介護・福祉の求人・転職なら【マイナビ介護職】

介護職のやりがい・魅力は?活躍できる施設の特徴やキャリアプランも

公開日:2021.09.08 更新日:2024.08.04
介護職のやりがい・魅力は?活躍できる施設の特徴やキャリアプランも

現在介護職として働いているものの、仕事のやりがいや魅力を見失ったり、自分のキャリアについて疑問を感じたりしている人もいるのではないでしょうか。

高齢化社会の加速に伴い、介護職へのニーズは今後さらに高まることは明らかです。しかし、依然として介護業界は人手不足であり、また現職を離職する人も少なくありません。

今回は、介護職の仕事のやりがい・魅力や平均給与、さらに介護職に向いている人の特徴やキャリアプランについて詳しく解説します。やりがいを見出せなくなったときの対処法も紹介するため、介護職としての今後の働き方について悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

目次











1. そもそも「介護職」はどんな仕事?

介護とは、いわゆる「三大介助」と呼ばれる食事・入浴・排泄の介助を中心に、介護サービスを利用する人が安心・安全に暮らしていけるようにサポートする仕事です。

この原則はどの職場でも変わりませんが、具体的な仕事内容や待遇などは、勤務先施設の形態やコンセプトによって大きな違いがあります。

介護の仕事を行う人は介護職・介護士と呼ばれており、士業のような特定資格を指すものではなく、あくまで介護に携わる人の職種を指します。

介護職が仕事を行う場所としては、下記のような施設が挙げられます。

■介護職が仕事を行う場所
・施設で介護サービスを提供する入所型介護施設
・利用者が通ってくる通所型介護施設
・利用者が自宅でサービスを受ける訪問介護施設

介護職は、施設形態や利用者さんの状態に応じて、必要となる身体介護・生活援助などの支援を行うことが主な仕事です。施設によっては、洗濯や掃除といった家事を中心に、身の回りのお世話を行うこともあります。

介護職とひとくちに言っても、仕事内容や働き方はさまざまであり、やりがいや魅力を求める場合は自分に合った職場を選択することが特に重要な職種と言えます。

1-1. 「施設介護」と「在宅介護」の特徴と違い

介護職は「施設介護」と「在宅(居宅)介護」の2つに大別されます。 それぞれの違いは、以下の通りです。

●勤務時間の違い
勤務時間については、施設介護の場合は通常24時間365日の稼働となるため、早番・日勤・遅番・夜勤にシフト制で入ることとなります。
一方で、在宅介護の場合は9~18時の日勤が基本で、利用者さんによっては「朝の身支度における介護のみ」「買い物代行と昼食づくりのみ」など、短時間で限定的なサービスを提供することもあります。

●給料の違い
給料については、運営法人ごとに異なるため一概には言えませんが、施設介護であれば夜勤手当が付くため、日勤の在宅サービスに比べて多いと言えるでしょう。

●働き方の違い
施設介護は複数人の介護職員で業務にあたるため、分からないことがあれば同僚など誰かに聞くことができます。

しかし在宅介護の場合、基本的に1対1での介護となるため、自分で判断できないことがあった際は電話などでサービス提供責任者や事業所職員の指示を仰ぐ必要があります。また、約束した日に向かったにもかかわらず利用者さんが不在であったり、悲しいことに、訪問した際に利用者さんが亡くなっていたというケースも実情としてあります。

介護を行うといった意味ではどちらも同じですが、勤務時間や給料、働き方は大きく異なります。介護職として働く際は、訪問と在宅の違いやメリット・デメリットを理解した上で、自分に合った求人を探しましょう。

2. 介護施設の種類|各施設の特徴も解説

介護職の仕事内容や働き方は、介護施設の種類によって大きく変わります。

ここでは、代表的な施設とその特徴について紹介します。これから介護職として活躍することを検討している人は、以下に紹介する施設ごとの特徴を把握し、求人を探す際にぜひ役立ててください。

2-1. 特別養護老人ホーム

特別養護老人ホーム(特養)は、原則として要介護度が3以上の高齢者が入所できる施設です。要介護度3は、移動や着脱、排泄行為が一人でできない状態や、認知機能の低下が見られる状態を指します。

利用者さんの中には寝たきりの人や、重度の認知症の人もいるため、基本的には「終の住みか」となっており、看取りまで行うところがほとんどです。

2-2. 介護老人保健施設

介護老人保健施設(老健)は、病院での急性期治療や回復期リハビリテーションと自宅療養の間に利用される中間施設です。リハビリを行い、いずれ自宅に戻ることを目的としています。

