数は300以上と、業界トップクラスの運営数となっています。他社と同様に地域差があり、関東圏での勤務で約23万~29万円(介護福祉士資格なし、四大卒)とされています。単純計算で年収は約340万円~となりますが、学歴や勤務地によって差があると同時に、このモデル例はその他の資格を持つ場合も含まれるため、場合によってはもう少し低くなるでしょう。各社ともに介護職員初任者研修修了者は、介護職の資格取得者の中では、最も低い給料設定となります。

介護職員初任者研修修了者の昇給の可能性

介護職員初任者研修修了者は、介護福祉士や実務者研修修了者と同様に、経験年数を重ねるごとに昇給するのが一般的です。しかし、介護職員初任者研修のみでの昇給には限界があります。更なる昇給を目指すためには、介護福祉士を目指した方がよいでしょう。ただし、平成28年度の国家試験から、介護福祉士試験を受けるためには介護職員実務者研修を修了することが必須要件となっています。まずは、介護職員実務者研修を受講し、少しずつ昇給を目指していきましょう。

介護職員初任者研修修了者は年齢を重ねても活躍の場がある

介護職の有効求人倍率を見てみると、地域に差があるものの、全体的には慢性的に人材が不足している状態です。また、介護職員初任者研修修了者は、施設や病院、ホームヘルパーなど、実に幅広い場所で活躍できるといえるでしょう。特に、介護職員初任者研修修了者の求人が多いホームヘルパーは、50代や60代であっても重宝されるケースも多く、非常勤で働いている人も割合も高くなっています。
このように、介護職員初任者研修を修了していると、年齢を問わず幅広く活躍できます。また、正社員だけでなくパートなどの求人も多いため、自分の生活リズムや体調に合わせて働ける点も魅力のひとつといえるでしょう。

まとめ

介護職員初任者研修は、介護職の資格の中では入門資格という位置づけになります。給料面は他の資格に比べると若干低くなりますが、実務者研修と比べても大きな差はありません。しかし、サービス提供責任者をはじめ、役職に就くことはできないため、経験を重ねるほどに他の2資格を持つ人と給料の差は開いていきます。更なるキャリアアップを考えるのであれば、最終目標として介護福祉士の取得することをおすすめします。