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介護職の人間関係は悪い?改善方法や人間関係の良い職場の見分け方も

公開日:2024.03.10 更新日:2024.03.11
介護職の人間関係は悪い?改善方法や人間関係の良い職場の見分け方も

介護職として働いている方の中には、人間関係で悩んでいる方もいるかもしれません。介護のすべての現場で人間関係に問題があるわけではありませんが、人間関係をきっかけに離職を考える方は一定数います。

当記事では、介護の現場で人間関係が悪化してしまう原因を解説します。人間関係を改善する方法や、転職で人間関係の良い施設を見つける方法も解説するので、人間関係にお悩みの介護職のみなさんはぜひ当記事を参考にしてください。

1. 介護の人間関係が悪いと言われる要因は?

介護労働安定センターの調査によると、介護の仕事をやめた理由で最も多い回答は、「職場の人間関係に問題があったため」で27.5%の方が離職理由に人間関係を挙げています。

(出典:(公財)介護労働安定センター「令和4年度「介護労働実態調査」結果の概要について」
/ https://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/2023r01_chousa_gaiyou_0821.pdf

では、なぜ介護の人間関係が悪いと言われるのでしょうか?以下では、介護の人間関係が悪いと言われる要因について解説します。

1-1. 幅広い年齢の人と関わるため

介護労働安定センターの介護労働実態調査によると、介護職員の平均年齢は47.3歳です。最も多いのは45~50歳の12.5%ですが、20代から70歳以上まで幅広い年齢の方が働いています。

介護の現場では、チームで複数の利用者さんをケアするのが一般的です。チームメンバーは互いに協力し合って任務を遂行することが求められます。しかし、職員に幅広い年齢差がある介護の現場では、どうしても価値観の違いが現れやすい傾向にあります。仕事におけるモチベーションや考え方の違いからトラブルに発展することも少なくありません。

(出典:(公財)介護労働安定センター「令和4年度介護労働実態調査 事業所における介護労働実態調査 結果報告書」
/ https://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/2023r01_chousa_jigyousho_kekka.pdf

1-2. 人手不足のため

介護業界における人手不足の要因として、日本の少子高齢化があげられます。少子高齢化に伴い核家族化が急速に進み、今まで家族や親族が行っていた介護を施設に依頼するケースが増加しています。

介護サービスの需要が急増する一方で、利用者さんを受け入れる現場では介護士の人数が足りていません。介護の現場で働く労働者の就業形態は、契約職員や嘱託職員、パートタイム労働者などといった非正規職員に大きく依存しているのが現実です。

(出典:厚生労働省「介護人材の確保について」
/ https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12201000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu-Kikakuka/0000047617.pdf

人手不足の状態では、介護士さん1人が担う仕事量が増加するため、疲れがたまりストレスも大きくなりやすい傾向にあります。精神的余裕がなく、感情的になったり適切なアドバイスができなくなったりすることも少なくありません。忙しさのあまり相手をフォローする時間を確保できず、人間関係が悪化してしまうと考えられます。

1-3. 教育環境が不十分のため

介護職員は、利用者さんが安心して日常生活が送れるよう、身体的・精神的にサポートする仕事です。利用者さん1人ひとりに合わせた支援を行う必要があるため、幅広い知識とスキルが求められます。

しかし、忙しい介護の現場では、新人スタッフへの指導を利用者さんがいる現場で実践しながら行うケースがほとんどです。利用者さんがいる現場での指導は、十分に時間をかけて説明できないこともあるでしょう。

また、常にバタバタと忙しい現場では、疑問点があっても先輩スタッフに聞くタイミングがないというケースも少なくありません。スタッフ同士のコミュニケーションがうまくいかず不満が生じやすくなり、人間関係がギクシャクする可能性が高まります。

2. 介護職員の人間関係を良くする方法は?

