デイサービスの面接で聞かれる質問例5つ｜押さえたい3つのポイント

デイサービスへの転職を考えている方は、一般的な志望動機やマナーを基にデイサービスの特徴を踏まえた面接対策を行うことがポイントです。特に、デイサービスでは「コミュニケーション能力」「長期的に働く意思」などが考慮される傾向にあり、アピールのこつを知っておくことは大切です。

当記事では、デイサービスの面接で聞かれる質問5つと理想的な回答例を紹介します。面接を受ける際のポイントも解説しているので、デイサービスで働きたいという方や面接対策のこつを知りたいという方はぜひご活用ください。

1.　デイサービスの面接で確認される項目とは？

デイサービスの採用面接では、主に以下の3点を確認されます。

コミュニケーション能力は高いか
デイサービスだけに限らず、介護職ではコミュニケーション能力が求められます。特に、利用者さんの本音を正確に読み取るといった、「人の話をよく聞く」という能力が重要です。 介護サービスを利用する方は、介護職員以外とコミュニケーションを取る機会が少ないため、思いやりの気持ちを持って話を聞く姿勢があるかが面接では重視されます。

自社の求める人材像とマッチするか
面接では、応募者が自社が求める人物像とマッチする人材かどうかを見られていることが多くあります。求める人物像は、職場の雰囲気に調和する人物像である場合が多く、その条件に当てはまる人ほど長く働いてもらえると考えていることがうかがえます。 そのため、事前に求人情報の応募要件をチェックして、求められている人物像と自分がかけ離れていないか振り返ってみるのもよいでしょう。

長期的に働いてもらえるか
面接では、能力や人物像の他に、辞めずに長く働けるかどうかも判断されます。特に介護の職場は離職率が高く、人員確保が難しいため、長く続くかどうかは重視されるポイントです。 そのため、やる気や長く働ける意思をしっかりアピールすることが大切です。

2.　デイサービスの面接でよく聞かれる質問例5つ

デイサービスを含めた介護施設の面接において、よく聞かれる質問は共通しています。重要なのは、採用担当者に「ぜひうちで雇いたい」と思われるような好印象を与えることです。

ここでは、デイサービスの面接でよく聞かれる質問と回答例について、それぞれ詳しく紹介します。

2-1.　デイサービスで働きたい理由を教えてください

このような質問はどこの施設でも聞かれる場合が多く、答える内容は自己分析による、より直接的な志望動機に直結します。「残業が少ないから」や「休みがしっかり取れるから」といった理由だけでは、好印象を与えることは難しいでしょう。

そのため、自分がデイサービスで働きたいと思ったきっかけや、熱意をしっかりと深掘りするなどの面接対策をすることがポイントです。また、介護経験者であれば志望する事業所の取り組み内容で共感する点や、自分の持つ能力が生かせる点をアピールするのもよいでしょう。

【理想的な回答例】

2-2.　転職の理由を教えてください

この質問には、「入社してすぐに辞めないか」や「同じ理由で辞めないか」を確認したい意図があります。契約満了などによる会社都合の退職であれば、正直に伝えて問題ありませんが、一身上の都合による退職だと答え方に気をつける必要があります。「休みが少ない」「上司と合わない」といった、前職の愚痴と捉えられてしまう理由は避けるべきです。

また、「人間関係が原因で辞めた」といった理由は、密接なコミュニケーションが求められる介護業界に入っても、すぐに辞めてしまうリスクがあると捉えられてしまいます。できるだけネガティブな退職理由を述べるのは避け、キャリアアップやスキルアップによる転職活動のため、などの前向きな理由であることをアピールしましょう。

【理想的な回答例】

2-3.　車の運転には慣れていますか？

これは「利用者さんの送迎を任せられるかどうか」を知るための質問で、デイサービスの面接では聞かれることが多い傾向にあります。応募先に送迎専門のスタッフがいる場合は、介護職員は送迎を行いませんが、例外として、身体介護が必要な利用者さんの送迎を介護職員が行うこともあります。

