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ロングショートステイとは|介護職スタッフとして働く魅力も解説

公開日:2023.10.03 更新日:2023.10.04
ロングショートステイとは|介護職スタッフとして働く魅力も解説

ロングショートステイとは、ショートステイのサービスを例外的に長期間にわたって利用することを指します。例外的な利用方法であるため、ロングショートステイにはいくつかの利用条件が設けられている点が特徴です。

この記事では、ロングショートステイの概要や、ショートステイとの違いについて、詳しく解説します。また、ショートステイのサービスの種類や、ロングショートステイの利用条件についても取り上げるため、ぜひご覧ください。

1. ロングショートステイとは?

ロングショートステイとは、短期間利用が一般的なショートステイでのサービスを、長期間にわたって利用することを言います。

原則として、ショートステイは特別養護老人ホームといった介護施設のように、長期間滞在する場所ではありません。しかし、近年では、長期間の介護サービスが受けられる施設に入居するまでの間に、ロングショートステイを利用する方も増えています。

ただし、ショートステイを長期間利用する方が増えると、短期間のサービスを受けたい方が利用できなくなるケースが増える可能性があります。ショートステイは、あくまでも短期間利用するための施設です。やむを得ない事情がある場合を除いては、ロングショートステイ利用は推奨されていないことを理解しておきましょう。

1-1. ショートステイとロングショートステイの違い

ショートステイとロングショートステイでは、受けられるサービスや費用に大きく異なる点はありません。しかし、「長期的に入居する」「在宅介護がほとんどない」という違いがあります

また、ロングショートステイの場合は、居宅ケアマネジャーによるケアプランと、ショートステイに在籍しているケアマネジャーによるケアプランが必要です。さらに、在宅で使用する福祉器具貸与が認められない場合があることも理解しておきましょう。

2. ショートステイサービスの種類

ショートステイでは、さまざまなサービスを提供します。それぞれのサービスは特徴や利用者負担の金額が異なるため、違いについて理解しておくことが大切です。

ここでは、3つのショートステイサービスの種類について、具体的に確認しましょう。

2-1. 短期入所生活介護

短期入所生活介護では、利用者さんの心身機能の維持・回復だけでなく、介護をする家族の負担を軽減する目的があります。 特別養護老人ホームなどでサービスを提供しており、食事や入浴などの生活支援だけでなく、在宅復帰のための機能訓練などを実施する施設もあります。

短期入所生活介護のサービスは、介護者の病気や仕事の都合で介護ができないケースや、利用者さんの病状が悪い場合に利用可能です。

短期入所生活介護の利用者側の負担は、以下の通りです。

◆要支援1・2の認定を受けた方

サービス費用の設定 利用者負担(1割)
(1日につき)
併設型・多床室の場合
※併設型の他に単独型、多床室の他に個室の設定もあります。ユニット型の設定もあります。
要支援1 437円
要支援2 543円

◆要介護1~5の認定を受けた方

サービス費用の設定 利用者負担(1割)
(1日につき)
併設型・多床室の場合
※併設型の他に単独型、多床室の他に個室の設定もあります。ユニット型の設定もあります。
要介護1 584円
要介護2 652円
要介護3 722円
要介護4 790円
要介護5 856円

(引用:厚生労働省「どんなサービスがあるの? - 短期入所生活介護(ショートステイ)」
/ https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/publish/group12.html引用日2023/05/17)

介護度によって、利用者負担が異なる点も理解しておきましょう。

2-2. 短期入所療養介護

短期入所療養介護は、療養生活の質の向上と家族の介護負担軽減を目的に、心身機能の維持・回復などに関するサービスが提供されています。 医療機関や介護老人保健施設、介護医療院などがサービスを実施しており、理学療法士や作業療法士など、専門職スタッフの方からのリハビリなどが受けられる点が特徴です。

短期入所療養介護の利用者負担は、以下の通りです。

◆介護老人保健施設での介護予防短期入所療養介護費(Ⅰ)

従来型個室 ユニット型個室
従来型(i) 在宅強化型(ii) 従来型(i) 在宅強化型(ii)
要支援1 575円 613円 618円 660円
要支援2 716円 753円 775円 817円

◆介護老人保健施設での介護短期入所療養介護費(Ⅰ)