さまざまな介護度の人が混在しているため、一人ひとりの状態を理解し、それぞれに合った対応が必要となります。

2-3. 有料老人ホーム

有料老人ホームは、「一時的利用が中心のリハビリホーム」「手厚い介護がついた終の住みか」「特養の順番待ちの間だけ利用するホーム」など、さまざまなタイプがあります。

特養・老健に比べてサービスの質にこだわっている施設が多く、介護職員にもコミュニケーション能力が求められるでしょう。

2-4. 病院

医師・看護師を中心に動いている病院は、治療のための施設です。そのため、介護の専門職というより、看護助手というポジションで働くことが多くなります。

看護助手の位置で働く場合、入院の際の搬送業務やシーツ交換、医療物品の補充といった雑用も行います。

2-5. デイサービス/通所リハビリテーションセンター

デイサービスや通所リハビリテーションセンターは、利用者さんが日中に通う形式の施設です。経営者や施設のコンセプトにより、リハビリに特化した施設やカフェのように安らげる空間を提供する施設、利用者さんのニーズに応えてカジノができる施設など、さまざまなタイプがあります。

レクリエーション色の強い施設の場合は、介護職員も利用者さんの前で話したり、アクティビティを行ったりする機会が多くなります。

このほか、介護職の職場としては、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)・訪問介護・グループホーム・障害者支援施設・ケアハウスなどがあります。

3. 介護職のやりがい・魅力とは?

深刻な高齢化が叫ばれる日本において、介護職は社会的に重要な職業です。こうした社会貢献度の高さが、日々の仕事のやりがいにつながっている人も少なくありません。

介護労働安定センターが公表した介護労働実態調査では、「職場に感じている魅力」についてのアンケートが行われました。上位7つを抜粋した調査結果は、下記の通りです。

【介護職が職場に感じている魅力(2022年・複数回答可)より上位7つを抜粋】

利用者の援助・支援や生活改善につながる 42.8%
専門性が発揮できる 37.9%
福祉に貢献できる 29.0%
仕事が楽しい 28.7%
自分が成長している実感がある 25.4%
生計を立てていく見込みがある 19.1%
キャリアアップの機会がある 15.3%

(出典:介護労働安定センター「令和4年度介護労働実態調査 介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書」
/ https://www.kaigo-center.or.jp/content/files/report/2023r01_chousa_cw_kekka.pdf

介護職が職場に感じる魅力として最も多かったのは、「利用者の援助・支援や生活改善につながる」という点です。次いで「専門性が発揮できる」が多く、ほとんどの介護職が給与ではなく仕事そのものに対して充実感を抱いていることが分かります。

「自分の対応や取り組みが、社会や利用者さんのためになっている」という認識は、仕事のやりがいを実感できるだけでなく、仕事に対する楽しさやモチベーションのアップにもつながるでしょう。

ここでは、介護職であるからこそ感じられる具体的なやりがいや魅力を解説します。
仕事に打ち込んで長く働くためには、やりがいや魅力を実感することも重要な要素です。これからも介護職として働き続けたい人は、ぜひ参考にしてください。

3-1. 介護サービスの利用者が目指す目標を一緒に達成できる

介護保険法において、介護職は単に必要な介護を提供するだけではなく、利用者さんが有する能力に応じて、自立した日常生活を送れるように支援する目的で活動しています。

要介護状態の利用者さんも、日々の訓練・リハビリや生活動作を通じて、できることが増えたり活力や意欲が増したりすることも少なくありません。

介護職は、利用者さんと一緒になって目標達成に取り組んだり支援したりすることで、喜びを分かち合うことができます。同時に大きなやりがいや充実感も感じられるでしょう。

3-2. 介護サービスの利用者や家族の役に立てる

日常生活における介護は素人には難しく、介護サービスの利用者さんやその家族は大きな負担や課題を抱えています。そのため、介護職は日々の業務を通じて、利用者さん本人や家族から感謝されることが多くあります。

仕事を通じて直接的な感謝を受ける職種は多くはありません。感謝の言葉を受けながら利用者さんや家族の役に立てることは、介護職ならではの魅力と言えるでしょう。

3-3. 介護に関する知識やスキルが身に付く

介護職は、日々の仕事を通じて実践的な介護の知識やスキルを身に付けることができます。現場で使える確かな知識やスキルを持つ人材は、今後高齢化が加速する日本において貴重な存在です。