そのため、運転に自信がなかったり、運転免許を持っていなかったりする場合は、正直に「運転はできません」と答えましょう。

【理想的な回答例】

2-4.　残業・夜勤は対応可能ですか？

デイサービスでは必ず夜勤や残業があり、ほぼ確実にされる質問です。夜勤や残業は、家族や生活リズムなど、プライベートな面にも影響が及びます。そのため、採用されたいからといって、よく考えずに「可能です」と安易に答えてしまうと、自分自身の負担となる可能性もあり得ます。

業務内容や、週に何回くらいあるのかなど、夜勤や残業についての内容を素直に相談すると、積極的な姿勢をアピールできて好印象です。また、しっかりと判断した上で回答し、できない場合は理由を正直に伝えることが大切です。

【理想的な回答例】

2-5.　今後のキャリアプランはありますか？

この質問には、「やりがいを持って働いてくれるか」「目的意識を持ちながら仕事ができるか」などの、目標やキャリアプランを確認したい意図があります。自分で将来の目標やキャリアプランを立て、行動できているかどうかは、自主性があるかといった判断基準にもなるため、重要な質問です。

そのため、できる限り具体的な目標やキャリアプランを明確に述べましょう。謙遜のつもりでもあまりに消極的な発言はマイナスの印象となるため、避けたほうが無難です。

【理想的な回答例】

3.　デイサービスの面接を受ける際のポイント

デイサービスの面接を受ける際には、面接を受ける施設の情報収集に努めるなど、ポイントを押さえることが必須です。その他にも、さまざまな気を付けるべきポイントがあります。

ここでは、デイサービスの面接を受ける際のポイントをそれぞれ詳しく紹介します。

3-1.　身だしなみを整える

身だしなみや服装は第一印象を左右するため、面接で重視すべき点です。身だしなみで気を付けるべき点は、清潔感です。服のシワや汚れ、臭いなどがあった場合は清潔感に欠ける印象を与えてしまいます。他にも、髪色や髪型、靴の汚れにも気を配る必要があります。

また、服装に迷った場合はスーツを着ていけば問題ありません。もしも、「カジュアルな服装でお越しください」と案内された場合は、オフィスカジュアルの服装で面接に行くようにしましょう。Tシャツ、ジーパンといったラフすぎる格好は、目上の人である高齢者と接する介護の現場には向いていないと判断される場合があるため、避けましょう。

3-2.　必要なものを把握しておく

面接では、履歴書の他に筆記用具が必要な場合があります。事前に問い合わせるなどして、面接の前日までに用意しておきましょう。基本的には、履歴書、筆記用具の他に、メモ帳や印鑑、スマートフォンがあると便利です。

履歴書などの書類は、持参の場合は折れ曲がらないようにファイルに入れて持って行ったり、あらかじめ郵送の場合は、コピーを持って行ったりするとよいでしょう。スマートフォンは、遅刻しそうになったり面接場所が分からなくなったりした場合に連絡を入れるために必要です。面接中はマナーモードにして、音が鳴らないように注意しましょう。

3-3.　質問には具体的に答える

面接の質問において、具体性に欠ける回答内容では、気持ちや志を十分に伝えることができません。質問には一問一答で答えるのではなく、エピソードを交えてできるだけ具体的に答えることが大切です。

自分がどのような人間で、どのような経験をして、どのような意識を持って物事に取り組んできたかなど、これまでの経歴を具体性を持って伝えます。そうすることで、一貫性のある人物像が伝わり、採用担当者に自分が職場で働く姿をイメージさせることができます。

まとめ

デイサービスの採用面接では「コミュニケーション能力」「自社の求める人材像とマッチするか」といった項目が確認される傾向にあります。志望動機や転職理由といった一般的な質問のほか「夜勤・残業が可能か」という質問もされる可能性が高いでしょう。いずれも自身の負担とならない回答を心掛け、前向きな姿勢をアピールすることが大切です。

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※当記事は2022年10月時点の情報をもとに作成しています。

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