従来型個室 ユニット型個室
従来型(i) 在宅強化型(ii) 従来型(i) 在宅強化型(ii)
要介護1 753円 794円 832円 877円
要介護2 798円 865円 877円 951円
要介護3 859円 927円 939円 1,013円
要介護4 911円 983円 992円 1,069円
要介護5 962円 1,038円 1,043円 1,124円

(引用:厚生労働省「どんなサービスがあるの? - 短期入所療養介護」
/ https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/publish/group13.html引用日2023/05/17)

食費や理美容代など、日常生活費は別途利用者さんが負担する必要があります。

短期入所療養介護は、運営元が医療機関であるケースも多く医療ケアが充実しているため、医療提供を重視している方に向いていると言えるでしょう。

2-3. 介護保険外のショートステイ

ショートステイの利用者さんは、要支援・要介護認定を受けている方が利用対象者である場合がほとんどです。しかし、介護認定を受けていない方でも、全額自己負担で利用できる「介護保険外のショートステイ」もあります

介護保険外のサービスになるため経済的負担が高くなりますが、日常生活のサポートや、介護スタッフの方が提供するレクリエーションなどが受けられます。サービスは一部の有料老人ホームで提供されており、介護認定を受けていないけれど、ショートステイを利用したい方に向いているサービスです。

介護保険外のショートステイを利用したい場合には、利用者さんがサービスを提供している施設側に直接連絡を入れることで、利用の相談が行えます。

3. ロングショートステイの利用条件

ロングショートステイは、誰でもいつでも利用できるわけではありません。利用できる上限日数などが決まっている点を理解しておくことが大切です。

ロングショートステイを利用するには、主に2つの条件があります。

・連続利用は30日まで
ショートステイを連続して利用できる期間は、30日までと定められています。30日を超えると、施設側に支払われる介護報酬が減算されます。そのため、滞在期間が30日を超える場合、30日以降は利用者さんの自己負担となることを理解しておきましょう。また、30日以内に別のショートステイを利用しても同じサービスを受けていることになるため、連続使用の日数はリセットされないことが注意点です。

連続利用として数えられないケースは、「ショートステイ以外のサービスを受ける」「自宅に戻り、翌日ショートステイを使用する」の2つです。

・介護認定期間の半数を超えない
ショートステイの利用は、介護認定期間の半数までと決められており、基本的にはその期間を超えた利用はできません。例えば、介護認定の期間が180日の場合は、ショートステイの利用は90日までとなります。

(出典:水戸市「短期入所サービスの利用が長期化するとき - 介護保険(市民向け情報)」
/ https://www.city.mito.lg.jp/site/kaigohokenriyousya/4833.html

3-1. 条件で定められている期間よりも長く利用する方法

条件で定められている期間よりも長く利用したい場合には、届出をすることによって利用期間を延長することが可能です。

「介護している家族の体調不良」「在宅介護へ向けた準備期間の必要性」など、やむを得ない事情がある場合には、定められている期間を超えて利用できる場合があります。

自治体によって、必要な届出書や手続きの方法が異なります。例えば、水戸市の場合は、「短期入所サービス長期利用理由書」「居宅サービス計画書」の2つの書類提出が必要です。それぞれの自治体の手引きに沿って手続きを進める必要があります。

書類はケアマネジャーから自治体に申請する流れとなっており、利用者側が書類を作成したり、提出したりする必要はありません。

利用する期間を増やすことを希望する方は、介護に携わっている方が速やかにケアマネジャーに相談する必要があります。

◆水戸市の場合

特に必要があると認められる場合には、認定の有効期間のおおむね半数を超えたサービスの利用を位置付けることも可能です。その場合、すみやかに下記の書類を水戸市に提出してください。
<提出書類>
*短期入所サービス長期利用理由書(※下記よりダウンロード可)
*居宅サービス計画書(コピー)
・アセスメント
・計画表(1~3表)
・サービス担当者会議の要点

(引用:水戸市「短期入所サービスの利用が長期化するとき - 介護保険(市民向け情報)」
/ https://www.city.mito.lg.jp/site/kaigohokenriyousya/4833.html引用日2023/05/17)

まとめ

利用者さんがロングショートステイを使いたい場合、いくつかの条件を満たす必要があります。ロングショートステイの主な利用条件は、「連続利用は30日まで」で「介護認定期間の半数を超えない」ことです。

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※当記事は2023年7月時点の情報をもとに作成しています

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