知識やスキルを磨けば磨くほど、介護業界において活躍できる人材となれるでしょう。

3-4. キャリアアップが給料に反映されやすい

介護職は、かつて仕事が厳しいわりに給料が安いことが問題となっていましたが、今日では処遇改善や職場環境改善が進んできており、待遇が良く働きやすい職場も増えてきています。

また、資格の取得や経験を重ねることで、給料がアップしやすいことも介護職の魅力です。キャリアアップにより責任者や管理者になれば、大幅な収入アップを期待できます。

4. 介護職の平均給与

介護職で働く人は、介護職の平均給与を把握しておくことで、現在の給与の高低や、転職の判断に役立てることができます。給与が原因で介護職にやりがいや魅力を失っている人は、給与額を見直す価値は大いにあると言えます。

2022年9月時点での介護職の平均給与は、下記の通りです。

【介護職の平均給与(2022年9月時点)】

平均月収 317,540円
平均年収 3,810,480円

近年では介護職の給与引き上げに向けた取り組みが進められており、平均月収は前年度よりも16,550円アップしています。

(出典:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」
/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/22/dl/r04kekka.pdf

しかし、すべての介護職が必ず上記の平均給与を得られるとは限りません。正社員とパート・アルバイトといった雇用形態はもちろん、保有する資格や経験年数、さらに働く施設によっても実際に受け取れる給与は一人ひとり異なります。

ここからは、資格・経験年数・施設ごとに介護職の平均給与を説明します。

4-1. 【資格別】介護職の平均給与

介護職とひとくちに言っても、分野の異なるさまざまな資格があり、どの資格をもってその分野に携わるかによっても受け取れる給与は異なります。

下記は、代表的な介護資格別の平均給与です。

【資格別・介護職の平均給与(2022年9月時点)】

資格 平均月収 平均年収
(月収×12か月で計算)
保有資格なし 268,680円 3,224,160円
介護福祉士 331,080円 3,972,960円
社会福祉士 350,120円 4,201,440円
介護支援専門員(ケアマネジャー) 376,770円 4,521,240円
実務者研修 302,430円 3,629,160円
介護職員初任者研修 300,240円 3,602,880円

(出典:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」
/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/22/dl/r04kekka.pdf

給与水準が最も低いのは保有資格のない介護職です。平均月収は約26.8万円と、唯一30万円を切っています。
新卒で働き始めた新人のほか、介護業界にジョブチェンジしたての人などは介護資格を保有していないケースも多いでしょう。年収アップを狙うなら、介護職員初任者研修など比較的難易度の低い資格から取得を目指すのがおすすめです。

反対に、最も高いのは介護支援専門員(ケアマネジャー)で、平均月収は約37.6万円と、保有資格なしの介護職と比べて約10.8万円の差があります。介護支援専門員はより専門的な知識が必要であり、経験年数の長い介護職が目指せるキャリアとなっています。

4-2. 【経験年数別】介護職の平均給与

どの職種においてもそうであるように、介護職は経験年数が長いほど平均給与も高くなります。

【経験年数別・介護職の平均給与(2022年9月時点)】

経験年数 平均月収 平均年収
(月収×12か月で計算)
1~4年 292,330円 3,507,960円
5~9年 310,530円 3,726,360円
10年以上 345,610円 4,147,320円

(出典:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」
/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/22/dl/r04kekka.pdf

経験年数が1~4年の介護職と10年以上の介護職とでは、月収で約5.3万円、年収にして約63.9万円もの差があります。
5年目以降に突入するだけでも年収は約21.8万円アップするため、より高い給与を得たいという場合は関連資格の取得に加え、こつこつ働き続けることが大切です。

4-3. 【施設別】介護職の平均給与

介護職の平均給与は、職場の施設形態によっても大きな開きがあります。

【施設別・介護職の平均給与(2022年9月)】

施設形態 平均月収 平均年収
(月収×12か月で計算)
介護老人福祉施設 348,040円 4,176,480円
介護老人保健施設 339,040円 4,068,480円
介護療養型医療施設 276,400円 3,316,800円
介護医療院 320,700円 3,848,400円
訪問介護事業所 315,170円 3,782,040円
通所介護事業所 275,620円 3,307,440円
通所リハビリテーション事業所 304,790円 3,657,480円
特定施設入居者生活介護事業所 313,920円 3,767,040円
小規模多機能型居宅介護事業所 287,970円 3,455,640円
認知症対応型共同生活介護事業所 291,080円 3,492,960円