介護職員の人間関係を良くするためには、コミュニケーションが欠かせません。コミュニケーションの基本とも言えるのが挨拶です。挨拶することで、相手に好印象を与え、コミュニケーションのきっかけを作れます。

挨拶するときは、相手の目を見て笑顔で明るく元気な声で行うようにしましょう。笑顔で挨拶すると、相手に好印象を与えられる他、会話も増えコミュニケーションもスムーズに行えます。笑顔は、相手に安心感や親しみやすさを与える効果があるので、明るく楽しい雰囲気で働けるような環境づくりを意識することが大切です。

また、自分の考えを押し付けるだけでなく、相手の立場に立って考えるようにしましょう。「もし自分が〇〇なら」と客観的に物事を考える癖をつけると、冷静に判断できます。相手の立場に立って考えると、相手の気持ちに寄り添え、信頼関係の向上につながります。

ただし、職場の人間関係においては、適度な距離感を保つことも重要です。仕事上での必要なコミュニケーションはとりながら、お互いのプライバシーを尊重し、干渉しすぎない関係を心がけましょう。コミュニケーションを意識することで、介護職員の人間関係を良くし、仕事の質を向上させられます。

3. 人間関係の良い介護施設の見分け方

職場の人間関係が原因で転職を考えている場合は、転職先の人間関係をよく確認する必要があります。

以下では、人間関係が良い職場の特徴を解説します。転職してから後悔しないためにも、ぜひ参考にしてください。

3-1. 明るい雰囲気がある

明るい雰囲気がある職場は、社内のコミュニケーションが活発です。自分の意見を自由に言いやすい職場であれば、職員同士の交流も自然に深まります。何か困ったことや質問があっても気軽に相談しやすく、仕事の悩みもすぐに解決しやすい傾向です。

活発にコミュニケーションが取れる職場では、情報共有がスムーズに行えることはもちろん、年齢や役職、立場に捉われない意見交換も積極的に行えます。自分の意見やアイデアを提案しやすいことで、自ら主体的に考えて行動できます。職員のモチベーションが高くチームワークも良好で、働きやすい職場だと言えるでしょう。

3-2. 求人が頻繁に出ていない

求人情報をサイトや情報誌でチェックしていると、常に人員募集している介護施設を見つけることがあります。頻繁に求人を出している介護施設は、離職率が高い可能性があるため注意が必要です。

求人を出す理由は介護施設によりさまざまですが、過酷な労働条件であったり職員が働きにくい職場環境であったりする可能性も考えられます。職員が定着せず離職者が多いため、慢性的な人材不足に陥っている可能性があると知っておきましょう。

3-3. 面接官と雰囲気が合う

求人に応募し面接まで進んだら、面接官と雰囲気が合うかを確認しましょう。面接官は、介護施設で働くメンバーやリーダー、施設長、取締役など応募先によっても異なります。

面接官が採用を決める判断材料の1つに、一緒に働きたい人材かどうかがあげられます。面接官とは言え相手も人間なので、当然相性の良し悪しは存在します。面接官が自分との相性で採用の合否を判断するのと同じように、自分にとっても面接官との相性が合うか合わないかは大切な要素です。

たとえ、現場で一緒に働く機会がない面接官であっても、介護施設で働いている人であることには違いありません。面接の際は、面接官との相性を確認しましょう。

3-4. 企業理念に共感できる

介護職員は、利用者さんが自分らしく生きるためのサポートをする大切な役割を担っています。たとえ給与が高く好待遇な職場であっても、企業理念に共感できなければ、心地よく働くのは難しいでしょう。

高いモチベーションを持って業務を遂行するためには、自分が共感できる介護観を持ち、同じような方針を掲げている介護施設で働くことが理想的です。企業理念に共感できる職場であれば、自分と同じ考えで働く人も多く、気の合う仲間もつくりやすいでしょう。

転職を考える際は、自分の価値観や理念などを整理して、求人情報や施設のホームページを確認することが大切です。

まとめ

介護の現場で離職を考える人の中には、人間関係をきっかけとする方も多くいます。実際、人手不足であったり教育環境が不十分だったりする施設では、介護士に余裕がなく人間関係が悪化している場合もあります。

しかし、人間関係はコミュニケーションを積極的に取り、相手の立場に立ってふるまうように心がけることである程度改善が可能です。

人間関係が原因で転職を考えている方は、ぜひ一度マイナビ介護職にご相談ください。マイナビ介護は介護職に精通したアドバイザーが転職サポートを行っており、応募先について気になる点をしっかり相談できます。企業理念や雰囲気を確認しながら、転職を成功させましょう。

※当記事は2024年1月時点の情報をもとに作成しています

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