(出典:厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」
/ https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/22/dl/r04kekka.pdf

数ある介護施設の種類のうち、「介護老人福祉施設」「介護老人保健施設」で働く介護職の平均年収は400万円を超えており、高い給与が期待できます。
しかし、これらの施設は大規模であることがほとんどで、基本的に業務量が多く、残業や夜勤も多々あります。

一方で、通所介護事業所や介護療養型医療施設、小規模多機能型居宅介護事業所の平均給与は月収約27.5万~28.7万円、年収にして約330.7万~345.5万円と比較的低いことが特徴です。
その分、介護老人福祉施設や介護老人保健施設よりも業務負担が少ない傾向にあります。

5. 介護職の将来性と今後の需要

総務省統計局のデータによると、日本全国の高齢者人口は、1950年以降上昇の一途を辿り、現在では総人口における高齢者の割合は約3割に迫りつつあります。高齢者割合で見ると日本は主要先進国の中でもトップクラスです。

(出典:総務省統計局「1.高齢者の人口」
/ https://www.stat.go.jp/data/topics/pdf/topi138_01.pdf

今後も高齢者数・高齢者割合ともに上昇し続けることが予想されるため、介護職に対するニーズは増えることはあっても減ることはないでしょう。

介護業界は人材の充足のために処遇改善が進められており、今後のニーズの高まりによっては、さらに改善される可能性もあります。
介護職としての知識とスキルを有している限り、将来性は明るいと言っても差し支えないでしょう。

6. 介護職に向いている人の特徴

介護職に入職してから後悔しないためにも、介護職に向いている人の特徴を把握しておくことが重要です。

介護職はホスピタリティの要素が強い仕事であるため、優しい人や我慢強い人が向いています。
また、何かに悩んだり問題が起こったりした場合には、周りに相談できるタイプであることも重要です。一人で抱え込みすぎるとうまくいかないことが多いため、協調性も大切となります。

30代・40代で転職する場合は上司が年下であることも多く、柔軟性があることも重要と言えます。ほかの仕事でキャリアを積んでいても、それにこだわらず、また一から積み上げようとする人のほうが成功しやすいでしょう。

7. 介護職のキャリアプラン|介護福祉士取得までのステップ

介護職は、ステップアップの道筋が比較的見えやすい仕事です。資格がすべてではありませんが、介護業界で評価される人材を目指すなら、まずは国家資格である「介護福祉士」の取得を目標とするとよいでしょう。

無資格・未経験からスタートした場合、介護福祉士を取得するまでには、以下の3つのステップがあります。

7-1. 【ステップ1】介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護職として働く上で基本となる知識・技術を習得する研修です。実務経験がなくても受けられるため、就業前に行えば、最低限の知識を身に付けた上で業務に入ることができます。

介護職員初任者研修の取得には5万~10万円ほどかかりますが、一定期間の雇用を条件として、法人・企業の負担で取得できる施設もあります。

7-2. 【ステップ2】介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修では、初任者研修からさらに一歩踏み込んだ知識や技術を習得することができます。研修内容は実践となるため、未経験者には難易度が高い研修と言えます。また、介護福祉士実務者研修は難易度が高いことから、介護福祉士の受験要件となっています。

介護福祉士実務者研修の取得には、15万~20万円ほどかかります。
法人や企業によっては、一定期間の雇用を条件として、法人・企業の負担で取得することが可能です。

7-3. 【ステップ3】介護福祉士

介護職で唯一の国家資格が介護福祉士です。介護福祉士国家試験を受験するためには、3年以上の実務経験と介護福祉士実務者研修を修了している必要があります。

介護福祉士国家試験は、毎年1月(筆記)と3月(実技)に行われており、試験の合格基準は60%程度となっています。

(出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター「[介護福祉士国家試験]合格基準」
/ http://www.sssc.or.jp/kaigo/kijun/kijun_02.html

7-4. 介護福祉士を取得したあとのキャリアプラン

介護職の働き方は、介助に携わるだけではありません。
介護福祉士として現場での経験を積んだあと、ケアプラン作成などを行うケアマネージャーや、利用者・家族の生活相談を担当する生活相談員のほか、エリアマネージャーや施設長といった管理職に進むことも可能です。

また、独立して訪問介護ステーションや有料老人ホームを始める人も多く、希望と努力次第で、さまざまな道を切り拓くことができます。

8. 介護職の人が入職後につらい・やりがいがないと感じる理由

憧れだった介護職になれたものの、入職後に「つらい」「やりがいを見出せない」と考えてしまう人も一定数います。

介護労働安定センターが公表した介護労働実態調査には、「職場で感じている悩みや不満」についての調査結果も示されています。

【介護職が職場で感じている悩みや不満(2022年・複数回答可)より上位7つを抜粋】

人手が足りない 52.1%
仕事内容のわりに賃金が低い 41.4%
身体的負担が大きい(腰痛や体力に不安がある) 29.8%
健康面(新型コロナウイルス等の感染症、怪我)の不安がある 29.0%
業務に対する社会的評価が低い 27.7%
精神的にきつい 26.8%
有給休暇が取りにくい 26.2%

(出典:介護労働安定センター「令和4年度介護労働実態調査 介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書」
/ https://www.kaigo-center.or.jp/content/files/report/2023r01_chousa_cw_kekka.pdf

介護職が職場で感じる代表的な悩みや不満で最も多かったのは、「人手が足りない」でした。

人手が足りない職場は残業や夜勤が続きやすく、身体的・精神的な負担にも大きくつながります。介護職全体の半数がこのように回答しており、業界における人手不足の深刻化が見てとれるでしょう。

次いで多かったのは「仕事内容の割に賃金が低い」で、介護職全体の約4割が給与の低さに不満を抱えています。

介護職は専門知識が必要な上、ある程度の体力が必要となります。求められる仕事に対して給料が割に合っていないと感じ、やりがいを見失ったりつらさを感じたりする人も多くいます。

8-1. 【介護職】待遇への不満は「ミスマッチ」から起こる?

介護職は、施設によってさまざまな働き方が可能です。それでも、待遇への不満が出てしまうケースはあります。

待遇への不満が出る原因として考えられることは、応募者と施設側の希望のミスマッチです。

例えば、施設側が「夜勤を多くこなせる人が欲しい」と思って人材募集をかけたときに、「夜勤を多くこなしてたくさん稼ぎたい」と思っている応募者が入職すれば、お互いにとって良い転職となるでしょう。

しかし、施設側が人手不足から希望とずれている応募者を採用してしまったり、応募者側がよく調べないまま勤務先を決めてしまったりすると、入職してからお互いに不満が生じてしまうことがあります。

このようなミスマッチを避けるため、マイナビ介護職では「なぜ介護の仕事をやろうと思ったのか」「夜勤ができるか否か」を相談者様に聞いた上で、相談者様の希望に合う働き方ができる施設を紹介しています。

9. やりがいを感じられなくなったときの対処法

「現在介護職として働いているが、不満を抱えていて仕事を辞めたい」という人もいるでしょう。仕事を辞めたいと感じた場合は、仕事を辞めたいと感じる原因を明確にした上で、冷静になって対処法を考えることが重要です。

ここでは、仕事を辞めたいと感じた場合の対処法について解説します。

○スキルアップの場と捉えて割り切る
介護の仕事に限らず、どのような仕事にも苦労や困難は伴います。心身の不調など致命的な問題がある場合を除いて、耐えられる範囲内なら割り切って働くこともひとつの方法です。

スキルアップのためと割り切って考えれば、昇進や昇給などで苦労が報われることで多少の不満は解消されることが期待できます。

○思い切って転職する
どうしても我慢できないストレスや、職場の問題に悩まされている場合は、思い切って転職したほうが良い場合もあります。転職であれば介護の仕事も継続でき、培ったスキルや経験もそのまま活かすことができます。

職場が変われば環境も変わり、気持ち良く働ける可能性も大いにあります。

○やりがいを再確認する
「仕事がつらい」「やめたい」と考えたときは、介護職を志した理由を、介護の仕事を通して目指したかった理想や実現したかったキャリアとともに思い返してみましょう。

一度原点に返ってみることで、自分が着実に成長しているという事実や、当たり前になってしまっていた日々のやりがいを再確認できるきっかけになり得ます。「もう一度頑張ってみよう」と気持ちを切り替えられ、仕事に対するモチベーションも高まるでしょう。

○現在の業務を改善する
毎日行う作業に慣れを感じると、比較的スムーズに仕事を進められる一方で、緊張感がなくなりやりがいも見出しにくくなります。 そのため、仕事のやり方を変えてみたり、効率化を図るための業務改善に取り組んだりして、日々何気なく行っている業務に変化を与えることも1つの手段です。
現在の業務を改善することで、新たなやりがいを見出せるようになるほか、その姿勢が評価されれば昇進・昇給も期待できるでしょう。

○仕事の目標を立ててみる
「成長とともに得られるやりがいも少なくなってきた」という場合は、新たな目標を立てることがおすすめです。たとえ小さな目標でも、モチベーションの低下を防げるほか、達成すればやりがいも感じられるようになるでしょう。

また、大きな目標だけを立てるのはかえってモチベーションの低下につながります。現状のスキルに応じて、小・中・大のカテゴリ別に適切な目標をいくつか設定することが大切です。

10. 希望に沿った職場を探すなら「マイナビ介護職」の利用がおすすめ!

介護職にはさまざまな働き方があり、「どんな働き方をしたいのか」「5年後・10年後に自分はどんな風になっていたいのか」によって、相性の良い勤務先は変わってきます。

例えば将来管理職を目指したいなら、中長期的に新施設のオープン予定があり、管理者のポストを募集する予定のある企業に的を絞って、転職先を探したほうが効率的でしょう。

マイナビ介護職では、相談者様の希望をしっかりと伺い、将来のビジョンを見据えた上でご提案を行うことで、就職・転職のミスマッチを防いでいます。
希望に沿った職場を見つけるためにも、ぜひマイナビ介護職をご利用ください。

まとめ

近年では介護ニーズも多様化してきており、多くの職場が知識やスキルを有した介護職を欲しています。介護職は大変なイメージもありますが、働きがいも当然あり、自分自身の人生にかかわる学びも非常に多く得られます。

現在介護職で働いていてやりがいや魅力を見失っている人は、一度俯瞰して現状を見渡し、悩みの原因や解決策について検討してはいかがでしょうか。視点を変えれば仕事のやりがいや魅力を再発見でき、前向きに働ける可能性は大いにあります。

積み重ねた知識やスキルは、生涯にわたって介護を必要とする人のために役立てることができます。ぜひ今回の記事を参考に、自分を輝かせるキャリアについて模索してみてください。

全国に23支社を展開する「マイナビ介護職」はTOPクラスの求人数はもちろん、「土日祝休み」「家近30分」「残業少なめ」など働き方の質にもこだわった選び方もでき、面接対策・給与交渉まで無料で総合サポートします。求職者のサービス利用料は無料です。

"マイナビ介護職"では、完全無料で
あなたの転職をお手伝いします。
ぜひお気軽にご相談ください!

未経験でも大丈夫!初めての介護職で転職が不安なあなたへ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

おすすめの求人特集

新しい場所で働きたい!オープニングスタッフ募集

収入をアップさせたい!高収入特集

休みが多い方が良い!年間休日110日以上特集

住宅補助が手厚いから安心!住宅手当付き特集

関連記事

初任者研修は履歴書に書ける?書き方・記載するメリットも解説
転職ノウハウ
公開日:2023.05.24 更新日:2023.06.20

初任者研修は履歴書に書ける?書き方・記載するメリットも解説

初任者研修とは、介護職として働く上で必要とされる基礎知識や技術を学ぶた...(続きを読む)

福祉用具専門相談員向け履歴書の書き方|志望動機の例文も紹介
転職ノウハウ
公開日:2023.02.16 更新日:2023.02.27

福祉用具専門相談員向け履歴書の書き方|志望動機の例文も紹介

福祉用具専門相談員として働きたいものの、履歴書の志望動機欄をどのよう...(続きを読む)

福祉用具専門相談員に向いているのはどんな人?仕事内容も解説
転職ノウハウ
公開日:2023.02.13 更新日:2023.02.23

福祉用具専門相談員に向いているのはどんな人?仕事内容も解説

福祉業界には、福祉用具専門相談員という仕事があります。「福祉用具専門...(続きを読む)

40代の女性介護士
転職ノウハウ
公開日:2021.09.09 更新日:2022.10.25

40代女性でも介護職に転職できる!未経験から転職する方法

公益財団法人介護労働安定センターが発表した「事業所における介護労働実...(続きを読む)

転職サービスのご紹介